free web hit counter

母乳と粉ミルクのどちらで赤ちゃんを育てるべきか諸説あるので、迷うママのためにその違いや栄養徹底比較で真相を明らかに。

この記事は約5分で読めます。

母乳と粉ミルクのどちらで赤ちゃんを育てるべきか諸説あるので、迷うママのためにその違いや栄養徹底比較で真相を明らかに。

母乳と粉ミルク、どちらも赤ちゃんが生まれてから口にする大切な栄養源だ。さて、赤ちゃんが生まれて、母乳と粉ミルクのどちらで育てるべきかそれには諸説ある。そこで迷うママもおられるのではないか。以下はその違いや栄養などどちらがいいかの真相だ。

母乳は、赤ちゃんの成長や健康に非常に重要であるとされている。

母乳には、栄養素だけでなく、赤ちゃんを感染から守る免疫物質や成長ホルモン、消化酵素などが含まれている。

また、母乳を飲むことで、母子の絆を深めたり、赤ちゃんの心理的な発達を促進することもできる。

一方、粉ミルクは、栄養価が高く、容易に与えることができるという利点がある。

また、母乳が十分に摂取できない場合や、母親の健康状態によっては、粉ミルクが必要になることもある。

どちらが良いかは、個々の状況によって異なる。

しかし、WHOや日本小児科学会などの専門家団体は、できるだけ6か月間は母乳を与え、その後も可能な限り継続することを推奨している。

また、母乳が摂取できない場合には、粉ミルクを与えることが必要となる場合もあるが、その場合でも、医師や助産師などの専門家の指導を仰ぎながら、適切な方法で与えるように心がけるべきだ。

といったことを踏まえながら、以下をお読みいただけると幸甚である。

どちらも使うことがより望ましい

回りくどく書くのはスピード時代にそぐわないので、結論から述べると、母乳であってもミルクであっても、成長に医学的に有意な違いはない

ただ、どちらも使うことがより望ましい、ということだろう。

そもそも、母乳は、母親によって出やすい人と出にくい人がいる。

母乳でなければならない、などといったら、それだけで母親の資格すら問われてしまうし、成長に支障をきたす子どもがあちこちに誕生することだってあり得る。

母乳が免疫にいいというが、逆だってあり得る。

母乳は、もとを正せば血液である。

母体の病原菌(ウイルス)がそのまま子どもに感染することだってある。

肝炎だって、エイズだって、白血病ウイルスだってそうではないか。

科学的に栄養バランスを整えた粉ミルクのほうが、おそらくは合理的で安全にに必要な栄養素を摂取できるとも考えられる。

ただ、一方で、産後の母親がおっぱいがはるのに母乳を出さなければ乳腺炎になるとか、おっぱいは自力で吸わなければならないので、赤ちゃんの顎の成長に意義があるという見方もある。

『東京スポーツ』(2015年11月13日付)の「健康常識のウソホント」という連載では、「母乳と粉ミルク、どっちがいい?」という読み物を掲載しているが、やはりそこでも、併用を勧めている。

粉ミルクの利用が一般化した現在も「母乳こそが赤ちゃんの免疫力を高める」「母乳で育つとアレルギーになりにくい」といわれる。近年の日本では、中国でのメラミン混入のような怪しい粉ミルクはないものの、もともと母乳への信奉はあつく、高じて、母乳のネット販売や、言うまでもなく、現代社会は膨り、食品や空気、水などから多様な有害物質が母体へ入る。その結果、妊婦の喫煙、飲酒と同じく、授乳時もさまざまな有害物質が母乳を介して乳児へ入るわけだ。
 そして、花粉症や食物アレルギー、ぜんそくなどを持つ母親の母乳で育った人は、後にアレルギー疾患にかかりやすいと分かってきた。つまり、花粉症や成人アトピーの超大国ニッポンでは、母乳がその遠因となる可能性がある。もちろん、だからといって母乳を全否定するのは短絡的過ぎる。赤ちゃんが母乳から受け取る多様な免疫物質は感染症を防いでくれるし、それ以外の重要な恩恵も多々あるからだ。
 結局、厚労省やWHOが勧めるように、生後数か月くらいは母乳をベースに粉ミルクの併用も認めるのが現実的な授乳法だろう。母乳原理主義にとらわれ、母親が過大なストレスを抱えるのは、母体や母乳、赤ちゃんにも良くないのである。『東京スポーツ』(2015年11月13日付)

牛乳やお餅で母乳の出が良くなるのか

ところで、当ブロクでは以前、こんな問題について述べたことがある。

牛乳をたくさん飲んだら、母乳が出るようになるか、という話だ。

牛乳をたくさん飲むと母乳の出がよくなるか。育児の素朴な疑問だが問われると意外と回答するのはむずかしいのではないか。
牛乳をたくさん飲むと母乳の出がよくなるか。育児の素朴な疑問だが問われると意外と回答するのはむずかしいのではないか。同じ乳だからYesという気もするか。そう単純なものではないところが難しい。スケプティクス(懐疑者)の立場で考えてみよう。

産婦人科には、粉ミルクの業者が病院公認で出入りし、母親用のペプチドミルクを勧めることがある。

ただ、それを飲んだからといって必ずしも全ての母親に母乳が出るわけではない。

上記リンクの記事では、「牛乳をたくさん飲めば母乳も出るようになる」などという説もまことしやかに伝わっていることを紹介している。

要するに、似ている栄養素のものを多量に摂取すれば、母乳がたくさん出るのではないかという話だ。

肝臓のためにレバーを食べる漢方的考え方だが、すくなくとも「牛乳をたくさん飲めば母乳も出るようになる」ということはない。

母乳に必要なのは、お母さんの血液とホルモン、そして赤ちゃん自身の乳首を吸う機会であり、牛乳のタンパク質や乳脂肪ではないからだ。

それと似たような説として、今のお母さん方ではいないかもしれないが、もう少し年をとった40代以上の方々だと、その母親は、母乳のためにと、お餅をたくさん食べさせる考え方もあったようだ。

これも、牛乳と同じで合理的根拠はない。

要するに、今40代以上の人の母親世代は、モノのないときに育ったので、まずは人間にとってガソリンである炭水化物、しかも腹持ちのいいお餅を食べておいたほうが良いと考えたのだろう。

医学でも、日進月歩で定説は変わっていく。

母親が「ねばならない」と勧めることだからといって何でも鵜呑みにせず、その都度きちんと確認したほうがいいだろう。

以上、母乳と粉ミルクのどちらで赤ちゃんを育てるべきか諸説あるので、迷うママのためにその違いや栄養徹底比較で真相を明らかに。でした。

健康情報・本当の話 - 草野 直樹
健康情報・本当の話 – 草野 直樹

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

草野直樹(かやのなおき)をフォローする
スケプティクス
トレンド雑談

コメント