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「黒人と歌」の苦闘史という記事が話題です。ソウルミュージックは、スプリームスが原案『ドリームガールズ』を思い出します

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「黒人と歌」の苦闘史という記事が話題です。ソウルミュージックは、スプリームスが原案『ドリームガールズ』を思い出します

「黒人と歌」の苦闘史という記事が話題です。ソウルミュージックは、スプリームスが原案『ドリームガールズ』を思い出します。『ドリームガールズ』は、アメリカのミュージカル映画です。メアリー・ウィルソンが上梓した自伝を映画化したものです。

「ミンストレル・ショー」が黒人のステレオタイプ化につながった

もとの記事は、東洋経済オンラインです。

『音楽通以外も知ってほしい「黒人と歌」の苦闘史 ロック、R&B、ヒップホップの源流は黒人音楽』というタイトルです。

記事によると、1860年代、白人たちは黒焦げのコルクで顔を塗りたくって黒人に扮し、歌や踊り、話芸や寸劇などを見せる「ミンストレル・ショー」という大衆芸能が最盛期を迎えていました。

日常的に黒人と間近に接したことがなかった白人たちは、「ミンストレル・ショー」で演じられた愚かで無知なジム・クロウが典型的な黒人の姿だと思い込み、黒人のステレオタイプ化につながったといいます。

このキャラクターが、南部を中心に1870年代から行われた白人と非白人の人種隔離をする法律や条例、社会基準などを指す「ジム・クロウ法」の言葉の由来になったそうです。

学校、交通機関、劇場、レストランなどの公共施設において人種の分離が行われ、黒人たちの政治参加の権利がはく奪されました。

その後、奴隷制が廃止され、次第に自由な時間、余暇を生み出しました。堂々と恋愛したり、酒場で飲んだりといった精神的・金銭的余裕が生活を豊かにしていくとしています。

ま、そこまで単純な話でもないのですが、Web掲示板のスレッドです。


主なコメントを引用します。

11ニューノーマルの名無しさん2021/05/04(火) 19:45:04.36ID:K1yBOhh80
黒人=ゴスペル、ラップとか、津軽人=演歌みたいな

19ニューノーマルの名無しさん2021/05/04(火) 19:53:48.94ID:GCOMqpWH0
いくら黒人差別に理解があるふりをしても
欧米に行けばアジア人として差別される側になるわけだからね
きれいごと言うつもりはないわ

89ニューノーマルの名無しさん2021/05/04(火) 21:32:56.61ID:FHGhxDrm0>>94
ブルースは音楽的な理屈はない
黒人の魂みたいなもの
黒人と日本人(アジア人)は音楽的に同類と言える
基本が発声から出発している。演奏が出発点の白人音楽との違いである


ソウルミュージックとは、1950年代~1960年代の初期、アフリカ系アメリカ人による、ゴスペル(教会の福音歌)、リズムアンドブルース、ジャズなどから発展してできた音楽の体系といわれています。

リズムアンドブルース(R&B)というのは、ポップスの1ジャンルとされ、「リズム、ビートに乗りながら、ブルース感のある歌を叫ぶように歌うのが特徴」(Wiki)の歌です。

ブルースとは、ルイジアナ、ミシシッピ、アラバマ、ジョージア、サウスカロライナなど、アメリカ南部の黒人の貧困層から生まれた、孤独感や悲しみを表現する独唱歌です。

ジャズは、黒人の民俗音楽と、ヨーロッパ音楽を母体としているといわれています。

要するに、ソウルミュージックというのは、黒人によって創造された音楽諸潮流の収斂ということがいえます。

奴隷として連れてこられて抑圧を受けてきた経緯や、もともともっている独自の文化などから、白人とは異なる価値観に根ざした音楽性がそこにはあったのです。

一般論として、音楽や演劇というのは、社会矛盾に抑圧される側の民衆による、思いの発露や癒やしとしての性格があります。

スプリームスが原案の『ドリームガールズ』


『ドリームガールズ』は、デトロイトの黒人系レーベルで一世を風靡したモータウンの所属コーラスグループ、スプリームス(ダイアナ・ロス、メアリー・ウィルソン、フローレンス・バラード)のメアリー・ウィルソンが上梓した自伝『Dreamgirl: My Life As a Supreme』がベストセラーになり、それを映画化したものです。

が、公然としている事実関係と若干相違はあり、映画は原案を下敷きにした創作と割り切った方が良いでしょう。

ただ、黒人系グループが、白人市場主義のアメリカで、どうやってポピュラリティを獲得したかは、おそらく映画が実際と重なる点もあるでしょうし、大変興味深く描かれています。

ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)、エフィ(ジェニファー・ハドソン)、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)の3人の女性グループ『ドリーメッツ』は、中古車事業とジミー(エディ・マーフィ)のプロモーションを兼任するカーティス(ジェイミー・フォックス)に、ジミーのバックコーラスを要請されるところから物語は始まります。

カーティス(ジェイミー・フォックス)のプロモーションが奏効し、黒人メディアでは上位にランクされたジミー&ドリーメッツの曲ですが、すぐにメジャーなメディアをバックにした白人にパクられてしまいます。

黒人の音楽を、白人に奪われてきた歴史をひっくり返したいカーティス(ジェイミー・フォックス)は、在庫の自動車を叩き売って金を作り自らレーベルを設立。局に金をバラまいてパブリシティし、強引にブレイクさせます。

これを成功体験として、カーティス(ジェイミー・フォックス)は金と契約で人を縛り、独断で事を進めるようになります。

ドリーメッツはドリームズとして一本立ちさせますが、「リードボーカルはエフィではなくディーナでいく」と発表。

エフィ(ジェニファー・ハドソン)がわがままな振る舞いを繰り返すようになると、カーティス(ジェイミー・フォックス)は容赦なく解雇。ミシェル(シャロン・リール)を加入させます。

こうした強引さに、ジミー(エディ・マーフィ)も、エフィの兄でドリーメッツの振り付けや作曲を担当してきたホワイト(キース・ロビンソン)も、カーティス(ジェイミー・フォックス)から離れていきます。

そして、ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)とも、仕事の方向性を巡って齟齬が生じますが、カーティスは契約だからと彼女を押さえつけます。

一方、脱退したエフィ(ジェニファー・ハドソン)は、やはりカーティスと袂を分かった兄のホワイト(キース・ロビンソン)作曲による歌が、黒人メディアを通してヒットしますが、何とカーティス(ジェイミー・フォックス)は、それをパクった上で彼女の歌を流さないよう放送局に金を積みます。

白人市場主義に反発して頑張ってきたはずのカーティスですが、いつのまにかその初志を忘れ、今度は自分が白人と同じことをしていたのです。

自由な表現を、契約やお金で縛ることも、クリエイターの精神を踏みにじるものでした。

ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)はカーティスとの別れを決意。

カーティスによる妨害の証拠をエフィ側に渡します。

そして、カーティスは2度とエフィを妨害できないよう弁護士から釘を刺されます。

結局、ドリームガールズは解散しますが、最後の舞台はエフィを加えた4人で歌います。


実際のスプリームスは、4人で大団円、というわけではなかったんですけどね。

『ドリームガールズ』。ご覧になりましたか。

以上、「黒人と歌」の苦闘史という記事が話題です。ソウルミュージックは、スプリームスが原案『ドリームガールズ』を思い出します、でした。

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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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