「歌」だけではなく「醜聞」の昔も思い出した

豊川誕が、夕刊紙『日刊ゲンダイ』で連載「ホントはこ~なってる芸能界セックス事情」を開始した。

豊川誕といえば、郷ひろみが抜けてフォーリーブスも解散し、大きな柱を失ったジャニーズ事務所で、孤児という不幸を売り物にして70年代の一時期活躍したアイドル歌手だ。たのきんトリオが出てくるまで、ジャニーズ事務所では稼ぎ頭として頑張った時期もあるが、事務所を脱退後、カード詐欺や覚せい剤等様々な犯罪で4度逮捕されて芸能界から名前が消えた……はずだった。
ところが、出所後は芸能プロダクション「イーミュージック」の企画・制作本部長を務めながら、神愛情なる芸名で歌手としても復活。酒井法子が覚せい剤で逮捕されたときは、「元祖覚醒剤タレント」としてメディアに登場。自殺未遂した過去など“シャブ絶ち”の難しさを告白していた。

そして、今年に入って演歌歌謡曲『愛は咲き頃』(ニューセンチュリーレコード)で、演歌歌手として28年ぶりにCDをリリースした。

豊川誕は、演歌のリリースについて、歌唱力を取り戻すために昨年9月からボイストレーニングを重ねたというが、「歌」だけではなく「醜聞」の昔も思い出したようだ。

連載によると、豊川誕が初めてHした相手は「メンバー全員がハーフだったアイドルグループのAチャンです。ヨーロッパ系白人の父と日本人の母の間に生まれた元ファッションモデル」「大人気だった前身グループの解散後に結成された4人組アイドル」だそうだ。

筆者の推理では、これはゴールデンハーフ・スペシャルのトミー砂川のことではないかと思う。

交際がばれると、メリー喜多川に叱られたとも書いてある。当時から、彼はジャニー喜多川御大の担当ではなくメリーの寵愛を受けていたといわれた。ホストの経験もある“玄人”の豊川誕相手では、ジャニー御大はイマイチ意欲的になれなかったのかもしれない。

覚せい剤で捕まった人間の再デビューについてはいろいろな意見がある。が、人間の生き方として、自己実現に向けて再チャレンジすること自体は否定されるべきではない。

何度しくじりをしても、新しい分野で自分の可能性を問う意欲や、つぶされても時間がたつとカサカサ動き出して復活するゴキブリのような(失礼)生命力というのは頼もしいというほかない。

ゴールデン☆ベスト 豊川誕

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  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2008/01/23
  • メディア: CD