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卵(鶏卵)を3個ずつ摂取しても無問題。心臓病、脳出血、脳梗塞の数字を減らして高血圧やコレステロール値をよい状態にする

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卵(鶏卵)を3個ずつ摂取しても無問題。心臓病、脳出血、脳梗塞の数字を減らして高血圧やコレステロール値をよい状態にする

卵(鶏卵)を3個ずつ摂取しても無問題。心臓病、脳出血、脳梗塞の数字を減らして高血圧やコレステロール値をよい状態にする、という話だ。というよりそもそも、厚生労働省は2015年に「日本人の食事摂取量基準」からコレステロールの上限値を撤廃した。

卵(鶏卵)とコレステロールをめぐる話である。新聞を片付けていたら、2018年6月18日の『日刊ゲンダイ』で、青島周一氏が、卵と健康の関係について興味深い論文を紹介している。

すでに他の記事でご紹介しているが、今回は改めて論文を根拠とした報告だ。

2015年に厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取量基準」からコレステロールの上限値を撤廃したことについては、以下のことを念頭に入れていただきたい。

まず、コレステロールは体内で様々な役割を担う脂質の一種だが、過剰な摂取は動脈硬化や心疾患などの生活習慣病のリスクを高めるとされている。

そのため、かつては多くの国で1日あたりのコレステロール摂取量の上限値が設定されていた。

しかし、近年の研究から、食品中のコレステロールが直接血中コレステロール値に影響するわけではなく、食品の種類や栄養バランスが重要であることが分かってきた。

そのため、厚生労働省は2015年に「日本人の食事摂取量基準」の改訂を行い、コレステロールの上限値を撤廃した。

つまり、肉や卵等の接種について、コレステロールを理由とした制限は考えなくても良くなった。

改訂後の「日本人の食事摂取量基準」では、代わりに、飽和脂肪酸の摂取量に着目し、1日あたりの摂取量を10%以下に抑えることが推奨されている。

この改訂により、コレステロールを含む食品の摂取に関しては、従来よりも自由度が高くなった。

ただ、食品選択や食事は「ばっかり食べ」は引き続き注意が必要であり、特に飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の摂取量には注意が換気されている。

また、コレステロール値が高い人や、生活習慣病のリスクが高い人には、個別に医師の指導を仰ぐことは変わりない。

だから、厚生労働省が2015年に「日本人の食事摂取量基準」からコレステロールの上限値を撤廃したことについては、コレステロール摂取量に関する新たな知見に基づく適切な対応として評価されるものだが、引き続き「ばっかりたべ」ではなく、メリハリのある食事摂取が重要であることは一応釘を差しておこう。

卵は食べたほうがいいのか、食べないほうがいいのか

鶏卵は健康食で、どんどん食べましょうという話は、すでにご紹介した。

「卵の食べ過ぎは体に良くない」といわれることがある。一方で、卵は認知症の予防に効果があり、どんどん食べなさいという意見も
「卵の食べ過ぎは体に良くない」といわれることがある。一方で、卵は認知症の予防に効果があり、どんどん食べなさいという意見もある。だったら食べたほうがいいのか、食べないほうがいいのか、はっきりして欲しい。スケプティクス(懐疑的)に考えてみよう。

上記の書籍、『卵を食べれば全部よくなる』のいう「全部」とは、生活習慣病も、ダイエットを含む美容も、食育も、ということらしい。

著者の佐藤智春さんは、人間の健康のカギを握るのは老若男女を問わず、たんぱく質。それををどれだけ摂っているかだという。

鶏卵は、多くの栄養素を含む食品の一つで、健康的な食生活に欠かせない重要な食材だ。

鶏卵の栄養効果について、簡単にまとめておこう。

【タンパク質】
鶏卵は、約6gの高品質なタンパク質を含んでいます。このタンパク質には、必須アミノ酸をバランス良く含み、体内で合成できないアミノ酸を補うことができます。また、タンパク質は筋肉や骨の形成に重要であり、健康的な身体づくりに役立ちます。

【脂質】
鶏卵には、脂質が含まれます。しかし、約1個あたり約5gの脂質のうち、大部分は不飽和脂肪酸であり、健康に良い影響を与えます。特に、オメガ-3脂肪酸を豊富に含む鶏卵は、動脈硬化や心疾患の予防に効果があるとされています。

【ビタミン】
鶏卵には、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどの脂溶性ビタミンや、ビタミンB群などの水溶性ビタミンが含まれます。中でもビタミンDは、骨の形成に必要であり、健康的な骨を作る上で重要な役割を担っています。

【ミネラル】
鶏卵には、鉄、亜鉛、カルシウム、セレンなどのミネラルが含まれます。中でも、鉄は貧血の予防に、亜鉛は免疫力の向上に、カルシウムは骨の形成に、セレンは抗酸化作用に役立ちます。

【コレステロール】
鶏卵には、約200mgのコレステロールが含まれています。一方、コレステロールを過剰に摂取することは、動脈硬化や心疾患のリスクを高めることが知られています。しかし、鶏卵中に含まれるコレステロールは、血中コレステロール値に直接的な影響を与えるわけではなく、食事の種類やバランスが重要

しかし、従来卵の食べ過ぎは、コレステロール値が上がる、前立腺がんの遠因になるといった理由から「体に良くない」といわれる一方で、卵は認知症の予防に効果があり、どんどん食べなさいという人もいて、ではどうすればいいのか消費者は迷ったものである。

では、卵は食べたほうがいいのか、食べないほうがいいのか。

青島周一さんは、英国循環器学会誌電子版2018年5月21日付掲載の、『卵の摂取量と健康への影響を検討した研究論文』から、その答えを考察している。

『日刊ゲンダイ』(2018年6月18日付)

『日刊ゲンダイ』(2018年6月18日付)

それによると、中国に在住している心臓病や糖尿病を有していない46万1213人(平均50.7歳)について、過去1年間における卵の摂取量をについて調査。

「毎日摂取」「週4~6日摂取」「週1~3日摂取」「月1~3日摂取」「ほとんど摂取しない」の5つの集団にグループ分けし、心臓病、脳出血、脳梗塞などの発症リスクを比較したところ、卵を毎日摂取すると、はとんど摂取しない場合に比べて、心臓病のリスクが11%、脳出血のリスクが26%、脳梗塞のリスクが10%、統計的にも有意に低下することが示されたそうである。

しかし、これはいわゆる前向きコート調査ではなく、後ろ向きといわれる調査方法であり、卵の「摂取」が1個か複数かも不明のため、鶏卵摂取と健康の関係を全面的に解明するものにはなっていない。

ただ、とにかく毎日摂取した46万1213人が、心臓病、脳出血、脳梗塞の数字を減らしている、という結果は統計上有意であるということですから、卵と健康の関係は悪いものではないとの考察は順当である。

たまごかけごはんはおいしいので、さらに踏み込んだ具体的な報告に進んでほしい。

卵を毎日3個食べた結果

たとえば、この動画では、おそらくは同じ調査を元にしたと思われる報告動画がある。

毀誉褒貶ある武田邦彦さんが、卵を毎日3個食べた結果について語っていた。


要約を書こう。

最近メタボリズムという論文に、メタボリック症候群の患者を対象にしているが、この減量食の中に卵を毎日3個を食べさせる実験をした。

すると、全く今までと逆の結果が出た。

期間は12週間

そこで卵を3個食べた

すべての面で改善をした、

ひとつは善玉コレステロールといわれるものが上昇し、一方で悪玉は改善された。

血圧も数字が下がった。

従来、卵にはコレステロールが含まれるので、卵を食べるとコレステロールが増えると言われていたが、それが本当なら、カラダは自らの調節機能を全く持たないことになってしまい、そんなことはありえない、という話である。

何かと批判の多い武田邦彦さんだが、この限りでは、青島周一さんと同じ報告であり、いつもの極論や、「事実」と称する「主観」は出てきていない。、

食べ物の疫学調査というのはちょっと厄介で、交絡因子も見なければならないし、調べ方も対照群を作って比較していかなければならないので、一概には言えないが、少なくとも卵を3個食べたからと言って悪くはならなかったということである。

あまり気にせず、おいしいものを美味しくいただこうということかもしれない。

以上、卵(鶏卵)を3個ずつ摂取しても無問題。心臓病、脳出血、脳梗塞の数字を減らして高血圧やコレステロール値をよい状態にする、でした。

卵を食べれば全部よくなる - 佐藤智春
卵を食べれば全部よくなる – 佐藤智春

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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