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国立病院機構九州がんセンターに勤務する20代前半の女性看護師がブログに患者への加害をほのめかす内容を書き込み問題になった

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国立病院機構九州がんセンターに勤務する20代前半の女性看護師が、ブログに患者への加害をほのめかす内容を書き込み問題になった。

国立病院機構九州がんセンターに勤務する20代前半の女性看護師が、ブログに患者への加害をほのめかす内容を書き込み問題になった。本人は「虚偽の内容を書き込んだ」と言い訳しているそうだが、スケプティクス(懐疑的)に考えてみよう。

国立病院機構九州がんセンターの20歳代前半の女性看護師が、自分のブログに「患者への注射をわざと失敗した。」など、患者への加害をほのめかす内容を書き込んでいたことが分かった。

看護師は「虚偽の内容を書き込んだ。」と話しているが、同センターは、この看護師の処分を検討している。

自分のブログに、第三者に危害を加えることをほのめかすと、以下のような罪に問われる可能性がある。

脅迫罪
脅迫罪は、他人に対して不法な行為を行うことを要求し、もしその要求に従わない場合に威力行為を行うことをほのめかす行為を禁止する罪であり、刑法223条に規定されている。

威力業務妨害罪
威力業務妨害罪は、公務員や医師、弁護士、教師などの業務に妨害を加える行為を禁止する罪であり、刑法234条に規定されている。

傷害罪
傷害罪は、他人に対して暴行や傷害を与えた場合に問われる罪であり、刑法204条に規定されている。

ただし、ブログ上での発言が単なる冗談やフィクションであり、現実的な脅迫や威力行為の実行を意図していない場合は、犯罪行為には該当しない。

ただし、このような発言が社会的な信頼性を損なう可能性があり、職場や社会において不適切な行為とみなされることがある。

つまり、いずれにしても、病院側が処分を検討するのは当然のことである。

ということを踏まえた上で、以下をお読みいただきたい。

かりに「虚偽」だとしても許されるものではない

国立病院機構九州がんセンターに勤務する、20代前半の女性看護師である。

2011年9月からブログを始め、10月下旬にこんなことを書いたという。

「今日は大嫌いな患者のお部屋担当でした」
「腹たってからわざとバシバシ何回も殴って血管じゃないところに(点滴を)ぶっさして失敗した」
「死んでほしい」

11月18日に、ブログを見た人からの問い合わせで発覚。

本人は認めたが、「虚偽の内容を書き込んだ」と話しているという。

本当か嘘か詮索を行うまでもなく、現場の医療従事者がそんなことを書けば、とりわけ現在入院している患者やその家族がどのような気持ちがするか、考えたことがあるのだろうか。

人間だから過ちはありえる。

しかし、許せるかどうかは事と次第によるだろう。

医師が勝手に「安楽死」を決められるのか

ちょうと今から9年前に、許されざる「安楽死」事件があった。

2002年12月4日、川崎協同病院に勤めていた女性医師が、殺人の疑いで逮捕された。

医師は1998年11月16日夜、気管支ぜんそくの発作で入院し、意識がなかった公害病患者の男性から呼吸を助ける気管内チューブを抜き、2種類の鎮静剤を投与。

さらに筋弛緩剤を投与して呼吸筋弛緩で窒息死させた疑いである。

川崎協同病院は、四日市市と並ぶぜんそく多発地域の川崎市において、ぜんそく治療の基幹病院的存在だった。

報道によれば、主治医はその中でも名医としての誉れが高く、30人の入院患者と週に300人の外来患者を診ていたという。

当然、主治医の動機に注目することになる。

一部には、同病院が民医連系であるということで、「政労医一体」を叫ぶネガティブキャンペーンに熱中している連中もいる。

だが、傲慢で鈍感な医師であったとしても、その原因を即「政労医一体」のせいにはできない。

この事件を取り上げる媒体の中には興味深いこんな指摘もあった。

「多くの死に立ち会った医師なら、患者の容体は瞬時に判断がつくから、今回は主治医がその判断能力を過信してしまったのではないか」というものだ。

「(主治医は)97年ごろからは、患者の入退院を決める会議を欠席するようになり、患者へのインフォームドコンセント(十分な説明と同意)の場に看護婦らを同席させなくなった。独断がエスカレートする一方で、“早くラクにさせてあげたい”といった“過剰な善意”が働いたのかもしれません」(『日刊ゲンダイ』2002年12月7日付)

これが事実なら、治療方針をめぐる医師団の議論がきちんとなされないまま、主治医の独断による(それが正しいかどうかは別として)「過剰な善意」ということになる。

とともに、当時の病院管理責任者の隠蔽体質も大きな問題である。

いずれにしても、単純な「医療ミス」や「政労医一体」ということでこの問題を結論づけたら、主治医の「独断」の根拠を見誤ることになりかねない。

命は医療従事者の支配物ではない

改めて思うのは、科学(医学)にしてもそれを根拠にした技術にしても、けして科学者や技術者の独占物でも一代芸でもない、ということである。

国民は、それらの発見や利用といった取り扱いを彼らに委託しているに過ぎない。

彼らは、国民に対して対話的でない態度を取ってはならない。

事の大きさは違うかもしれないが、この喘息の名医とやらも、ガス抜きブログの看護師も、その意識が抜け落ちていたのではないか。

自分が入院しても、こんな人にはあたってほしくないな。

当然だろう。

あなたは関わりたいか(笑)

以上、国立病院機構九州がんセンターに勤務する20代前半の女性看護師が、ブログに患者への加害をほのめかす内容を書き込み問題になった、でした。

健康情報・本当の話 - 草野 直樹
健康情報・本当の話 – 草野 直樹

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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