人を叩くだけのネット掲示板。ソーシャルメディア依存症が「ネットいじめ」と関連している可能性が高いとの研究結果が話題です。匿名であることから、ついいい気になって行き過ぎたことを書いても何の責任も取らない「ネットいじめ」は、誰のためにもなりません。
ソーシャルメディア依存症とは、ソーシャルメディアを過剰に使用し、その使用によって生じる身体的、精神的な問題を引き起こす傾向がある状態を指します。
ソーシャルメディアは、私たちの社会においてますます重要な役割を果たしており、多くの人々が日常的に使用しています。しかし、過剰な使用は問題を引き起こす可能性があります。ソーシャルメディア依存症の兆候には以下が含まれます。
- 使用時間が長くなる:多くの時間をソーシャルメディアに費やしていることがあります。仕事、学校、家事などの日常的な活動に支障をきたす可能性があります。
- 実生活の影響:ソーシャルメディアによって、実生活に影響を与えることがあります。友達や家族との交流が減少し、孤独感を感じることがあります。
- 精神的な問題:ソーシャルメディアによって、不安、ストレス、抑うつ症状が引き起こされることがあります。
- 自制心の欠如:ソーシャルメディアによって、食事や睡眠時間を減らすなど、自制心を欠いた行動が引き起こされることがあります。
ソーシャルメディア依存症は、問題となることがあります。適切な治療を受けることで、回復することができます。治療法には、心理療法、認知行動療法、薬物療法などがあります。また、ソーシャルメディアの使用を減らすために、時間制限を設ける、友達や家族との交流を増やすなどの方法もあります。
最長で1日12時間以上利用しているユーザーは要注意
もと記事は、GIGAZINEです。
『ソーシャルメディア依存症が「ネットいじめ」と関連している可能性が高いとの研究結果』というタイトルです。
タイトル通り、10代の青少年を対象とした調査により、SNSの使用がやめられない「ソーシャルメディア依存症」の状態にある若者はネットいじめに関与することが高いことが判明したとの研究結果が発表されたという記事です。
13~19歳の青少年428人を対象とした調査では、内訳が428人のうち214人(50%)が女性で、210人(49.1%)が男性、4人(0.9%)がその他。
インターネット利用実態とネットいじめの関係を分析したところ、「インターネットの利用時間が長い若者ほどネットいじめを行う危険性が高い」ことが判明。
対象者の平均的なインターネット利用時間は、1日7時間を超えており、最長で1日12時間以上利用しているケースもあったとのことです。
ソーシャルメディア依存症が「ネットいじめ」と関連している可能性が高いとの研究結果 – GIGAZINE https://t.co/eAYmavzgF4
— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) May 8, 2021
「匿名で報復を受けないのをいいことに、オンラインでネットいじめをする人がいます。ネットいじめの恐ろしいところは、普通のいじめとは違っていじめた結果が目に見えないので、自分のいじめがいかに人を傷つけているかを知り、改心するチャンスがないところにあります」(ジョルダーノ氏)というのです。
『突然、僕は殺人犯にされた』
ネットいじめと言うと、最近では木村花さんの事件が記憶に新しいですが、それ以外にも、芸能人も一般人の関係なく、話題の人物やニュースの主体となる人は、たとえ被害者、犠牲者であっても叩かれます。
たとえば、『突然、僕は殺人犯にされた』(スマイリーキクチ著、竹書房)には、タレントのスマイリーキクチさんが、自分のブログや2ちゃんねるなどで、10年間にわたって脅迫や誹謗中傷を受けたことを打ち明けた書籍として有名です。
スマイリーキクチさんが、足立区出身で不良であったというだけで、日本を震撼させた凶悪殺人事件の実行犯であると決めつけられた誹謗中傷、もしくは実力行使するかのような脅迫を10年にわたって、ネットの匿名書き込みによって受け続けました。
スマイリーキクチさんは、その背景として、日本を震撼させた凶悪殺人事件に異様なこだわりを持った人間がいることをあげています。
それは被害者を思うからではなく、悪を憎む自分に酔いしれたり、その残虐行為に心の何処かで憧れているような連中だそうです。
また、マスコミにすぐ騙されてしまうことの罪深さも背景にあります。
元警視庁刑事と称する者が、さもスマイリーキクチが犯人であったように自著で書いたために、それを根拠とした連中がいたというのです。
その書籍には、スマイリーキクチという名前が書かれていたわけではなく、そうイメージさせる記述があっただけです。
不特定多数の誹謗中傷が怒涛のごとく押し寄せたのは、誰かが書けば、「赤信号、みんなで渡れば……」で他の連中も安心して追従する、日本人的体質もあると思います。
それが10年間にもわたる言葉のリンチになったわけです。
その結果、ネット被害に理解のある東京・中野署刑事らの尽力によって、とくに悪質な19件の加害者が、一斉に摘発された日本で初めての事件です。
しかし、そこに行き着くまでは大変な苦労があったようです。
21世紀になって間もなくだったからかもしれませんが、警察関係者がネットに無知であったために、「嫌なら見なければいい」「ネットをやめればいい」と、もっぱら名誉感情のことしか問題せず、対外的名誉や脅迫に結びつくということが理解できなかったお粗末さが書かれています。
また、やっと割り出した被疑者の大学職員が、出頭を求められたにもかかわらず、懲りずに居直りの中傷を続けたことが一斉摘発につながったことも書かれています。
大衆は、考えも覚悟もなしに警察をなめたら、とんでもないことになるということです。
日本には、「言論の自由」から、言論事件はまるで他の犯罪とは別のものように見る向きがあります。
民事では数え切れないほどの事件があるのに、刑事で逮捕されたことはわずかしかありません。
しかし、もう、それは時代遅れの考え方ではないでしょうか。
今や、匿名で限度を知らない群集心理による言葉の暴力が横行する時代です。
打ったり蹴ったりしなくても、言葉で十分にその人を傷つけています。
親の子に対する虐待は、暴力だけでなく、大声を出して叱りつけたり威嚇したりすることも許されません。
さすれば、匿名の言葉の暴力を積極的に取り締まっても良いのではないでしょうか。
以上、人を叩くだけのネット掲示板。ソーシャルメディア依存症が「ネットいじめ」と関連している可能性が高いとの研究結果が話題です、でした。
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