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加山雄三さんは、産経新聞社がアンケート調査した『シニア向け一日警察署長を務めるにふさわしいと思う有名人』の第1位に選出

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加山雄三さんは、産経新聞社がアンケート調査した『シニア向け一日警察署長を務めるにふさわしいと思う有名人』の第1位に選出

加山雄三さんは、産経新聞社がアンケート調査した『シニア向け一日警察署長を務めるにふさわしいと思う有名人』の第1位に選出されたそうです。かつては若大将として一世を風靡し、かつ借金や怪我や火災などを経験した人生の陰翳に富む加山雄三さんの選出は頷けます。

高齢運転者へのピーアールのためにふさわしい有名人

もとの記事は、ねとらぼ調査隊です。

『一日警察署長にふさわしい有名人ランキングTOP10! 「明石家さんま」「高橋英樹」を超える1位は?【2021年最新調査結果】』というタイトルです。


もとのもとは産経新聞社だそうです。

2022年6月までに施行される改正道路交通法や公共交通の利用環境改善など、高齢運転者の事故防止に向けた機運の高まりを受け、「自動車に関するアンケート」と題して、高齢運転者に関する意識調査を実施。高齢運転者(65歳以上)への交通安全運動のPRのために、一日警察署長を務めるにふさわしいと思う有名人を調査したといいます。

具体的な内容がこう書かれています。

シニア向け一日警察署長にふさわしい有名人は? 「高齢運転者に関する意識調査」結果発表
株式会社産業経済新聞社のプレスリリース(2021年6月21日 13時40分)シニア向け一日警察署長にふさわしい有名人は? 「高齢運転者に関する意識調査」結果発表

『シニア向け一日警察署長にふさわしい有名人は? 「高齢運転者に関する意識調査」結果発表~シニアドライバーの約9割は、周囲から返納を勧められていない~』というタイトルです。

今回の調査は、2021年6月8日から6月14日までの7日間、当社が運営する会員サイト「産経iD」に登録している会員を対象に行い、新型コロナウイルス感染症拡大による自動車利用状況の変化、運転免許証の自主返納を中心とした高齢運転者交通事故防止対策の認知度や、高齢運転者へのピーアールのために一日署長を務めるのにふさわしいと思う有名人など、調査しました。(調査実施会社:産経リサーチ&データ)

その結果はどうなったのか。
1位「加山雄三」(42人)、2位「高橋英樹」(34人)、3位「明石家さんま」(33人)の順となりました。高齢運転者と同じ世代である65歳以上でみてみると、1位「加山雄三」、2位「高橋英樹」は全体と同じでしたが、3位に「所ジョージ」が挙がりました。男女別にみてみると、男性は「加山雄三」がトップで、2位「所ジョージ」、3位「高橋英樹」と続き、女性は「明石家さんま」がトップ、2位「高橋英樹」、3位「北大路欣也」「杉良太郎」「加山雄三」となりました。

杉良太郎はわかりますね。

振り込み詐欺撲滅のキャンペーンのポスターで見かけますし、災害の際の炊き出しはお馴染み。

最近では、免許の自主返納が話題になりました。

2位の高橋英樹も、「終活」で家の荷物を大量に処分したことが報じられました。

高橋英樹さんの「断捨離」が話題です。もったいないという声もありますが、自分の意思で捨てられる人生はある意味幸福です
高橋英樹さんの「断捨離」が話題です。もったいないという声もありますが、自分の意思で捨てられる人生はある意味幸福です。アクシデントで「捨てざるを得なくなる」ことも人生にはありえます。新たな仕切り直しで、見違えるような明日が開けるかもしれません。

1位の加山雄三はどうしてでしょうか。

私個人は、なるほど、そうきたか、という感じです。

決して“お坊ちゃん”ではなく陰翳に富んだ人生

加山雄三というと、華やかな出自や経歴から、苦労知らずのぼんぼんのようにみられてしまい、かつて『若大将のゆうゆう散歩』(テレビ朝日)に出演していた時も、前任者の地井武男のような庶民的なところがない“大名散歩”だ、などと揶揄されました。

しかし、私はそのような批評には必ずしも賛成ではありませんでした。

そもそも地井武男と加山雄三とでは、俳優になるいきさつもキャラクターもリアルな人格も全く別なのですから、『ちい散歩』の継承者のような目で見ること自体、間違いであり、加山雄三の俳優としての矜持を踏みにじるものだと思います。

だいたい、苦労知らずのぼんぼんどころか、父親とともに役員だった観光会社「パシフィック・パーク・ジャパン」の倒産で庶民では見当もつかない莫大な借金(25億円)を抱え、そのさなかに大けが。

さらに同棲相手との関係解消や、松本めぐみとの結婚などを経験するなど、逆境に全くめげないしたたかさを持ち合わせている芸能界でも有数のスキャンダル男です。

ちょうどそのころ、加山雄三は『高校教師』(東宝、テレビ東京)というドラマに出演していたのですが、役柄は、勤務先の出版社が倒産してデモシカ教師になったという設定。

最初は嫌々勤めていたが、生徒とのかかわりの中で次第に教師らしい自覚を持つようになっていくものでした。

以後、映画の若大将を卒業して、テレビドラマの仕事を積極的にこなしていく加山雄三の俳優人生のような設定です。

演技そのものが、最初の頃の棒読みに近いセリフから、最終回に近づくに従って熱のこもった演技に変わっていくように……私には見えました。

加山雄三は、もともと興味のないもの、なかったものにはトンチンカンな人ですが、いったん凝りだすと形を作ってくるしたたかさがあると私は思うのです。

スキャンダルといえば、2010年の「モズライトギター騒動」というのもありました。

加山雄三が自らの芸能生活50周年を祝うために、加山プロモーションとフィルモア楽器というメーカーで、受注販売の「モズライト加山雄三50thアニバーサリー・シグネチャーリミテッドモデル」というギターを1本55万円で作りました。

ギターは完売。

ところが、それは本家モズライトギターの無断コピーであると、亡くなったモズライトの創始者セミー・モズレー氏の正式な継承者とされる4人目の妻および「被害者の会」より、「詐欺および不正競争防止法第2条1項(不正競争防止法違反)」に当たるとして京都府警に告訴状が出されたのです。

「中には1人で2000万円近く買っているマニアもいる。訴訟額は億単位になる」(『日刊ゲンダイ』2010年9月21日付)などと書きたてられました。

「紅白に加山が出場したんで、被害者の会が加山の事務所に紅白に50周年記念モデルの偽モズライト使用禁止の通達。NHKには、使用させた場合は不正競争防止法違反のほう助に当たると警告書を送りつけたんですが、双方とも無視されました」(同紙で被害者の会)

モズライトブランドを製造していた会社自体は倒産しており、その商標権をめぐり数社が自社製品を本物と主張していたさなかでの出来事だったため、その刑事告訴の行方が注目されましたが、加山雄三は結局逮捕されていません。

この件では、「若大将ではなくサギ大将だ」などと揶揄した書籍もありましたが、少なくとも刑事訴訟法上、起訴に値するようなことはないという結論だったわけです。

それが全てではないでしょうか。

加山雄三本人はこう語りました。

「モズライト社はもうない。俺のモズライトモデルは違う名前と違うメーカーで企画したもので、(ピックアップの)コイルの巻き方を工夫して音を似せたけど、根本的に変えてある。実はモズレーさんには奥さんが4人いたらしくてね。その4番目の奥さんが金になるからと(警察に)駆け込んだらしい。俺の名前があるから、記事にすれば話題になるってことだよ」

そうした人生の陰翳に富んだ加山雄三さんが1日警察署長というのは、十分ありえることだと思います。

以上、加山雄三さんは、産経新聞社がアンケート調査した『シニア向け一日警察署長を務めるにふさわしいと思う有名人』の第1位に選出、でした。

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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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