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男の子は母親に似て、女の子は父親に似る。昔からよく言われている。確かにそう見える場合もあるが、そうとも言えない場合もある

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男の子は母親に似て、女の子は父親に似る、これは本当なのか

男の子は母親に似て、女の子は父親に似る。昔からよく言われている。確かにそう見える場合もあるが、そうとも言えない場合もある。もちろん、それを調べた統計もなく、そんな気がすると言うだけの話だろう。ではどうしてそんな気もするのか。

男の子は母親に似て、女の子は父親に似る。

昔からよく言われている話だ。

本当なんだろうか。

そんな医学的根拠があると聞いたことはない。

まあ、典型的な迷信だろう。

科学的には関連的なことも含めて、何も証明されたことはない。

あれば、そういう報道はあるが、そんな話、聞いたことがない。

子どもがどのように遺伝子を受け継ぐかは、親の遺伝子の組み合わせによって決まる。

男女どちらかが特定の親に似るという保証はない。

また、性別によって遺伝子が受け継がれる方法に違いはない。

つまり、男女のどちらがどちらの親に似るかは、遺伝子の組み合わせによって偶然に決まるものである。

ただ、子は親の遺伝子を引き継ぐからこそ、似るのであり、そういうこともあるのかと思ってしまうのだ。

そのからくりについてスケプティクスに考えてみた。

「やっぱり男の子だから、母親似よね」

6日、タレントMEGUMIが都内の病院で第1子となる約3000グラムの男の子を出産した、と所属事務所が発表した。

予定日より4日遅かったが、「母子ともに元気で、新しい家族が加わりましたことを家族一同大変喜んでいる」という。

ということは、帝王切開ではなく自然分娩なのだろう。

ところで、子供が生まれるとお約束のようにこんな話になる。

やっぱり男の子だから、母親似よね

子が親に似るのは当然として、それは本当に「やっぱり男の子だから」なんだろうか。

「やっぱり」なのか。

「男の子は女親に似て、女の子は男親に似る」というのは定説のようになっているが、それを実証するデータも、そのような遺伝の仕組みを発表した論文も聞いたことはない。

要するに、科学的根拠のない言い伝えのひとつに過ぎない。

ただ、そんなふうに見ると、そう見えなくもない気がするから不思議である。

論文がないというのは、ある意味当然のことで、何となれば、「似ている」というのは主観に過ぎないのであり、客観的に、つまり定量的に似ているかどうかを決めるのは難しい。

要するに客観的な正解がないのだ。

たとえば、赤ん坊の鼻の高さが両親どちらの鼻の高さに近いか、なんて判定はできない。

耳と目の形が父親に似て、口と頭の形が母親に似ている場合、どちらに似ていると思うかはもう見る人によってわかれるだろうし、どちらを正解ともいえないだろう。

この時点で、もはや科学的な話ではなくなってしまったわけだ。トホホ

人によっては、男性のY染色体は遺伝子が少ないので、母方のX染色体の性質が強く現れ、一般的には男の子は母親に似ることが多くなるなんていう説を唱える人もいる。

男の子の場合、Xは母親から、父親からはYをもらっていますよね。 でもY染色体には生殖器をつくる遺伝子情報しかないので、体の機能や構造、顔つき、性格などの情報はX染色体の情報、つまり母親からの遺伝子だけになります。 だから、見た目や雰囲気などが母親に似る可能性があるそうなんです。(https://hopeowl.com/2022/11/10/heredity-gene-chromosome/#:~:text=%E7%94%B7%E3%81%AE%E5%AD%90%E3%81%AE%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%80%81X%E3%81%AF,%E6%80%A7%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82)
が、それは何とも心許ない話だ。

そもそも、性染色体で顔の形質が決まるわけではないだろう。

それに、面相というのは、顔立ちとともに、後天的な「顔つき」でイメージも変わってくる。

それらを科学的に明快に裏付けるのは、至難の業だ。

2人の遺伝子をシャッフルして受け取る

子どもは両親の遺伝子を受け継ぐが、簡単に言えば2人の遺伝子をシャッフルして受け取る。

だから、形質も性格も単純にどっちに似るということではなく、双方のものを受け継ぎつつも独自の存在ができるのだ。

隔世遺伝、なんてこともある。

つまり、両親には出ていないけれども、爺さんに似ているとか、ひいおばあさんに似ているとか、いうことだってあるのだ。

これを言い出すと、先祖というのは何代にも渡って続いているので、誰の遺伝子が「原作」なのかなんて判別がつかなくなる。

では、どうして「男の子は母親に似て、女の子は父親に似る」ように見えるのだろうか。

思うに、乳幼児期の顔は、男性の顔、女性の顔、というよりも「子どもの顔」、いわば中性的な顔である。

その段階で見れば、男の子を「男性の顔」として見れば女性的に見えるし、女の子を「女性の顔」として見れば男性的に見えることがあるのではないだろうか。

そして、その「女性的」「男性的」な部分は、親の遺伝子からできているのなら、男の子ならば父親との違いが印象強く見えて「母親に似ている(ような気がする)」ことになり、逆に女の子ならば母親との違いが印象強く見えて「父親に似ている(ような気がする)」ことになる。

もちろん、これも科学的なお墨付きなどもたない私の推測に過ぎない。

たとえば、両親の顔つき赤ちゃんの顔100サンプルから、この子は男の子か女の子か「アンケート調査」をおこなってみたらどうだろう。

まあ、行ったとしても、サンプルと回答者が変わると、違った数字が出てくるようなきがするけどね。

みなさんはどうお考えだろうか。

あはは、それでも我が子は「自分に似ている」と思いたいか?

まあ、そのへんはお好きにドーゾ!

以上、男の子は母親に似て、女の子は父親に似る。昔からよく言われている。確かにそう見える場合もあるが、そうとも言えない場合もある、でした。

ヒトの神秘、遺伝の不思議―子はなぜ親に似るのか
ヒトの神秘、遺伝の不思議―子はなぜ親に似るのか

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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