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尾崎士郎、瓢吉の青春とその後を描いた自伝的大河小説『人生劇場』で一斉を風靡。“終の棲家”は尾崎士郎記念館になりました

尾崎士郎、瓢吉の青春とその後を描いた自伝的大河小説『人生劇場』で一斉を風靡。“終の棲家”は尾崎士郎記念館になりました(草野直樹)

今日は尾崎士郎の生誕123年。早稲田大学に入学した青年瓢吉の青春とその後を描いた自伝的大河小説『人生劇場』で一斉を風靡しました。1954年~1964年の10年間を暮らした“終の棲家”は、東京大田区大森にある尾崎士郎記念館をご紹介します。

馬込文士村とは何か

尾崎士郎を語るには、まず馬込文士村からご説明します。

馬込文士村

馬込文士村とは、大正末から昭和初期にかけて、今の東京都大田区山王、馬込一帯に、作家、芸術家、哲学者などが移り住み、互いの家を行き来し交流を深めていました。その地域のことを言います。

馬込一帯に、作家、芸術家、哲学者などが移り住み、互いの家を行き来し交流を深めていました

馬込一帯に、作家、芸術家、哲学者などが移り住み、互いの家を行き来し交流を深めていました

公式サイトから、文士村の作家・芸術家を枚挙します。

石坂洋次郎、尾﨑士郎、川端康成、倉田百三、佐多稲子、城左門、萩原朔太郎、藤浦洸、間宮茂輔、室伏高信、吉田甲子太郎、稲垣足穂、片山広子、川端龍子、小島政二郎、佐藤朝山、添田さつき、日夏耿之介、真野紀太郎、三島由紀夫、村岡花子、吉屋信子、今井達夫、川瀬巴水、北原白秋、小林古径、佐藤惣之助、高見順、広津柳浪、牧野信一、三好達治、山本周五郎、和辻哲郎、宇野千代、川端茅舎、衣巻省三、榊山潤、子母沢寛、竹村俊郎、広津和郎、真船豊、室生犀星、山本有三

現在も、当時の邸宅を再現したり、住んでいた場所にその作家の説明板をたてたり、記念館を作ったりしており、「馬込文士村散策のみち」として、運営団体(一般社団法人大森倶楽部)が、それらを3時間、ないしは5時間で巡回する4つの散策コースを設けています。

尾崎士郎説明板

そのひとつが、馬込文士村を形成するにあたって、中心的役割を果たしたといわれる尾﨑士郎の邸宅を再現した大田区立尾崎士郎記念館なのです。

大田区立尾崎士郎記念館

大田区立尾崎士郎記念館(大田区山王)は2008年5月、今日が生まれた日である尾崎士郎(1898年2月5日~1964年2月19日)によって1954年に建てられた居宅(玄関、書庫、客間、書斎など)を再現した施設です。

大田区立尾崎士郎記念館(山王)は1954年に建てられた居宅を再現し2008年5月にオープンした馬込文士村の象徴的施設
大田区立尾崎士郎記念館(大田区山王)に行きました。1954年に建てられた居宅を再現して2008年5月にオープンしたものです。馬込文士村は、当時の文士たちの説明板や記念館などをいくつか建てていますが、当時を再現した居宅形式は見応えがあります。

京浜東北線のJR大森駅を西口に出て、馬込文士村の散策コースを徒歩10分進むと、尾崎士郎記念館があります。

大田区立尾崎士郎記念館

馬込文士村の中でも核になっている展示館です。

尾崎士郎が、1954年~1964年の10年間を暮らした“終の棲家”を復元しています。

大田区は北西部が武蔵野台地の高台ですが、尾崎士郎記念館も台地の上にあります。

尾崎士郎記念館

タクシーでのぼる人もいますが、かなり狭い道で、足が達者な方は、歩いたほうが良いかもしれません。

庭には、記念碑とともに、説明つきの写真も飾られています。

記念碑とともに、説明つきの写真

壁には、尾崎士郎の写真の額縁が飾ってあります。

壁には、尾崎士郎の写真の額縁が飾ってあります。

説明つきの写真も飾られています

邸宅は、大きな玄関と広い庭であることがわかります。

机まわりの雑然とした雰囲気なども見どころです。

大田区立尾崎士郎記念館は撮影可です。

コロナ禍ですが、密を避けて1度ご覧になることをお勧めします。

人生劇場とはなんだ


尾崎士郎の代表作は、なんと言っても人生劇場です。

尾崎士郎は1898(明治31)年、愛知県幡豆郡横須賀村(現吉良町)に生まれました。

早稲田大学(政治科)に入学後、作家となり、宇野千代と結婚するもその後離婚。

1930年に古賀清子と結婚し、大森山王に落ち着きます。

1933年から『人生劇場』の連載を『都新聞』に開始。

同10年に挿絵を担当した中川一政の斡旋で出版されました。

尾崎士郎が愛知県吉良町から上京。

早稲田大学に入学した、青成瓢吉の青春とその後を描いた自伝的大河小説です。

五木寛之の『青春の門』もそうでしたね。

1935年に、竹村書房より単行本『人生劇場』を刊行。

川端康成が絶賛すると一躍ベストセラーとなり、様々なシリーズが刊行されています。

そして1937年、川端康成の『雪国』とともに、『人生劇場』は第3回文芸想話会賞を受賞しました。

1964年2月29日には、大森山王の自宅で死去前日付で文化功労者として顕彰されています。

何度も映画化されていますが、その代表的なものは、「残侠編」を原作とした『人生劇場 飛車角と吉良常』(1968年、東映)といわれています。

作品は、1963年の沢島忠監督『人生劇場 飛車角』のリメイクですが、吉良常にスポットを当てている点が新機軸です。

飛車角は鶴田浩二、吉良常は辰巳柳太郎。

青成瓢吉は松方弘樹、芸者おとよは富司純子、若山富三郎や高倉健も出演しています。

東映任侠映画のモデルともいえる作品です。

ポスターを見るだけで、緊張感と期待感で胸が一杯になりませんか。

以上、尾崎士郎、瓢吉の青春とその後を描いた自伝的大河小説『人生劇場』で一斉を風靡。“終の棲家”は尾崎士郎記念館になりました、でした。

人生劇場 飛車角と吉良常 - 鶴田浩二, 辰巳柳太郎, 藤純子, 松方弘樹, 若山富三郎, 高倉健, 内田吐夢, 棚田吾郎
人生劇場 飛車角と吉良常 – 鶴田浩二, 辰巳柳太郎, 藤純子, 松方弘樹, 若山富三郎, 高倉健, 内田吐夢, 棚田吾郎

人生劇場 飛車角と吉良常 [ 鶴田浩二 ] - 楽天ブックス
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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、曾祖叔父と“日本のケインズ”高橋是清の接点(仙台藩でワキジ時代のお世話役、そして姻戚関係か)を発見。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場からMMT支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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