野口軒(大田区大森東)焼きラーメンってご存知ですか。福岡県福岡市天神の屋台ラーメン小金ちゃんが発祥と言われていますが、野口軒では東京ラーメンの焼きラーメンが提供されます。コーン味噌ラーメンや五目そばも昭和の味わいがある店です。
焼きラーメンとはなんだ
焼きラーメンとは、麺をスープごと炒めたもので、福岡県福岡市天神の屋台ラーメン『小金ちゃん』が発祥と言われています。
福岡だけあって、『小金ちゃん』の焼きラーメンは、豚骨スープとソースを使うのです。
見かけは、スープ焼きそばという感じで、焼きそばにスープがかかっているようです。
小金ちゃんでは、平べったい皿に盛っています。
東京では、ちょっと見かけないメニューです。
「焼きラーメン」で検索すると、いくつかお店が出てくるのですが、みんな、「スープ焼きそば」ではなく、「炒めたラーメン」ばかりです。
その中で、東京ラーメンのスープ焼きそばを提供する店が野口軒です。
東京大田区大森東にあります。
野口軒の全容
昭和の佇まいで大田区の工場地帯を支える
野口軒は、昭和の佇まいの中華料理店です。
焼きラーメンを目的に来る客も含め、なかなか盛況のようです。
しかし、東京23区とは思えないほど交通の便は悪いです。
京急バスが1時間に2本しか来ません。
住居表示は大森東ですが、近くは森ヶ崎と言って、京浜工業地帯の中核とも言える工場地帯です。
大型工場は川崎に、町工場は大田区に集中していましたが、まさにその中心が森ヶ崎です。
表は昭和の佇まいですが、店内はテーブルや壁が明るい色で、衛生的な印象を持ちました。
まあ正直、昭和の佇まいの飲食店というと、“こ汚い”んじゃないかという先入観があったわけですが、いい意味でそれは外れたわけです。
ただ、テーブルには灰皿が。
分煙・禁煙は無関係なようです。
総席数は16席。
そして、「野口軒特製」という東京焼きラーメンのポスター発見。
東京都中華料理組合公認と記載されています。
焼きラーメン
ということで、野口軒の焼きラーメンです。
見かけは、ラーメンの丼に普通にスープも入っています。
野菜のたくさん入った薄味の焼きそばに、醤油ラーメンのスープを加えたもの、といっていいでしょうか。
醤油タンメンという表現でもいいかもしれません。
でも、これはなかなかイケます。
炒めた香ばしさは感じます。
確かに焼きラーメンです。
タンメン仕立てですから、本場のように豚骨を使わずとも醤油味でも十分です。
とんこつが苦手な方でも、野口軒の焼きラーメンなら大丈夫です。
コーン味噌ラーメン
野口軒のコーン味噌ラーメンです。
これとは別に、普通の味噌ラーメンもあります。
コーンと名がついても、ずいぶんコーンが多いと思いませんか。
実は、注文したら普通の味噌ラーメンが着丼しました。
そこで、コーン味噌ラーメンを注文したと確認を求めたら、コーンを多めに入れてくれました。
まあ、量が増えるのはいいことです。
味噌は白味噌仕立てです。
焼きネギが香ばしいです。
五目そば
野口軒の五目そばです。
五目ラーメンというと、塩ラーメンに具材を入れたものの場合と、醤油味にあんかけになっている場合とがありますが、野口軒は塩ラーメンでした。
具材が五品目かどうか、という確認はあまり意味がありません(笑)
五目そばの「五」は、それ自体に意味はなく、要するに八百万の神と同じで、「複数」という意味です。
複数の具材が入っているのです。
野口軒の五目そばは、厚めのバラ肉が何切れも入って食べごたえがあります。
チャーシューも大きいのです。
野口軒はそれ以外にも、タンタンメン、ワンタン、カタイヤキソバ、サンマーメン、上海ヤキソバ、炒飯、中華丼、天津丼、カツ丼、ニラレバライス、天津メンなど、まさに中華料理メニューオールスターになっており、多様なニーズに応えてくれる店です。
飲食店にある、ランチタイム後、夕方までの休憩はなく、フルに稼働しています。
野口軒と焼きラーメンのまとめ
野口軒は大田区大森東にある昭和の佇まいの中華料理店です。
焼きラーメンは、福岡県福岡市天神の屋台ラーメン小金ちゃんが発祥である、炒め豚骨ラーメンですが、野口軒は東京の店らしく、炒め東京ラーメンの焼きラーメンを提供しています。
他のメニューも多彩です。
コーン味噌ラーメンは白味噌仕立てで焼きネギの香りが食欲をそそります。
五目そばは塩味で、大きなチャーシューがひときわ目を引きます。
以上、野口軒(大田区大森東)は東京ラーメンをベースに焼きラーメンが提供されコーン味噌ラーメンや五目そばも昭和の味わい、でした。
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