リメイクしてほしいアニメ作品ランキングが話題です。が、名作だからこそリメイクではなく当時の作品のままで良いという声もあります。たとえば、『タイガーマスク』などは、そのままリメイクしても時代のプロレスのあり方が価値観に合わないのではないでしょうか。
日本アニメの奥の深さ……か!?
もと記事は『週刊女性PRIME』。
『リメイクしてほしいアニメ作品ランキング、50代男性(オタク第1世代?)が選んだTOP20』というタイトルです。
昭和・平成のアニメブームの中で育ってきた50代男性300人に、「もう一度見たい、リメイクしてほしいアニメ作品」をアンケート調査した、というもの。
トップ20作品を枚挙します。
【50代男性がリメイクしてほしいアニメ作品TOP20】
(1人で1~3位の作品を選んでもらい、1位=3ポイント、2位=2ポイント、3位=1ポイントで算出/アンケートは2021年2月フリージー調べ)
1位 宇宙戦艦ヤマト(1974年~)66ポイント
2位 機動戦士ガンダム(1979年~)63ポイント
3位 巨人の星(1968年~)57ポイント
4位 マジンガーZ(1972年~)47ポイント
5位 あしたのジョー(1970年~)45ポイント
6位 銀河鉄道999(1978年~)43ポイント
7位 ドカベン(1976年~)34ポイント
8位 タイガーマスク(1969年~)32ポイント
8位 北斗の拳(1984年~)32ポイント
10位 デビルマン(1972年~)26ポイント
11位 バビル2世(1973年~)22ポイント
12位 ルパン三世(1971年~)17ポイント
13位 科学忍者隊ガッチャマン(1972年~)16ポイント
13位 侍ジャイアンツ(1973年~)16ポイント
13位 天才バカボン(1971年~)16ポイント
13位 マッハGoGoGo(1967年~)16ポイント
17位 鉄腕アトム(1963年~)14ポイント
18位 めぞん一刻(1986年~)13ポイント
19位 勇者ライディーン(1975年~)12ポイント
19位 ど根性ガエル(1972年~)12ポイント
ということです。
もう何度かリメイクしているものもあるのですが、平成版リメイクだけでなく、令和版リメイクも見たいということでしょうか。
記事では、こう結んでいます。
一方で、アンケート結果の集計中に、とんでもないことがわかった。300人があげた作品の数は約180。今回紹介したトップ20の作品以外に、まだ160もの作品があるわけで、つまり「自分はこれが見たい」というこだわりの作品を、それぞれが心の中に持っているってこと。これは、日本アニメの奥の深さを象徴していると思う。
これがまとめサイトです。
【週刊女性】リメイクしてほしいアニメ作品ランキング、50代男性(オタク第1世代?)が選んだTOP20 ★3 [muffin★]
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以下が主なコメントです。
4名無しさん@恐縮です2021/03/12(金) 14:18:59.57ID:vV6tVENG0>>44
リメイクは失敗ばかり。
再放送でいい8名無しさん@恐縮です2021/03/12(金) 14:20:16.98ID:XlvKkzkA0>>36
そもそも1位がヤマトって時点で何の価値もないランキング
散々リメイクしてんだろって話11名無しさん@恐縮です2021/03/12(金) 14:22:21.64ID:CAfD2rVv0
リメイクというか画とSEだけ
綺麗にやり直してくれればいいよ
アフレコ音声はリマスタリングとか結構なんとかなるから13名無しさん@恐縮です2021/03/12(金) 14:23:42.75ID:RFZvLW0t0
ヤマト=第二次世界大戦、戦艦大和
ガンダム=冷戦、ベトナム戦争、学生運動
そういう時代背景あっての作品だから、
絵だけ小綺麗にしても何の意味も無い。23名無しさん@恐縮です2021/03/12(金) 14:30:36.25ID:Kl0rdays0>>25
めぞん一刻なんか、アレでよくゴールデンタイムに放送してたよなぁ
原作は青年誌とは言え、アニメはまだ子供に向けて作られてた時代だろ
魔法でも異世界でも無く、スポ根的な目標も無く
怠惰な日常がただ流れていくだけだし37名無しさん@恐縮です2021/03/12(金) 14:37:35.91ID:8XmQCN5B0
どのタイトルもリメイクはいらないなー。
各時代に合わせた作品だから評価もできるわけで。続編なら見たいけど。
ということで、みなさんはいかがお考えですか。
タイガーマスクは昭和だから輝いた
歌は世につれ……ではないですが、アニメも時代背景を抱えているわけで、ストーリーの価値が時代が変わっても輝くのかというのは懐疑的ですね。
私も、コメントにあるように、リメイクではなく、リマスターなどによる令和の技術を使った再放送でいいのではないでしょうか。
たとえば、『タイガーマスク』のストーリーを振り返ります。
ガキの頃一番好きだったタイガーマスクは「覆面ワールド・リーグ戦 まるで怪人みたいな悪い覆面レスラーがいっぱい出て来て滅茶苦茶興奮した 中でも反則しないユニバーサルマスクが好きだった 誕生日にソフビとリングを買ってもらってよく遊んだ 手元にKCコミックないから凄い読みたい!
ユカフェス?? pic.twitter.com/8AZQMJdzKf
— ユカフェス 4/11目黒鹿鳴館延期になりました 公式アカウント (@LI20DHukgY1AWtx) March 12, 2021
孤児院(養護施設)『ちびっこハウス』出身の伊達直人が、強くなりたいと失踪して『虎の穴』にスカウト。
優等生として虎のマスクもいただいたが、上納金を『ちびっこハウス』の借金補填に使ってしまったために、『裏切り者』として、リングで命を狙う虎の穴からの刺客が次々やってきます。
一方、当時の日本の団体は日本プロレスのみ。
ジャイアント馬場やアントニオ猪木らは、正統派の技のプロレスラー。
『虎の穴』仕込みの反則技を使う「黄色い悪魔」タイガーマスクは葛藤します。
それでも、タイガーマスクがリングに上がるのは、ファイトマネーで孤児ランドを作るためです。
……ということですが、現在では通用しない価値観に満ちているのではないでしょうか。
まず、本当に『虎の穴』のようなものがあって、世界各国から青少年が失踪していたら国際的な拉致事件になってしまうでしょう。
もちろん、当時からそれが明るみに出ていたら大問題ですから、それは措くとして、ジャイアント馬場がタイガーマスクに正統派プロレスを啓蒙する、しかし「黄色い悪魔」のタイガーマスクがそこで葛藤するというのは、どうなんでしょう。
そもそも『黄色い悪魔』という異名自体NGです。
肌色という色名が消えたように、黄色人種を表現する「黄色い」はヘイトスピーチとして認定されるでしょう。
現在、プロレスは興行、ショービジネスということは明らかですから、仕事として悪役ファイトを行っているのは子供でもわかります。
最近も、タイガー・ジェット・シンが、東日本大震災で被災した子供たちへの支援活動をはじめとした、日本との友好親善への貢献が評価されたばかりです。
それを、一選手であるジャイアント馬場やアントニオ猪木が、「力道山先生以来の正統派プロレス」云々と説教して、試合の仕方まで指図するでしょうか。
プロレス自体、当時は視聴率25~30%をとる黄金コンテンツでしたが、今はゴールデンタイムから撤退しています。
では、もう『タイガーマスク』自体が、現代社会で意味も価値も存在しないものになったかというと、そんなことはありません。
社会が発展しても、そこで描いている人間の生きざまというのは普遍的です。
見るものは、そこに胸を熱くしているはずです。
かといって、設定を現代風にアレンジしてしまうことで、作品を変質させてしまうかもしれません。
その意味では、オリジナルはいじらず、あの感動をもう1度、と思ったら、それは当時作ったものだという認識のもとに、当時の作品を鑑賞するのが一番だと思います。
以上、リメイクしてほしいアニメ作品ランキングが話題です。が、名作だからこそリメイクではなく当時の作品のままで良いという声も、でした。
タイガーマスク DVD‐COLLECTION VOL.1 – 富山敬, 山口奈々, 中川謙二, 野沢雅子, 金本新吾, 野田圭一, 柴田秀勝, 森功至, 田宮武, 白根徳重, 矢吹公郎, 勝間田具治, 永樹凡人, 田中亮三, 新田義方, 岡崎稔, 設楽博, 黒田昌郎
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