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水道水を「そのまま」使う人は6割弱しかいないという調査結果が話題です。それ以外は浄水器経由、もしくはミネラルウォーター派

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水道水を「そのまま」使う人は6割弱しかいないという調査結果が話題です。それ以外は浄水器経由、もしくはミネラルウォーター派

水道水を「そのまま」使う人は6割弱しかいないという調査結果が話題です。それ以外は浄水器経由、もしくはミネラルウォーター派です。しかし、日本の水道水は安心かつ安全で、おいしさについても美味しいとされる地域では水道水を利用しています。

水道水を「そのまま」使う人が6割弱しかいないという調査結果は興味深いものです。

これは、一般的には水道水が安全であることが認知されているにもかかわらず、多くの人々が水道水に対して不安や疑念を抱いていることを示唆しています。

このような状況には、様々な要因が考えられます。

例えば、メディアの報道やネット上での情報が広がることで、水道水に対する不安が拡大する可能性があります。

また、地域によっては水質に問題がある場合もあり、それが住民の意識に影響を与えることがあります。

一方で、水道水は簡便で手軽に利用できるため、水道水を「そのまま」使うことに抵抗がない人も多いでしょう。

さらに、水道水を安全に利用するためには、適切な知識や技術が必要であるため、その点も考慮すべきです。

このように、水道水を「そのまま」使う人が6割弱であるという調査結果からは、水道水に対する意識の違いや水質に関する情報の伝達方法など、様々な課題が浮き彫りになっています。

今後は、適切な情報提供や教育、水質の改善などが求められます。

といったことをふまえた上で、以下をお読みください。

6割近くが「水道水をそのまま使う」

もとの記事はJタウンネットです。

『水道水を「そのまま」使う人は6割弱しかいないらしい』というタイトルです。

Jタウンネットで、家庭用の飲用水や料理に、水道水ではなく買った水を使う人はどれだけいるのか調査した結果を発表しているのです。


記事の内容は、「家庭用に『水』を買う?それとも水道水を使う?」というテーマで、2020年8月28日~2021年2月18日までの約半年間、全国でアンケートを実施したそうです。

3219の得票数。

選択肢は

  • 水は買う(水道水は使わない)
  • 水は買わないが水道水はそのまま使わない(浄水器、煮沸など)
  • 水は買わないし水道水をそのまま使う

の3つです。

投票結果は、

  • 「買う」派が17.6%
  • 「浄水器などを利用する」派が25.7%
  • 「水道水をそのまま使う」派が56.7%

だったそうです。

つまり、お茶を入れたりご飯を炊いたりするために水を買っている人は2割弱ということです。

水道水はまずい、キケンだ、という「風評」がしばしば聞かれることがあったので、もっと多いのかと思っていました。

地域による水道水の好き嫌い

では、地域差はあるのでしょうか。

上記の選択肢の2と3を足した数、つまり水道水を使うと答えた人の割合が多い都道府県を見ていくと、群馬、山梨、鳥取、愛媛、高知、佐賀はなんと100%。

水を購入するひとは皆無という結果になりました。

そういえば、中学1年の夏休みに、榛名湖にカッターの合宿に行ったことがあるのですが、そのときの水が、冷たいこともあったのか、すごくおいしく感じられました。

「ああ、さすが、東京都は違うな」なんて思ったものです。

もちろん、榛名>東京というのは、その瞬間に感じた個人的な感想に過ぎません。

ついで高い順に並べると、広島と岐阜が97%、富山が96%、宮城が95.8%、福島が95%と続きます。

90%以上は、北海道(90.3%)、岩手(91.6%)、新潟(90.7%)、石川(93.3%)、福井(93.7%)、静岡(91.2%)、山口(94.1%)、熊本(90.3%)でした。

ここで記事では、「全国47都道府県 水についての意識実態調査」の結果を紹介しています。

水の情報の発信や、飲み水へ対する意識向上を啓蒙する活動を行う「水を考えるプロジェクト」が2015年4月に公表したものです。

それによると、地元の水を美味しいと感じているかという調査では、1位に熊本県、鳥取県、富山県がならび、4位に青森県と石川県という結果が出たそうです。また地元の水への満足度の調査では、1位が富山県、2位に青森県、熊本県が並び4位に鳥取県という結果でした。

この調査で上位にランキングされたのは、熊本、鳥取、富山、青森、石川と、青森をのぞけばすべて9割以上が水道水を使っている地域と同じです。

つまり、

地元の水を美味しいと感じ、満足している地域では飲むための水を購入しない、

という、しごく当たり前の結果となりました。

塩素が残留している水道水は危険か

最近は、売国奴による水道の身売りが問題になっていますが、我が国は、安心安全な水道水を利用できる点で、大変に優れたインフラを有していると言っていいと思います。

なのに、水道水はキケン、まずい、という人がいます。

たとえば、水道水には、細菌などの病原微生物を消毒する目的で、一定量の塩素を加えることが、法律(水道法)で義務づけられています。

ところが、『水道水も危ない!』(中村三郎著、酣燈社)というキケン煽り本によると、塩素は危険だから、塩素が残留している水道水は危険だ、と書かれています。

本当にそうでしょうか。

塩素は消毒のためですから、もし、水道水が汚染されていれば、水中の塩素は消費されて残留しなくなります。

しかし、水道水には塩素が検出される。

ということは、我が国の水道水は、汚染されていない証拠(つまりそれだけ安全)なのです。

もちろん、塩素そのものに害があったら困るという心配はあるでしょう。

そこで私は、塩素の残留について直接東京都水道局に問い合わせています。

「残留塩素につきましては、1リットルあたり0.1㎎以上0.4㎎以下を目標として、今後とも低減化に取り組んでおります」(東京都水道局。サービス推進部広報サービス課)

水道水の残留塩素数値は、各水道局ごとに、ネットに公開されていますが、少なくとも都内131箇所の検査では、0.4㎎程度を維持しているようです。

いえ、東京だけではありません。地域によってバラツキはあるものの、全国的にこの数字は堅持されています。

WHOの飲料水水質ガイドラインでは、生涯にわたり水を飲んでも、人の健康に影響が生じない塩素濃度のガイドライン値は、5mg/リットルとされています。

つまり、我が国の水道水は、世界的に検証された安全といわれる数値よりも、桁がひとつ少ない優良なレベルを維持しているのです。

トリハロメタンは大丈夫か

もうひとつの「キケン」であるトリハロメタンは、水道水に塩素処理を行うことで生じる新たな有害物質です。トリハロメタン自体に発がん性が指摘されているため、煽り好きな人は、生水を飲むとがんになるかのような騒ぎ方をしています。

トリハロメタンは、クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルムの4種類が該当し、それぞれの数値の合計である「総トリハロメタン」は、生涯にわたり水を飲んでも人の健康に影響が生じない水質基準が、我が国では0.1ppm以下と決められています。

これも、東京都水道局に尋ねました。

こちらも「水道水中に含まれる総トリハロメタンの量は、常に水質基準値(0.1ppm)以下」(同)といいます。

都内131箇所の水質検査については、塩素やトリハロメタンだけでなく、農薬類やウラン、臭気などの調査結果も公式サイトで公開されています。

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ところが、前出の『水道水も危ない!』(酣燈社)によると、「0.1ppm以下というのは果たして安全基準なのかどうか」と、我が国の基準値そのものに文句をつけています。

トリハロメタンの基準値が、WHOでは0.03ppm以下、ドイツは0.025ppm以下だから、「これらの基準値に比べれば日本の基準(0.1ppm)は大幅に超えており、飲料水として失格」と断じているのです。

しかし、実はこれほどインチキな文句もありません。

というのは、我が国が定めているのは「総トリハロメタン」です。それは前出の4種類の合計値であり、それが「0.1mg/リットル」と定められているのです。

ところが、WHOが定めた「0.03ppm以下」というのは、その中の一つであるクロロフォルムだけの値です(さらに、現在のWHOではクロロフォルムの数値自体「0.03」ではなく「0.3」になっていることも付記しておきます)。

WHOには、「総トリハロメタン」の基準値は設定されていません。

ひとつひとつの基準についてみると、我が国の基準が、WHOのそれを上回るものはひとつもありません。

WHOの基準4種類を合計した「総トリハロメタン」は0.46mg/リットルで、我が国の定めた「0.1mg/リットル」を超えています。

要するに、「大幅に超えている」のはWHOの方であり、実際は我が国の基準は、WHOよりもずっと厳しいのです。

「水道水がキケンだからミネラルウォーター」という選択は……

「水道水が危険」とさわいでいるあなた。

その根拠はどこにあるのか。もう1度自分の主張を検証してみましょう。

冒頭に書いたように、水道を供給される環境は地域によって、また建物によってかわります。

たとえば、給水管からの水道水供給宅の人が赤さびをとったり、すぐに使う水なので、最終的な塩素除去を行うために浄水器を利用することは間違ったことではありません。

しかし、それは水道水がキケンだからではありません。

生水の状態で、これほど安全性と、さらにいえば(好みもありますが)おいしさが揃った水道水の供給は、我が国が世界的に誇れることだと私は思います。

水道水と、非水道水(ミネラルウォーター、井戸水等)では、安全チェック項目が全く違い、水道水のほうがずっと厳格です。

ですから、水道水がキケンだからミネラルウォーターにしているというあなた。

科学的にそれは間違いではないでしょうか。

もちろん、味や好みの問題なら別です。

ただ、水道水で済ませるよりも、市販の水を使ったほうが高くつくのは間違いありませんから、お金をかけて、安全管理のより低いものを選ぶことになっているわけで、その点は気をつけられたほうがいいと思います。

「蛇口」によっても味や安全性は変わるのでは?

ところでここでいうところの「水道水」とは、「水道の蛇口から出てくる水」ということでしょうから、私はどういう場所の蛇口なのか、という点が気になります。

戸建ての家なのか、アパートなのか、マンションなのか、水をいったんためておく貯水塔や受水槽からひいている水なのか、そうしたことによっても水の味や安全性は変わってくるのではないでしょうか。

その意味で、この調査は地域だけでなく、どういうところに住んでいるか、水は水道管からの直結なのか、貯めてある水なのかといったことも合わせて調査してみたら面白かったのではないかと思います。

以上、水道水を「そのまま」使う人は6割弱しかいないという調査結果が話題です。それ以外は浄水器経由、もしくはミネラルウォーター派、です。

健康情報・本当の話 - 草野 直樹
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水道水がとどくまで (いま「水」を考える) [ 沖 大幹 ] - 楽天ブックス
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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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