歯につきにくいガム板<記憶力を維持するタイプ>味わいミント(ロッテ)は、イチョウ葉抽出物を配合した話題の機能性維持食品です。食感は板ガム特有の硬さと舌触りに、イチョウ葉抽出物と思える緑のつぶつぶが含まれています。
クールミントとグリーンガムを足して2で割った味と食感
歯につきにくいガム板<記憶力を維持するタイプ>味わいミント(ロッテ)の外観です。
最近は板ガムにご無沙汰でしたので、懐かしい感じがします。
左側に、人間の脳の部分に感嘆符が描かれたイラスト。
右側には、『歯につきにくいガム』『記憶力を維持する』『※言葉や図形などを覚え、思い出す能力を指す。』『中高年向け』『機能性表示食品』『イチョウ葉抽出物配合』『味わいミント』などの記載があります。
中を開けると薄い緑色の板ガムが登場。
噛んでみると、クールミントとグリーンガムを足して2で割った味と食感です。
歯につきにくいと記載されていましたが、なるほど、歯の治療中で詰め物をしていても無問題です。
あ、もちん私がそうだったと言うだけで、治療中の方におすすめしているわけではありません。
そもそも、私も噛んではいけない時期だったかな。
栄養成分と原材料
歯につきにくいガム板<記憶力を維持するタイプ>味わいミントの栄養成分は、 1パック(9枚)当りエネルギー35kcal、たんぱく質0.3g、脂質0g、炭水化物18.9g、糖類0g、食塩相当量0.004g
機能性関与成分は、イチョウ葉フラボノイド配糖体19.2mg、イチョウ葉テルペンラクトン4.8mgです。
歯につきにくいガム板<記憶力を維持するタイプ>味わいミントの原材料は、マルチトール、エリスリトール、イチョウ葉抽出物加工品、還元パラチノース、ゼラチン/ガムベース、甘味料(キシリトール、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK)、香料、増粘多糖類、軟化剤、加工でん粉、着色料(カカオ、クチナシ)などとなっています。
イチョウ葉抽出物
イチョウ葉抽出物というのは、要するにイチョウ葉エキスと言われるものです。
イチョウ葉エキスは、乾燥したイチョウの葉から抽出される成分で、サプリメントとして販売されています。
イチョウ葉エキスに含まれる、フラボノイド配糖体、テルペンラクトンには、加齢によって低下する脳の血流を改善し、 認知機能の一部である記憶力を維持する機能があることとされています。
記憶力というのは、言葉・物のイメージ・位置情報を思い出す力です。
そこで、今回のは、歯につきにくいガム板は、「記憶力を維持するタイプ」と銘打たれているわけです。
厚生労働省の『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』というページには、イチョウ葉エキスについての記載があります。
当該ページには、イチョウ葉エキスについて、こう記載されています。
現在では、イチョウ葉の抽出物(エキス)はサプリメントとして不安症、アレルギー、認知症、眼疾患、末梢動脈疾患(頭部、内臓および手足に血液を運ぶ血管内にプラークが蓄積されて、血管が細くなる)、耳鳴りなどのさまざまな症状・疾患に良いとされています。
しかし、実際の評価はもっと厳しいものになっています。
さまざまな健康上の問題に関して、イチョウの有益性を示唆するわずかなエビデンスがあるものの、全体的な決め手となるエビデンスは得られていません。評価対象の症状・疾患には、不安、糖尿病性網膜症、緑内障、末梢動脈疾患、月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)、統合失調症、めまいなどが挙げられます。
ということで、記憶力とは別のものが「わずかなエビデンスがある」ものの、記憶力に有用というエビデンスを、厚生労働省は認めていません。
機能性維持食品
では、それでも『歯につきにくいガム板<記憶力を維持するタイプ>』と、どうして商品名にできるのでしょうか。
法律違反にならないのでしょうか。
消費者庁の『「機能性表示食品」って何?』というネットに公開されているPDFには、こう記載されています。
●機能性を表示することができる食品は、これまで国が個別に許可した特定保健用食品(トクホ)と国の規格基準に適合した栄養機能食品に限られていました。
●そこで、機能性を分かりやすく表示した商品の選択肢を増やし、消費者の皆さんがそうした商品の正しい情報を得て選択できるよう、平成27年4月に、新しく「機能性表示食品」制度がはじまりました。
機能性表示食品というのは、体脂肪を減らすはたらきをしたり、食後の血糖値の上昇を抑えたりといった、体にうれしい機能や安全性が販売企業によって確認されている食品のことです。
つまり、医学雑誌で評価されるようなエビデンスは必要ないのです。
特定保健用食品(トクホ)とも申請手続きや対象商品の数が異なります。
種類 | 特徴 | 国の審査 | 国への届出 |
特定保健用食品 | 健康の維持や増進に役立つ機能 | あり | あり |
栄養機能食品 | 特定の栄養素を一定の基準量含む作品 | なし | なし |
機能性表示食品 | 健康の維持や増進に役立つ機能 | なし | あり |
ということで、トクホとの一番の違いは、国の審査がないのです。
ただ、国への届出は必要なので、企業の責任で何らかの実験、調査は行われているということです。
まとめ
まあ、その意味では、エビデンスが十分とは言えませんが、それでもまあ、体に悪いもの、という評価はないので、記憶力が気になる方は、何でもやって見ようという意欲の表れとして、歯につきにくいガム板<記憶力を維持するタイプ>を食してみることはよいのではないかと思います。
やはり、何でも前向きにチャレンジすることが大切ですよね。
以上、歯につきにくいガム板<記憶力を維持するタイプ>味わいミント(ロッテ)は、イチョウ葉抽出物を配合した話題の機能性維持食品、でした。
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