ついに小中学生の参考書に登場

AKB48の人気が出版業界(学参)のセオリーを変えようとしている。

『東京スポーツ』(9月7日付)の「知っ得おトクNEWS」は、今夏発売したCD『Everyday、カチューシャ』と、新曲『フライングゲット』で初動売り上げ記録歴代1~2位を占めているAKB48が、ついに小中学生の参考書(2日発売の「AKB48 学習参考書シリーズ」(価格945~1050円))に登場したことを報じている。
まずは該当部分を引用しよう。

「シリーズは中学生向けに国語、英語、数学、理科、社会の5教科と、小学生向けに国語と算数の2教科。メーンキャラクターに前田敦子、大島優子、渡辺麻友、高橋みなみ、板野友美の5人を起用し、全参考書の表紙を飾っている。

もちろん表紙だけでなく、参考書の中身にも彼女たちが登場。AKBの写真やエピソードを交えて、各問題の重要ポイントをしっかり解説してくれる。さらに付属のCDには彼女たちの肉声が録音されており、勉強嫌いの子供たちも飽きることなく、楽しんで机に向かえるはずだ」

教育関係の図書は、大きく分けると教科用図書(学校で使う教科書)、学習参考書(家庭学習で任意で使う教材)、『小学×年生』などの学習雑誌と3つのジャンルがある。

今回、AKB48が登場したのはそのうちの「学習参考書」。業界では「ガクサン」などと呼ばれている分野だ。

3つの中でも、「学習雑誌」についてはアイドルやアニメキャラクターが登場するが、「学習参考書」は「勉強」のための書籍ということと、消耗の早い芸能人を使うと長く売れないことなどから、そうした例はなかった。

たとえば、島田紳助が突然引退したが、もし彼がそういう使われ方をしていたら、在庫は処分され、新たに作り直さなければならないだろう。

また、今は人気絶頂でも、来年は忘れられてしまうタレントなら、おっかなくて仕えない。

だが、昨今は少子化や出版業界の冷え込みなどから、背に腹はかえられない事情もあり、これまで採用していなかった芸能人ナビゲーターの参考書登場となった。

そして、AKB48採用は、彼女らの人気が教育系出版の世界でも認められたということだろう。

これが成功すれば、今後、人気芸能人がナビゲートする構成の学習参考書が次々登場するかもしれない。

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  • 作者: 秋葉いくお
  • 出版社/メーカー: コスミック出版
  • 発売日: 2011/06/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)