大映ドラマのベスト5投票がFacebookでありました。1970~1980年代にかけて人気タイトルを次々誕生させましたが、あなたのベスト5はどのドラマですか。『スクールウォーズ』『スチュワーデス物語』『おくさまは18歳』などかつての人気ドラマを思い出しましょう。
大映ドラマとはなんだ
大映といえば、昭和の邦画史に多くの名作を送り出してきた大手の映画会社です。
1971年に倒産しますが、それまではテレビドラマ(テレビ映画)の制作も行っており、制作ドラマのクレジットには「製作著作、大映テレビ室」と表記されていました。
それが、旧大映倒産の2ヶ月前に、大映テレビ株式会社として「分社化」され、当時制作していたテレビドラマ、たとえば『ザ・ガードマン』『おくさまは18歳』などのクレジットも、さりげなく「製作著作、大映テレビ株式会社」に変わっていました。
そして、大映テレビは、テレビドラマ制作だけでなく、タレントマネジメントも行っており、大映所属だった宇津井健や船越英二が、「大映テレビ」の俳優として活躍しました。
過去の作品には、昭和のテレビ・ドラマ史において語り継がれるタイトルが続々枚挙できます。
それらのドラマ。ほぼ共通しているのは、マンガチックなセンセーショナリズムに失笑しながらも、最後に幸運を手に入れるストーリーの進展につい惹かれてしまうことです。
エンターテイメントと割り切りながら、その娯楽性を大いに堪能したわけです。
昭和マニアの少なくない人々は、この大映ドラマのファンではないかと思います。
その意味では、母体である旧大映に引けをとらない実績を残してきたことになりますね。
それら、大映テレビのドラマを、通称大映ドラマと読んだわけです。
まだ、フィルム撮影が行われていた1980年代がピークでしたが、1990年代以降も、たとえば『家政婦は見た!』のような人気ドラマもあります。
1980年代だけでも、次のようなタイトルが枚挙できます。
『噂の刑事トミーとマツ』『青い絶唱』『秘密のデカちゃん』『ひまわりの歌』『六月の危険な花嫁』『過去のない女たち』『だんなさまは18歳』『婦警さんは魔女』『少女が大人になる時 その細き道』『高校聖夫婦』『スチュワーデス物語』『不良少女とよばれて』『スクール☆ウォーズ』『青い瞳の聖ライフ』『少女に何が起ったか』『ぼくたちの疾走』『乳姉妹』『スタア誕生』『ヤヌスの鏡』『ポニーテールはふり向かない』『花嫁衣裳は誰が着る』『おんな風林火山』『このこ誰の子?』『天使のアッパーカット』『アリエスの乙女たち』『遊びじゃないのよ、この恋は』『プロゴルファー祈子』『愛と復讐の海』『愛と憎しみの河』『ザ・スクールコップ』『疑惑の家族』『こまらせないで!』『青春オーロラ・スピン スワンの涙』
いやあ、壮観ですね。
これだけたくさん作っていたのです。
しかも、これはあくまでも1980年代であり、この隆盛のもとには1970年代の数々の人気作品がありました。
『シークレット部隊』『まごころ』『顔で笑って』『赤い迷路』『赤い衝撃』『赤い疑惑』などの金曜9時のドラマ、『事件狩り』『夜明けの刑事』など水曜8時のドラマ、『おくさまは18歳』『なんたって18歳』『ママはライバル』『ラブラブライバル』『ニセモノご両親』など岡崎友紀主演のライトコメディー……。
タイトルを挙げていたらきりがないですね。
では、これだけあると、次に思い至るのでが、「この中でいちばん印象に残ったのは何?」
Facebookの『昭和・平成・令和★なんでもベスト5!』というグループでは、『大映ドラマベスト5』の投稿を募集していました。
その結果は……
私は『スチュワーデス物語』に一票投じたが……
大映ドラマ ベスト5 https://t.co/eISKMmXvOd
— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) April 28, 2021
結論から書いてしまいますと、
- スクールウォーズ
- 不良少女とよばれて
- スチュワーデス物語
- 噂の刑事トミーとマツ
- 夜明けの刑事
でした。
では、私自身はどう投稿したかといいますと、
- スチュワーデス物語
- 夜明けの刑事
- 顔で笑って
- ニセモノご両親
- おくさまは18歳
に、しました。
『ニセモノご両親』というのは、比較的馴染みの薄いドラマかもしれません。
『おくさまは18歳』の岡崎友紀さんが、何作かのシリーズ作品を経て、すっかり大人の女性になっていたことと、冨士眞奈美さんが結婚するので、不出演や演技がおとなしめなのが印象に残りました。
そして、ドラマ自体、2クールまるまるではなく5ヶ月で終了。
シリーズの終焉となってしまいました。
集計で1位になっている『スクールウォーズ』は、だしか22~23回あたりの国立競技場のシーンで、観客で呼ばれたことがあります。
3回ぐらい行きました。
1度は雨で流れたのです。
最初は、名古屋章さんと坂上二郎さんが来ていました。
名古屋章さんは腰の低い方でしたね。
山下真司さんが来られていたこともありました。
ま、カメラが回っていないときでも好青年でしたよ。
『スチュワーデス物語』については、セリフ棒読み、大根芝居という大映ドラマの象徴のような見方もされますが、実はそれは増村保造監督の意向によるものだったことは、『スチュワーデス物語』がDVD化されたときに、風間杜夫さんがインタビューで語っています。
こちらの方は、また別の機会にご紹介しましょう。
以上、大映ドラマのベスト5投票がFacebookでありました。1970~1980年代に人気タイトルを次々誕生させましたが、あなたのベスト5は?、でした。
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