「冷やし中華は『日本式冷やし麺』」であるとするコラムが話題です。エビチリ、エビマヨなども和製中華料理であると指摘されています。それだけてなく、タンメン、ちゃんぽん、酸辣湯麺なども、一見中華料理のようですが実は国産のメニューなのです。
冷やし中華は「日本式冷やし麺」
もと記事は、『Record China 中信出版日本』です。
『実は冷やし中華は中国出身の留学生が日本で初めて食べた「中華料理」』というタイトルです。
「日本の中華料理店で食べた『中華料理』は、実は中国で見たこともないものだったりします。」と、日本の中華料理は「“日本式”中華料理」であることを述べ、その例として「冷やし中華」を挙げています。
冷やし中華は、中国のサイトで検索すると、「日式涼拌麺(日本式冷やし麺)」と呼ばれており、日本料理としてみなされているそうです。
エビチリ、エビマヨなどもそうだと指摘しています。
実は冷やし中華は…中国出身の留学生が日本で初めて食べた「中華料理」 https://t.co/dnlOYoijX0 @recordchinaより
— 倉持 薫 (@l4ikwgs8) April 30, 2021
まあ、冷やし中華に限らず、中華料理を日本人の口にあうようにしているのはごくごく当たり前のことではないかと思います。
私は、以前横浜の馬車道通りにオフィスがある会社で働いていました。
馬車道には、中国人がオーナーやコック長を務める中華料理店がたくさん並んでいました。
私たちはお昼になると、そういうところでランチを摂ったわけです。
もちろん、私もなんの抵抗もなく、おいしくいただいていました。
ところが、ちょっと歩いたところにある中華街の門をくぐると、本物の中華料理が提供されますが、私は正直苦手でした。
歓送迎会を中華街で行うと、私は仕方なく、くらげときゅうりだけポリポリとかじっていました。
中華料理が悪いというのではなく、日本人の日常の食材や味付けとは違うということです。
Web掲示板のスレッドはこちらです。
【食・グルメ】実は冷やし中華は…中国出身の留学生が日本で初めて食べた「中華料理」[4/30] [右大臣・大ちゃん之弼★]
https://t.co/Uu9Nz98GMA pic.twitter.com/BROzj98ne6— 倉持 薫 (@l4ikwgs8) April 30, 2021
主なコメントを引用します。
4卓袱台返し(ノ・・)ノ彡┻━┻ ◆VsIMYAX8QJgh 2021/04/30(金) 22:30:15.00ID:Ota6yA0X
海外のスシが日本の寿司と違うように中華料理も輸出された先々でローカライズされるということですね。5<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん2021/04/30(金) 22:30:42.69ID:nSiHZ63c>>87
そういえば天津飯も、中国にはないらしいよな18ぴらに庵 ◆/oBAKA4wpQ 2021/04/30(金) 22:35:56.71ID:890QgxDM>>33
まぁ、中華料理といっても土地で全然違うものだし
なのでこの留学生の認識はおかしい19<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん2021/04/30(金) 22:36:02.54ID:eNuw+i/D>>70
れっきとしたホテルとかの中華料理レストランに行けばいいよ
そのへんにあるのはほとんどローカライズ済だ37<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん2021/04/30(金) 22:42:01.66ID:FAQjj3ow
中国のオリジナルは中国料理
中国のアレンジしたのが中華料理63<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん2021/04/30(金) 22:50:15.07ID:jR4Kf46r
「エビチリ」は四川生まれの陳健民が工夫した料理。
「エビマヨ」は周富徳が考案した料理。中国の料理は厳密には「中国料理」で世界中に広まっている料理は中華料理と言う
区分けだろうね。
寧ろ、海外の調味料や食材を使用しない中国料理は時代遅れであろう。
ということですが、いかが思われますか。
まだまだある「和製中華料理」
私が「和製中華料理」として思い浮かべるのは、タンメン、ちゃんぽん、酸辣湯麺などです。
タンメン
タンメンといえば、町中華の定番メニューです。
タンメンはたいてい塩味なので、塩ラーメンとの区別がつかないかもしれませんね。
かんたんに述べると、塩味のスープで作ったラーメンのことです。
一方、タンメンは、麺に野菜炒めスープをかけたものです。
主に関東地方で食されている日本の麺料理であり、発祥、元祖は関東圏ということです。
ちゃんぽん
ちゃんぽんといえば、発祥は長崎です。
長崎市のちゃんぽんは、福建省福建料理の『湯肉絲麺(とんにいしいめん)』をベースとしているといわれますが、すなわち「ベースとしている」ということは出来上がったものは福建料理ではない、ということです。
ラーメンが和製の食品として独り立ちしたように、長崎の四海樓の初代 陳平順がボリュームをつけて濃い目のスープ、豊富な具、独自のコシのある麺を日本風にアレンジして考案したものといわれています。
ちゃんぽんの麺はかんすいを使っておらず、長崎でしか作られていないとか。
長崎の郷土料理といった方がいいかもしれませんね。
酸辣湯麺
酸辣湯(スァンラータン)という、四川料理のスープに麺を入れたものが酸辣湯麺です。
酢の酸味と、唐辛子や胡椒の辛味と香味を利かせた、酸味豊かな辛みのあるスープです。
いかにも中華料理(四川料理)ですが、発祥は東京・赤坂説があります。
赤坂の榮林という店では、元祖榮林酸辣湯麺というメニューがあります。
「元祖」と銘打っているのです。
まとめ
ということで、メニューそのものが和製のもの、「原作」は中華料理でも日本独自のものとありますが、かりに中華料理のメニューとしてはあっても、日本風に味付けを変えているものもあります。
まあそれをいえば、カレーライスもインドとは違いますし、欧風料理も日本独自の「翻案」がなされています。
まあ、結論とすれば、美味しければそれでいいのではないでしょうか。
冷やし中華については、こちらの記事もご覧ください。
以上、「冷やし中華は『日本式冷やし麺』」であるとするコラムが話題です。エビチリ、エビマヨなども和製中華料理であると指摘、でした。
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