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夜更かしや夜勤のある人は、心筋梗塞、糖尿病、アルツハイマー型認知症など生活習慣病を引き起こしやすい、という話を聞いた。

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夜更かしや夜勤のある人は、心筋梗塞、糖尿病、アルツハイマー型認知症など生活習慣病を引き起こしやすい、という話を聞いた。

夜更かしや夜勤のある人は、心筋梗塞、糖尿病、アルツハイマー型認知症など生活習慣病を引き起こしやすい、という話を聞いた。しかし、スケプティクス(懐疑的)に考えてみるとその指摘では説明のつかないケースもあるがどうだろうか。

夜更かしや夜勤は、正常な生体リズムを乱すため、生活習慣病を引き起こす可能性があるとされている。

具体的には、以下のような病気が挙げられる。

睡眠障害:夜勤や夜更かしをすることで、昼間に眠気が襲ってきたり、夜間に眠れなくなったりすることがありえる。これが続くと、睡眠不足や不規則な睡眠時間が生じ、睡眠障害を引き起こすことがありえる。

肥満:睡眠不足は、食欲を増進させ、エネルギー消費を減らすことが知られている。そのため、夜勤や夜更かしを繰り返すと、肥満になりやすくなる可能性がありえる。

糖尿病:睡眠不足や不規則な生活リズムは、インスリンの分泌を乱し、糖尿病を引き起こす可能性がありえる。

心疾患:睡眠不足や不規則な生活リズムは、交感神経を刺激し、心拍数や血圧を上昇させることがありえる。この状態が続くと、心疾患を引き起こす可能性がありえる。

以上のように、夜更かしや夜勤は、健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要といわれている。

だが、たとえば、交代制勤務で働いている人、夜型で夜更かしぐらいが生活リズムのちょうどいい人などはいったいどうなるのか。

その人たちはみな生活習慣病になってしまうのか、という疑問も出てくる。

といったことを踏まえた上で、以下をお読みいただけると幸甚である。

修復ホルモンは深い睡眠なら夜でなくとも出るという説も

人間は、体内時計があり、それを狂わせる生活をしてはならない、とよくいわれる。

昼間に行動する生物であり、朝に太陽の光を浴びて、1日のリズムを整えるという。

理由は、体を修復するホルモンは夜眠っている間に分泌されると言われていまるからだ。

そして、夜型の生活をしていると、生活習慣病(がん)や糖尿病、体重増加、ストレスやイライラの蓄積になりやすいともいわれている。

しかし、一方では最近の研究で、修復ホルモンは、深い睡眠なら夜でなくとも出る、という説もある。

人間は7時間の睡眠が理想と言われているが、深さとともにそれが確保されていればいいという話だ。

いったい、真実はどうなのか。

その報告を行っているのが、『日刊ゲンダイ』(2016年6月17日付)の「役に立つオモシロ医学論文」(青島周一)である。

興味深いのでご紹介しよう。

有意ではあったが著しくはなかった

『日刊ゲンダイ』(2016年6月17日付)

『日刊ゲンダイ』(2016年6月17日付)

記事では、看護師を対象に「夜勤と心臓病発症の関連」を検討した論文が、米国医師会誌(2016年4月26日付)に掲載されたことを紹介している。

この研究は、アメリカの看護師を登録した大規模データベース「看護師健康調査」(NHS)から7万3623人(平均54.5歳)、同じく「看護師健康調査?」(NHS?)から11万5535人(平均34.8歳)が対象になっている調査で、「通常勤務に加えて月に3日以上夜勤がある看護師と夜動のない看護師を比較し、心臓病の発症について24年間にわたり追跡調査」したものだという。

それによると、NHSのデータベース解析では、夜勤歴が5年未満では明確な差が見られなかったものの、夜勤歴が5~9年では1.12倍、さらに10年以上になると1.18倍、.統計学的にも有意に増加するという結果になっているという。

また、NHS?のデータベース解折も、やはり夜間動務従事歴が5年未満では明確な差が見られず、従事歴が5~9年の看護師は1.12倍、さらに10年以上になると1.15倍と、統計学的にも有意に増加するという。

もっとも1.1x倍だから、有意と言っても、そもそも「著しい」わけではない。

そこで記事では、「そのリスクはごくわずかという印象です。とはいえ、夜勤による身体的、精神的負担は人それぞれであり、また心臓病以外にも、さまざまな健康への影響に配慮する必要があります」とまとめている。

夜更かし夜勤と心臓病、まとめ

夜更かし夜勤と心臓病などの関係は、有意な統計結果が出ているが、著しくはなかった、というのが今回の結論である。

冒頭では、「リスクがある」「ありえる」という慎重な書き方をしたのは、そのためだ。

もとより病気は、交絡因子というものがあり、たとえば喫煙、飲酒、食生活、日常生活のストレスなどもあるから、そこまで考えると「一概には言えない」ものかもしれない。

せっかく早寝早起きしても、食生活その他で変なことしていたらダメだろって話だ。

たとえば、夜は副交感神経が優位になるから、つい食欲が出て食べすぎてしまうとかね。

そして、これは心臓病だけの調査であり、生活習慣病については調べられていない。

こちらもどうなのか興味は尽きない。

もちろん、これは、「だから夜更かししよう」という話では決してない。

逆に言うと、「それほど大した差はない」ことをもって、それを逆手に取り、深夜勤務が今より軽んじられる、なんてことだってないとは限らない。

あくまで、有意な差はあった、という結論は軽んじないようにしておこう。

ただ、実際に夜勤や夜型で仕事をしている人は、その事をもって、自分の健康状態を心配しすぎてストレスにならないほうがいいよ。そっちの方がよほどリスクだよ、という話にしたいわけである。

たとえば、夜更かしでも、楽しい映画鑑賞などで過ごすなら、体の負担もそう感じないのでしょうしね。

以上、夜更かしや夜勤のある人は、心筋梗塞、糖尿病、アルツハイマー型認知症など生活習慣病を引き起こしやすい、という話を聞いた。でした。

健康情報・本当の話 - 草野 直樹
健康情報・本当の話 – 草野 直樹

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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