ハゲはコンブで治るのか?現代は医学が発達したが、だからこそそれ以上に、人間の体は複雑にできていると思わされることがある

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ハゲはコンブで治るのか?現代は医学が発達したが、だからこそそれ以上に、人間の体は複雑にできていると思わされることがある

ハゲはコンブで治るのか?現代は医学が発達したが、だからこそそれ以上に、人間の体は複雑にできていると思わされることがある。そこでつい、食べ物や民間療法に目を向けてしまうものだ。たとえば、ハゲはコンブでなおるのだろうか。どう思います?

いきなり結論から書いてしまうが、ハゲにコンブが効果的かどうかについては、科学的には証明されていない。

昆布を食べて、ハゲが改善したというエビデンスはない。

つまり、コンブを食べたからといって、ハゲが治るわけではないということだ。

ハゲの原因は複数あるが、男性型脱毛症が最も一般的であるとされている。

男性型脱毛症は、遺伝的要因やホルモンバランスの変化によって引き起こされるもので、コンブを食べることで直接的に治るわけではない。

ただし、コンブには多くの栄養素が含まれており、健康に良い影響を与える可能性がある。

コンブに含まれるヨードは、甲状腺の働きを活性化させるため、甲状腺ホルモンの分泌を促進することが知られている。

甲状腺ホルモンは、代謝や細胞の成長・再生に関与しており、健康的な髪の毛を保つのに重要な役割を果たすため、適量のヨードを摂取することは髪の毛にとって良い影響を与えるかもしれない。

しかし、ハゲに直接的な影響を与えるという科学的な根拠はない。

また、摂り過ぎると健康に悪影響を与える可能性もあるため、コンブを摂取する場合は適量を守るようにしたほうがいいだろう。

総じて言えることは、コンブを食べることは、健康に良い影響を与える可能性があるが、ハゲの治療には直接的な効果があるわけではない、ということだ。

ハゲの治療をする場合は、医師の指導のもとで適切な方法を選ぶようにしたほうがいい。

ということを踏まえた上で、以下をお読みいただけると幸甚である。

ハゲのウワサ徹底検証

今でもミズムシの特効薬ができたらノーベル賞ものといわれたり、実はかぜに直接効く薬はなかったりするではないか。など、卑近で切実な治療薬は解決していない。

だからこそ、実は身近に特効薬が存在するのではないか、という“夢”も見ようというものだ。

そこで、夕刊紙やスポーツ紙、ワイドショーといった生活総合メディアでは、民間療法も含めて健康に役立つ小ネタを提供してくれる。

サラリーマン向けの夕刊紙・「日刊ゲンダイ」(2019年09月07日付)では、「ハゲのウワサ徹底検証」という読み物が掲載された。

未解決の治療薬という点では、育毛や抜け毛予防の治療薬もそれにあたるだろう。

現在市販されて育毛剤も絶対ではない。絶対なら、この世の中の人はみんなフサフサになっているだろう。

現代は食生活も豊かになり平均寿命も延びているのに、頭髪で悩む人は絶えることがないのだ。

そこで、いろいろな俗説や民間療法が濫立する。

同紙では、その俗説のうち、

わかめを食べればハゲない
帽子をかぶるとハゲやすい
酒飲みはハゲやすい
喫煙はハゲの原因
頭皮の血行促進が予防になる

などについて解説と共に、本当かどうかの答えを出している。

俗説はしょせん俗説に過ぎない

結論をご紹介すると、それらは一部△があるほかは×。

つまり、俗説はしょせん俗説に過ぎない、という話だ。

つまんなかったかな。

中でもお馴染みなのは、海藻類を食べるといいという説。

海藻類といえばコンブ、ワカメ、モズク、めかぶなどを指す総称だが、コンブにはオニコンブ(羅臼コンブ)、ナガコンブ、ガッカラコンブ、ネコアシコンブ、トロロコンブなど様々な種類があり、いずれも大部分は炭水化物と水分で、たんぱく質(アミノ酸)、わずかな脂肪などで構成されている。

そのほかにはミネラル、カルシウム、ビタミンABC、カリウム、ヨード、鉄分なども含まれ、炭水化物約は食物繊維とアルギン酸といわれる多糖類。ワカメもほぼ同様の成分で、カロテンや葉酸なども含まれている。

これらの栄養素は、いずれも直接発毛や育毛の作用を持つわけではない。

もちろん、通常はコンブだけ、ワカメだけを食べるわけではない。

それらを十分に摂るためには、たとえばみそ汁の具やサラダや煮物など様々な献立で積極的に摂取しなければならないので、いきおいバランスのとれた食生活になる。

これが大切なことで、毛髪も体の一部である以上、栄養不足を解消することが大切である。

つまり、コンブやワカメを摂取する食生活は、栄養素が体内に吸収されることでツヤのある健康な黒髪を生成させ、ハゲを予防することに貢献する可能性がある、ということである。

ハゲの原因は、これをすればなる(ならない)というものは実はわかっていない。

ただ、絶対的な要因としては加齢があり、相対的には男性ホルモンのテストステロンが変換して発毛を抑制するという「ホルモン説」、親や先祖の遺伝子によるという「遺伝説」、喫煙、偏食などによるとする「生活環境説」、睡眠不足や多忙、心配事に悩まされるなどの「ストレス説」、不十分、もしくは過度の洗髪によるという「不適当なヘアケア説」などがあり、それらが単独、または複合的に頭髪にプレッシャーをかけることで脱毛と発毛阻止をおこし、結果としてハゲてしまうといわれている。

悩んでいる人の多くは、それらについて十分に注意を払っているはずだが、遺伝やホルモンの問題は自分の生活でコントロールできることではないから、自分で改善できることをすべて改善したからハゲにならないという保証はない。

ただ、少なくとも生活環境やストレス、洗髪などは、自分でできる最低限の努力として心がけておくべきだろう。

ハゲにがんなし、白髪に卒中なし、という俗説をグーグルで検索すると、いろいろなサイトが引っかかった。聞いたことあるだろうか。

https://fromsite.info/%E7%A6%BF%E3%81%AB%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%97%E7%99%BD%E9%AB%AA%E3%81%AB%E5%8D%92%E4%B8%AD%E3%81%AA%E3%81%97

↑の記事もよろしく。

以上、ハゲはコンブで治るのか?現代は医学が発達したが、だからこそそれ以上に、人間の体は複雑にできていると思わされることがある、でした。

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ハゲに悩む: 劣等感の社会史 (ちくま新書)
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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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