らーめん潤蒲田店(東京都大田区)は新潟ラーメン(燕三条ラーメン)を標榜する煮干しスープと背脂チャッチャと極太麺などが特徴です。戦前の栄養状態の良くない子どもたちや、高度経済成長期の地場産業の工員たちのお腹を満たしてきた歴史と実績の味です。
新潟ラーメン(燕三条ラーメン)とはなんだ
新潟ラーメン(燕三条ラーメン)を蒲田で提供
新潟というと、何を連想しますか。
たとえば、米どころということでしょう。
新潟の魚沼コシヒカリ、佐渡コシヒカリ、新潟コシヒカリ、
どれもブランドです。
しかし、それだけでなく、ラーメンも独自の存在感を持つ名物だったのです。
新潟ラーメン(燕三条ラーメン)の最大の特徴は、背脂チャッチャです。
背脂チャッチャというのは、豚の背脂をあえて完全に溶かさず、粒状でたっぷり浮かべるものです。
網でチャッチャッと背脂を振りかけるので、「背脂チャッチャ」というわけです。
1990年代に大きなブームがありましたが、今も人気は持続しています。
そして、その新潟ラーメン(燕三条ラーメン)を、東京南端のJR駅がある蒲田で提供しよう、というのがらーめん潤蒲田店なのです。
背脂チャッチャ誕生秘話
らーめん潤蒲田店の店頭では、『背脂の元祖』として、燕三条ラーメンを掲示で説明しています。
概略をご紹介します。
- 日本で最初に背脂ラーメンが生まれたのが新潟県燕市
- 当時多かった栄養失調の子供達を少しでも力づけたいと、利用価値がなく廃棄されていた豚の背脂を完全に溶かさず粒状でたっぷり浮かべた
- 高度経済成長期には洋食器工場労働者のために、時間が経ってもスープが冷めないように背脂をたっぷり浮かべ、麺ものびにくいように太くしボリュームたっぷりに改良された
とのことです。
らーめん潤蒲田店の全容
らーめん潤蒲田店とはなんだ
らーめん潤蒲田店の運営会社は、新潟県燕市にある酒麺亭潤という“新潟燕三条 中華そば”の製造販売を行う会社です。
公式サイトには、背脂の元祖 新潟燕三条 中華そば と記載されています。
店の前には『新潟ラーメン』というのぼりがたっていますが、正確には燕三条ラーメン。
その特徴は、
- 極太麺
- 厳選した三種類の煮干しによるスープ
- どんぶり一面に広がる背脂
- 岩のりやたまねぎやチャーシューのトッピング
などを枚挙できるでしょう。
アクセス
らーめん潤蒲田店は、JR京浜東北線(東海道線)蒲田駅の東口を下車。
ロータリーを渡って、和さかさ川通りに突き当たったら右に曲がって1分程歩くと到着します。
のれんには、『一麺入魂』と記載されていますが、店内では店員も、『一麺入魂』とプリントされたシャツを着て作業しています。
らーめん潤蒲田店の鬼油
らーめん潤蒲田店は、L字型のカウンターに17席。
年中無休で営業されています。
入ると、床がワックスを過剰にかけたようにぬるぬるしているのがわかります。
これはたぶん、背脂を大量に扱っいるからではないでしょうか。
いきなり店内の話を書きましたが、たいていは並ぶお店です。
食券制ですが、店内で販売しています。
たいていは、店内に入れてもすぎには座れず、いばらく立って待っているので、そのときに食券を買って店員に渡します。
店員は4名体制(土曜日14時頃)です。。
テーブルは、エコ箸のほか、胡椒や唐辛子などが用意されています。
らーめん潤蒲田店の特徴はスープ一面に広がる背脂ですが、何とお好みで調整できるのです。
標準:スープ一面に背脂が拡がります
中油:標準の約1.5倍。ちょっと背伸びしたいあなたに!
大油:標準の約2倍。アブラ好きにおすすめ!!
鬼油:標準のなんと約4倍。背脂を愛してやまない方に!!!
で、よくツイートを見ると『鬼油』というのがあるのですが、まさにこのらーめん潤の背脂チャッチャのことだったのです。
美味い油そばと潤のラーメン食べたい(・¬・)(これは鬼油)
東京にも潤あるから食べいこ? pic.twitter.com/AtBydpr5vz
— Yu-ta┌| ∵|┘ (@su_san918) 2019年4月15日
中華そば(760円)
らーめん潤蒲田店の中華そばが着丼しました。
らーめん潤蒲田店のスタンダードメニューです。
背脂チャッチャは、特にリクエストしなかったので「標準」です。
それでも、洗面器のような器にめいっぱい張っています。
妻がいただきましたが、スープはの味は醤油味が濃いそうです。
そして、それに負けない背脂チャッチャ。
これは大変な迫力です。
具材は、潤元祖の岩のりトッピング、背脂の甘み、うどんと見まごう極太麺が、煮干を効かせた上品なスープに絶妙なバランスで噛み合う一品です。
ご飯や餃子などのサイドニューもありますが、これ一杯でも大満足できます。
味噌らーめん(930円)
続いて、らーめん潤蒲田店の味噌らーめんも着丼しました。
どーんと野菜が乗って、すり鉢のような丼に野菜が富士山型です。
以前ご紹介した、野郎ラーメンそっくりです。

しかし、味噌らーめんは豚骨ラーメンの野郎ラーメンよりもお腹にたまりました。
何しろ、食べても食べても、なかなか麺にたどりつけないのです。
おいしくて、まだこんなに残っててよかったという思いと、完食できなったらどうしようかと焦ってしまう思いとが複雑に交錯ます(笑)
でもなんとか、完食できました。
大抵のラーメン店の味噌ラーメンは、甘口味噌で作っていますが、らーめん潤蒲田店の味噌らーめんは辛口味噌のため、しっかり味噌のしょっぱさを感じます。
1人前でここまでお腹一杯になったことはありませんね。
らーめん潤蒲田店燕三条ラーメンのまとめ
らーめん潤蒲田店は、丼一面に背脂たっぷりの燕三条ラーメンを提供しているお店です。
燕三条ラーメンは、戦前の栄養状態の良くない子どもたちや、高度経済成長期の地場産業の工員たちのお腹を満たしてきた歴史と実績があります。
以上、らーめん潤蒲田店(東京都大田区)は新潟ラーメン(燕三条ラーメン)を標榜する煮干しスープと背脂チャッチャと極太麺、でした。
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