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山口達也氏が新会社設立し、「アルコール依存症は治らない」と告白。無条件に「頑張れ」とする一方、批判や留保をつける意見も

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山口達也氏が新会社設立し、「アルコール依存症は治らない」と告白。無条件に「頑張れ」とする一方、批判や留保をつける意見も

山口達也氏が新会社設立し、「アルコール依存症は治らない」と告白。無条件に「頑張れ」とする一方、批判や留保をつける意見も様々です。薬物は自分の問題ですが、山口達也氏は女性に被害を負わせました。なんか注文が入ってもいいのにとは思います。

元TOKIOの山口達也氏が、「株式会社山口達也」を立ち上げたと話題になっています。

会社のHPおよび自身のツイッターも開設。HPでは「『アルコール依存症』は、完治しないと医師に宣告されました」とも公表しました。


ま、そこで例によって、無条件に「頑張れ」と「応援」のツイートをし、「どうせ批判する人もいるだろうけど」などと予防線を張って、批判や留保の意見が、さも悪い意見のように述べている御仁もおられます。

しかし、このツイートには、2つの問題点があります。

  1. 「『アルコール依存症』は、完治しない」と書いたことで、現在戦っている人に対する配慮がない
  2. 薬物は叩かれても、アルコールは叩かれないという日本人の民度

家族などは別としても、薬物は本人が苦しむだけです。

しかし、山口達也氏の場合は被害者女性がいます。

「アルコール依存症は治らないから」と、見ようによっては開き直りともとれる表明に、何の留保もつけずに「頑張れ」と応援できてしまうメンタリティ、

メディアの(忖度の)力は大きいな、と思います。

「あの事件」が蒸し返された理由

山口達也の強制わいせつ容疑書類送検事件は、芸能メディアもネットでも大騒ぎだが、当初は「山口容疑者」ではなく「山口メンバー」と報道されました。

番組で知り合った女子高生を自宅に連れ込み、強制わいせつ容疑で書類送検された事件です。

当時は、さらに進んで過去の忖度として、「あの事件」まで蒸し返されました。

「あの事件」。今また話題になっている、ジャニー喜多川のホモセクハラ事件です。

それはたんに「連想」ではなく、ジャニー喜多川社長が、当初まるで他人事のようなメッセージを発していたこともあるので、世間の反発もあったのでしょう。

今回マスコミが「山口メンバー」と「忖度」したように、かつてのジャニー喜多川ホモセクハラ事件でも忖度があったことだけは事実として指摘しておこう。

ジャニー喜多川が、事務所の「合宿」に入所してきた少年に、卑わいな行為を行っているというのは以前から取り沙汰されていましたが、特集記事として集中的に掲載した『週刊文春』を、ジャニーズ事務所が訴えました。

一審は、証拠不十分でジャニーズ事務所が勝訴。

しかし、二審でホモセクハラの実態が裁判長に認められ、判決がひっくり返りました。

具体的には、一審は文春に890万の賠償請求だったが、二審は120万に下がりました。

120万というのは、文春が報じる際の、表現上の行き過ぎによるものです。

ところが、マスコミはジャニーズ事務所に気を使い、ジャニー喜多川の行為があったかなかったのかという主たる争点で、ジャニーズ事務所が敗訴したことを報じませんでした。

それどころか、「120万円」の部分だけを報じ、さもジャニーズ事務所の訴えが勝訴したかのように描きました。

これは、裁判を正しく報じていません。

当時、私はジャニーズ事務所と争っていた文藝春秋社法務部に、この件で話を聞いたことがあります。

文春法務部はこう語っていた

その概要を、『平成の芸能裁判大全』からご紹介しましょう。

「あれは一つの事件ですが、二つに分けて考えて頂くといいと思うんですね。一つはジャニー喜多川のホモセク行為があったかどうかという裁判。もう一つはこれまでと同じような名誉毀損裁判。少年たちに合宿所で飲酒、喫煙させていた件や、ジュニアの万引き事件を封印した件などです。後者については、こちらの主張が全面的には認められず、一二〇万円を支払えとなった。まあその点では、記事を書く上での反省点もあると真撃に受け止めなければならないとは思っています。で、ホモセク行為があったかどうかについては~まあこちらも名誉毀損なんですが~、完全に勝訴した。結果、トータルすると八八〇万円と言われたのが一二〇万円になったわけですから、差引で七六〇万少なくなった。これはどう考えても勝ったことになるわけですよ」

ーたしかにそうなんですが、一般の人は、文春はお金払っているよね、と思いがちですよね。

「一般の人はたしかにそうです。それについては、先ほど言った他のメディアの書き方がちょっとアンフェアではないかという気がします。中身をきちんと分析して伝えない」

ーええ。雑誌はいつも訴えられているし、いつも負けてるし、という漠然としたイメージだけが残るかもしれません。

「ジャニーズ告発キャンペーンのメインテーマは何かというと、代々にわたってずーっと少年たちがああいう性的虐待を受けてきたということなんです。
 北公次という男がいましたね、彼が本を出して、自分はこんなことをやられました、ひどいめにあったと書いている。豊川誕っていますよね。彼も本を出している。みんな、ジャニー喜多川に少年時代にホモセクシャル行為を受けたと言いつのっているわけです。ところがどこも報じない。テレビもやらないし新聞もやらない。もちろん芸能誌を持っている雑誌社もやらない。マスコミ最大のタブーになってるわけですね。
 そのタブーに対して『週刊文春』の記事は、少年たちにとって生涯消えることのない傷を残したというのに、おかしいじやないか、あなたは少年たちに何をやったんだと問いかけるものだったんです。ですから今回、その記事のメインの部分について、正
々堂々と闘い勝ち取ったというわけです」

ーメインは「ホモセクシャル行為」であって、そこを見て欲しいと。

「最高裁の判例には、主要を部分についての真実性を証明すればそれで事足りると書いてあります。一つの訴訟があったとして、その主要な部分、今回でいえば少年たちへのホモセクシャル行為、これを立証したわけですから本来は100%勝ってもいい」

ー完全勝訴。

「ほぼ完全勝訴。今回の控訴審判決では、訴訟費用を九〇で割り、その一を控訴側、つまり私どもで、残り八九をジヤニーズ側が払えということになったんですよ。
今まではね、痛み分けだとね、五〇、五〇ですよ。これまでの一審の費用、二審の費用等、裁判費用を五分五分に分けて半分を被控訴側、半分を控訴側で払えというのが訴訟費用の分け方。それでこっちが完全に勝てばすべて被控訴人が支払えという命令が出る。
今回はそれが違ったわけです。九〇分の一は私どもに非があったと裁判所が認め九〇分の八九は向こうが悪いと認めた証左なんですよ」(『平成の芸能裁判大全』より)

余談ですが、このインタビューを行ったのは私の妻です。

文春砲なんていわれていますが、その法務敵責任者を、初めて表舞台に引っ張り出した記念すべきインタビューです。

今後も、マスコミがこの問題を報じるなら、何か隠していることがないかをきちんと見極めておきたいものです。

以上、山口達也氏が新会社設立し、「アルコール依存症は治らない」と告白。無条件に「頑張れ」とする一方、批判や留保をつける意見も、でした。

平成の芸能裁判大全 - 芸能裁判研究班
平成の芸能裁判大全 – 芸能裁判研究班

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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