『オンライン寄せ書き』は、寄せ書きの季節に注目される新しい試み
寄せ書きの季節がやってきました。異動、退職、転校者などに向けてメッセージを書き込んだ色紙や旗。今はそれもオンラインの時代になっています。コロナ以来、オンラインの業務や授業が増えていますが、オンライン寄せ書きという方法もあります。
3月といえばなにを連想しますか。
私は、仰げば尊しが脳内を駆け巡ります。
卒業のシーズンとなりました。
卒業する先輩に対して後輩が、お世話になった先生に卒業生が、みんなで一言ずつメッセージを色紙に書く寄せ書きを、みなさんも一度は書いたことがあるのではないでしょうか。
生徒だけではありません。
スポーツ選手の壮行会、転勤・退職時の送別会などで、対象となる人物へ贈られます。
昔からある色紙への寄せ書きは、中央に「卒業おめでとうございます」とか「ありがとうございました」といったメインの贈る言葉があり、その周りに小さくみんなでメッセージを書いていくというものです。
これは書く順番が回ってきて色紙が渡されると、書き損じがないよう緊張したことを思い出します。
もし自分が間違えて書き直しとなると、その前に書いてくれた人のところからやり直しになるわけですから。色紙代も無駄になりますしね。
それに自分だけ長かったり短かったりすると、周りとのバランスがとれないのではないかと思って、結局他の人と同じような文面になることも珍しくありませんでした。
そうしたこともあってか、最近の寄せ書きは色紙に直接書き込むのではなく、小さなカードのようなものにメッセージを書いて、最後にそれを台紙に貼り付けたり、1ページずつ書いたものを綴じて一冊のミニブックのようなものにしたりする方法もとられているようです。
オンライン寄せ書きというやり方もあります。
オンライン寄せ書きとはなんだ
オンライン寄せ書き。
文字通り、オンラインで見られる寄せ書きです。
これまでは、寄せ書きというと色紙に書いていましたね。
文字と、場合によってはイラストを加えて。
汚さないよう、書き損じがないように書きあって。
でも、時間が経つと経年劣化して……
額縁に入れても、日にあたって黄ばんだりして。
一方、オンライン寄せ書きというのは、寄せ書きをデータにして文字通りオンラインで共有します。
ですから、汚れも書き損じもありません。
もちろん、画像や動画などが使えます。
そして、完成したものは電子データなので、経年劣化もないし、保存場所もいりません。
オンライン寄せ書きというのは、
色紙を使わずに、書き損じもなく、経年劣化もないオンラインで視聴できる寄せ書き
です。
「えー、でもそれって、業者に頼んでそれなりにお金もかかるんでしょ」
と思いますか。
たしかに、寄せ書きを画像データとして作成するサービスを行う業者は存在します。
しかし、画像ではなく動画で、そして自分たちで簡単に作ることもできますよ、というのがこの記事で言いたいことです。
動画で
簡単で
一日で
できる!寄せ書き動画です。
具体的には、VideoPadというソフトと、Vimeoという配信サービスを使います。
「……ということは、新しいソフトを使いこなせなければならないだ。やっぱりむずかしいよ」
と、思われますか。
いえいえ、それも大丈夫。
今度出た、『VideoPad+Vimeoならまだ間に合う!一日でつくれるオンライン寄せ書き』というKindleに、そのノウハウがまとめられています。
オンラインで共有できるからこそセキュリティもしっかり
卒業、異動、転校、退職など区切りの季節になりましたね。
贈る言葉を書き記した #寄せ書き の話は進んでいますか。#オンライン寄せ書き なら、「色紙を使わずに、書き損じもなく、経年劣化もないオンラインで視聴できる寄せ書きの動画」が。このKindleで作ってみましたよ。https://t.co/pSDMm0TLNN pic.twitter.com/ESDMSzvIA8— 赤べコム (@akabecom) February 21, 2023
『VideoPad+Vimeoならまだ間に合う!一日でつくれるオンライン寄せ書き』は、ビデオ編集ソフトのVideoPadと、動画配信サービスのVimeoを使って、オンラインの寄せ書きを作る図解本です。
前述のように、画像データとして提供する寄せ書きサービスはあります。
しかし、本書では、寄せ書きそのものが動画なのです。
動画と画像。
一番の違いはメッセージの長さに制限がないことです。
画像データはしょせん色紙がデジタルデータになっただけなので、そのスペースには限りがあり、書き込める文字数には限界があります。
それが動画だと、文字は流れるようにスクロールできるので、いくらでも長くできるのです。
しかも動画の長さ自体、自分たちで作るわけですから自由に設定可能。
気に入った曲をBGMにして、その長さに合わせて動画を作成するやり方も解説しています。
さらに、完成した動画は動画配信サービス・Vimeoで公開。
You Tubeではなく、なぜあえて知名度の低いVimeoを使うのか。
これについては、VimeoはYouTubeに比べて、動画のセキュリティを細かく設定できるからとしています。
メンバーだけが見られる限定公開のしくみはYouTubeにもあるのですが、ブログなどへ埋め込まれてしまえば、拡散を止めることはできません。
Vimeoは動画の埋め込みやダウンロードを禁止することができます。
さらにパスワードをかけた公開、特定のメンバーだけに公開することも可能です。
『VideoPad+Vimeoならまだ間に合う!一日でつくれるオンライン寄せ書き』の著者は、8年前からVimeoを愛用しており、プライベートな動画はパスワードを設定して特定のメンバーと共有していたそうです。
個人情報そのものともいえる寄せ書きをオンランで公開するにあたって、よりセキュリティのしっかりした配信サービスを選んだということでしょう。
一方で、寄せ書き動画はデジタルデータですから、単にメンバー全員にメールなどで配布すればよいと考える人もいると思います。
これについては、寄せ書きのデータをメンバー全員が所有した場合、その管理は各人のモラルと判断に委ねられることになります。
オンラインでしか視聴できない仕組みなら、動画を作って公開した人が責任を持って管理すれば、基本的に情報は保護されます。
オンラインで公開・共有と聞くと、個人情報の漏洩や拡散を気にする人も多いと思いますが、むしろオンラインのほうがそのリスクは少ないかもしれません。
いかがですか。
本書に理解を助けてもらいながら、ちょっと作ってみませんか。
以上、寄せ書きの季節がやってきました。異動、退職、転校者などに向けてメッセージを書き込んだ色紙や旗。今はそれもオンラインの時代に、でした。
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