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返報性の原理(法則)ってご存知ですか。人から何かしてもらったら「お返しをしなくては申し訳ない」という心理作用がある話

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返報性の原理(法則)ってご存知ですか。人から何かしてもらったら「お返しをしなくては申し訳ない」という心理作用があるという話

返報性の原理(法則)ってご存知ですか。人から何かしてもらったら「お返しをしなくては申し訳ない」という心理作用があるという話です。だから、成功したかったら、他者には与えまくれといわれるのですが、それで本当に成功できるのでしょうか。

返報性の原理(Reciprocity Principle)は、社会心理学の概念のひとつで、相手から何かをもらった場合、その返礼として何かを返すことが社会的に期待されるという原理です。

この原理は、相手から受け取ったものに対する返礼を行うことで、社会的信頼感や人間関係の構築を促進することができるとされています。返礼がない場合は、相手からの信頼を損なうことになり、逆に返礼がある場合は、相手との信頼関係を深めることができます。

返報性の原理は、日常生活の中で様々な場面で活用されています。例えば、ビジネスシーンにおいては、ビジネスパートナーからの贈り物やサービスに対して、返礼を行うことが社会的に期待されます。また、友人や家族からのプレゼントに対しても、お返しをすることが一般的です。

ただし、返報性の原理にはいくつかの注意点があります。一つは、返礼があっても、その返礼の内容が相手にとって本当に必要であるかどうかを考える必要があることです。また、相手が自分に対して何かをしてくれたからといって、無条件で返礼しなければならないわけではありません。自分の判断で返礼を行うことが大切です。

さらに、相手があくまでも返礼を期待しているわけではない場合もあります。返報性の原理は、あくまでも相手との関係性を構築するためのツールのひとつであり、無理に返礼をする必要はありません。適切な返礼の形やタイミングは、自分自身で判断することが大切です。

ということを踏まえた上で、以下をお読みください。

返報性の原理とはなんだ

返報性の原理というのは、WikiPediaに言わせると、人間の持つ心理のひとつだそうです。

人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱く心理をいいます。

感情を抱くというより、返しておかないと何を言われるかわからない、という強迫観念のほうが近いような気がしますがいかがでしょうか。

マナブさんは「一方的にギブしろ」というのですが

最近、顔出してYoutubeにアップしている“プチ有名人”の動画をよく見ます。

たとえば先日、ご紹介したマナブさんなどはそうです。

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マナブさんが「頑張れば報われるとかって、嘘ですよ」とツイート。そういえば、明石家さんまも別の意味で努力に懐疑的ですね。マナブさんはビジネスの成果について、明石家さんまは価値観についてとベクトルは違いますが軌を一にしている部分もありそう。
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若いのに、いろいろためになることを話しているのですが、ひとつ気になることがあります。

「ギブ・アンド・テイクというが、フィフティフィフティと考えてはいけない。人には一方的にギブしまくるぐらいでないと信用は蓄積できない」という説です。


たしかに、マナブさんは、惜しみなく、SEOやプログラミングや社会情勢等、様々なノウハウや意見を無料動画で開陳しており、それを実践はしています。

それによって、Youtube動画のアップを始めて1年弱で、もう9万アカウントのチャンネル登録を獲得しているのです。

「人には一方的にギブせよ論」は、マナブさんだけでなく、Youtubeでビジネスコンサル動画をアップしている他の人々も必ずいいますね。

みなさんも、聞いたことありませんか

しかし、なかなか個々人が、対人関係でそれを実践するのはむずかしいなあと思います。

私が、たんに尽くしまくるほどの、財も知もないからだけかもしれませんが、みなさんは実践されていますか。

尽くしてもダメなこともある

たとえば、私の高校時代のある同級生の話を書きます。

在学中から、ちょっと自分勝手で打算的なな男がいたのですが、人のいい(←正確には、断れない、決められない)私は、卒業後もずっとその男と関わりを持っていたのです。

というより、ずっと向こうのペースで付き合わされた、もっとはっきりいえば、尽くしたといってもいいかもしれません。

約束事は全部向こうの都合に合わせてきたし、その男が就職した共済会社の共済にも入るし、別に好きでもない歌手のコンサートにも付き合ったし、鉄道オタクのために頼まれて記念きっぷも買ってやったこともあるし、その男はかなりの醜男(笑)である上にコミニュケーション力にも疑問符がつき、傍目にも異性交際が絶望的だったため、知り合いの女性も何度か紹介しました。

でも、何もしてもらったことはなく、それどころか、自分の方が社会人として格上で、ルックスも自分のほうが上と思っているらしく、何かにつけて上から目線で閉口していました。

その上、最近になって、別の同級生がある大きな会社の社長になったことを知ると、すっかりそちらに熱中。

私とは事実上絶縁になってしまいました。

その社長の親友(やはり同級生)と、私との関係が良くないので、社長に気を使って私を遠ざけることを選択したのです。

つまり、私は利用済みというわけです。

こういう話って、なんか振られた女性の恋愛相談に出てきそうですね(笑)

私は、その男との付き合い方を振り返り、かねてから自己批判をしていたので、向こうからいなくなってくれるのならそれ自体は構わないのですが、なぜここでその話を述べたかというと、

いくら尽くしても、尽くせば尽くすほど便利な利用対象としか見ない

打算的な人間も、世の中にはいるということをいいたいのです。

というより、人間なんて、その方が多いのではないでしょうか。

相手になにかしてやったら、返報性の原理で、きっと相手も自分に良くしてくれるだろう、というふうには必ずしもならない、そんな保証はない、ということです。

「ギブ」と「尽くす」は違う

思うに、自分が相手から見て価値を評価されないまま尽くすだけでは、相手はただ自分を利用するだけの“食い逃げ”に終わってしまうことは十分にありえると思うのです。

では、Youtuberのプチ有名人の皆さんが、それを持論として述べているのはどういうことでしょうか。

たとえばマナブさんは、惜しげもなく「ためになる話」を公開したことで、視聴者に自分をブランディングしていったことはたしかだと思います。

それは、マナブさんは無料で情報をくれるから、申し訳ないのでお返しにチャンネル登録しよう、ということではなく、マナブさんの動画には視聴者にとって役に立つ話があるので、チャンネル登録したくなってしまうわけです。

視聴者は、マナブさんの労に報いるからではなく、そこに自分のメリットがあるから登録するのです、

つまり、「ギブ」というのは一方的に「尽くす」のではなく「テイク」につながる仕掛けや見込みが含まれるものでなければならないということです。

返報性の原理、などという抽象的な提案ではだめなのです。

世間には、男を手玉に取る“魔性の女”といわれる人もいれば、尽くしてばかりで捨てられて不幸せになる女性もいますが、「ギブ」と「尽くす」の違いで合理的に説明できるのかもしれません。

以上、返報性の原理(法則)ってご存知ですか。人から何かしてもらったら「お返しをしなくては申し訳ない」という心理作用があるという話、でした。

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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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