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佐藤錦とアメリカンチェリー。どちらもさくらんぼの人気品種としてはお馴染みである。ところでこの2品種の違いはわかるかな?

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佐藤錦とアメリカンチェリー。どちらもさくらんぼの人気品種としてはお馴染みである。ところでこの2品種の違いはわかるかな?

佐藤錦とアメリカンチェリー。どちらもさくらんぼの人気品種としてはお馴染みである。ところでこの2品種の違いはわかるかな?原産地・栽培地域、果実の形状、収穫時期、栄養価などいくつかの点に違いがあるが、それぞれの特徴を理解して美味しくいただきたい。

佐藤錦とアメリカンチェリー。

どちらもさくらんぼとしてはお馴染みである。初夏の果物といえば、やはりサクランボだろう。

今年も各店で予約受付が開始された。最近はネットによる予約も行われるようになったので便利になった。

さくらんぼには、日本で広く栽培されている佐藤錦(さとうにしき)と、アメリカ原産のアメリカンチェリー(American cherry)がある。以下に両者の違いを解説しよう。。

  • 原産地と栽培地域の違い
  • 佐藤錦は、日本原産のさくらんぼであり、主に山形県や長野県、山梨県などで栽培されている。一方、アメリカンチェリーは、北アメリカ原産のさくらんぼであり、主にアメリカ合衆国やカナダで栽培されている。

  • 果実の形状の違い
  • 佐藤錦は、円形に近い形をしていて、果肉は柔らかく、糖度が高く、酸味が少ないという特徴がある。一方、アメリカンチェリーは、丸みを帯びた形状をしており、果肉は比較的硬めで、酸味が強く、甘味が少なめだ。

  • 収穫時期の違い
  • 佐藤錦は、5月下旬から6月上旬にかけて収穫される。一方、アメリカンチェリーは、北アメリカでは6月から7月にかけて収穫されるが、日本で栽培されるアメリカンチェリーは、7月下旬から8月上旬にかけて収穫される。

  • 栄養価の違い
  • 佐藤錦は、ビタミンCやカリウム、食物繊維などの栄養素が豊富で、免疫力アップや疲労回復に役立つとされている。一方、アメリカンチェリーは、アントシアニンやメラトニンなどの成分が豊富で、抗酸化作用や睡眠改善に効果があるとされている。

以上が、佐藤錦とアメリカンチェリーの違いについての解説だ。

ただし、両者にはさまざまな品種があり、それぞれの品種によって特徴が異なるため、一概に全ての佐藤錦やアメリカンチェリーが上記のような特徴を持つわけではない。

ということを踏まえた上で、今回もスケプティクスに見ていこう。

黄玉とナポレオンを掛け合わせた佐藤錦

サクランボの品種は、見た目、食味、大きさなどにより、他のものと明らかに異なることが確認できた際には、別品種として登録される。

スーパーや青果店に流通している主な品種は、主だった所だけでも佐藤錦、紅秀峰、紅さやか、ナポレオン、月山錦、高砂、南陽など、多彩だ。中でも、佐藤錦といえば日本一とまでいわれるほどの代表的なブランドである。

食材の流通事業を行うデイビースコット社が教えてくれた。

「佐藤錦というのは、いくつかの品種の中でも味の評価が高い『黄玉』と、酸味が特徴の『ナポレオン』を掛け合わせたものなんです。ジューシーで甘酸のバランスがとても良く、それが日本一と呼ばれる理由です。風味は品種によって、酸味が強いもの、甘みに特著のあるものなどそれぞれ特徴があります。また種類によって日持ちの良いもの、そうではないものがあります」

昨年の佐藤錦は糖度が25度近くあり、近年まれに見るおいしさだったそうだが、「甘みが強いと日持ちが悪くなるのが欠点」という。

果物の甘さは食す者の気持ちを豊かにしてくれるが、商品としては扱いが難しくなるわけだ。生産者・販売者としては痛し痒しだろう。

サクランボの栄養成分は、「糖分として主成分のブドウ糖・果糖などで組成され、一方酸味については、リンゴ酸やクエン酸等の有機酸で組成されます」(全日空商事astyleお客様サービス係)とのこと。

品種による成分の違いはそれほど決定的な差があるわけではないという。

さくらんぼの有名な産地には、山形・山梨・長野・青森等がある。盆地もしくは山脈などの影響で、寒暖の差が激しい地域であることが共通している。「くだもの全般に言えることですが、寒暖の差が大きいほど甘く美味しいくだものが栽培出来ると言われております」(山形・今田農園)

色が黒く甘いのがアメリカンチェリー

一方、輸入物として、やや黒ずんだ紫色で、それらよりも一回り大きいアメリカンチェリーというのがある。一部では、輸入食品ゆえの安全性が取り沙汰される向きもあるが、大ぶりで太陽光を目一杯受けたと思われる重みのある輝きは、思わず口に放り込んでみたい欲望にかられる根強いファンが少なくないようだ。

栄養成分やおいしさなどで、国産ものと違いはあるのだろうか。

「アメリカンチェリーは、色が黒く甘いのが特徴です。日本のサクランボより日持ちは若干良いのですが、いずれにしても、早く食べる方が良いですね」(デイビースコット)

体感として、糖度が国産の方が高いのではないか、という声もあった。

では、私たち消費者はそれらをどう棲み分けたらいいのか。

「それぞれのお好みに応じて召し上がるのが一番」(各社)と前置きしつつ、ひとつのヒントとしてこう教えてくれた。

「アメリカンチェリーは、パイやケーキの材料としてアメリカでは利用されています。日本産は生食が一番でしょう」(デイビースコット)

「主観ですが、アメリカンチェリー自体が甘みがはっきりしていますので、赤ワインに合う料理と愛称がいいと思います。赤ワインベースの肉料理、ハンバーグ、ビーフシチューなどにいいのではないでしょうか」(全日空商事astyleお客様サービス係)

「デザートで使用なさるのでしたらムースやジャムのように煮て、焼菓子に使用してもよろしいかと思います」(松元青果商店)

いろいろ伺って、今まで以上に、サクランボを美味しく有意義に食べられそうな気がしてきた。

各社のみなさん、どうもありがとう!

以上、佐藤錦とアメリカンチェリー。どちらもさくらんぼの人気品種としてはお馴染みである。ところでこの2品種の違いはわかるかな?でした。

◆全日空商事
http://www.astyle.jp/
◆デイビースコット
http://www.davy-scott.co.jp/index.html
◆山形・今田農園
http://www.konta-nouen.com/
◆松元青果商店
http://www.kanema.jp/

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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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