「障害者に関係するマークの一例」が増えていました。以前、内閣府の公式サイトが紹介している「障害者に関係するマーク」として、10章紹介されていることを2017年の記事でご紹介しましたが、久しぶりにサイトを覗いたところ、4章増えて、1章消えていました。
障害者マークというのは、障害者であることを世間に表明し、理解と支援を求めるものです。
一口に「理解と支援」といっても、障害の部位や程度によって事情は異なります。
可視化しにくいものもあれば、どのような理解と支援が必要なのかわからないものも。
そこで、具体的な障害を明示し、理解と支援を求めるのが障害者マークです。
そうしたマークは、内閣府が「主な」ものとして10章を公式サイトで紹介していましたが、いつのまにか13章に増えていました4.
2017年当時の記事はこちらです。
具体的には4章増えて、障害者雇用支援マークが消えていました。
障害者雇用支援マーク#ソーシャルサービス協会#障害者雇用 pic.twitter.com/23TkILHCbB
— Nozomi/疾患と日常とエンタメ (@nozomi19831121) February 25, 2023
公益財団法人ソーシャルサービス協会が、障害者の在宅障害者就労支援並びに障害者就労支援を認めた企業、団体に対して付与する認証マークです。
上記のマークを名刺、その他印刷物に添付することにより、障害者雇用をまちんと行っているという社会的なお墨付きを得られるものです。
内部障害にも配慮
では、14章のマークについて、簡単にご紹介します。
内閣府公式サイトが紹介する「障害者に関係するマークの一例」。ヘルプマークなど4種類が加わり、障害者雇用支援マーク(公益財団法人ソーシャルサービス協会が障害者の在宅障害者就労支援並びに障害者就労支援を認めた企業、団体に対して付与する認証マーク)がなぜか消えています。#障碍者 #障害者 pic.twitter.com/HYFgM4UXTH
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) June 12, 2024
上段左から、障害者のための国際シンボルマーク(つまり世界共通)、身体障害者標識、盲人のための国際シンボルマーク(つまり世界共通)、聞こえが不自由なことを表すマーク、身体障害者補助犬同伴の啓発のためのマークです。
中段はやはり左から、オストメイトマーク(人工肛門・人工膀胱を造設している人のための設備がある表示)、ハート・プラス マーク(「身体内部に障害がある人」を表す)、聴覚障害者標識(聴覚障害を理由に免許に条件を付されている方が運転する車に表示するマーク)、ヒアリングループマーク(補聴器や人工内耳に内蔵されているTコイルを使って利用できる施設・機器であることを表示するマーク)、白杖SOSシグナルマーク(普及啓発シンボルマーク)。
下段左からヘルプマーク(援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることができるマーク)、手話マーク(手話言語対応ができる機関が提示)、筆談マーク(筆談対応ができる機関が提示)などです。
聴覚障害者標識は、マークの表示については義務。
危険防止のためやむを得ない場合を除き、このマークを付けた車に幅寄せや割り込みを行った運転者は、道路交通法の規定により罰せられるので注意してください。
国際的に決められたものと、我が国で独自に定めたものもあります。
然るべき機関が認定したものもあれば、障害者の保護者が手作りして広めているものもあります。
しかし、然るべき機関だから偉い、手作りだから大した事ない、というわけではありません。
ただ、10章以上あると、マークを覚えるのも大変かもしれませんね。
そこで、私としては、少なくとも知っておいていただきたいのは、左端下段のヘルプマークです。
ヘルプマークとヘルプカード
ヘルプマークは、援助や配慮を必要としていることを周囲に知らせるためのマークです。ヘルプカード(たすけてねカード)は、障害名、症状、配慮してほしいこと、緊急連絡先などが書かれています。#ヘルプマーク #ヘルプカード pic.twitter.com/omSaWdIp5d
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) June 12, 2024
ヘルプマークは全国共通のマークです。
義足や人工関節使用者、内部障害者(ペースメーカー、人工肛門)、その他身体障害者、精神障害者、知的障害者、難病、妊娠初期などの方なら、役所に行けば発行してもらえます。
行動に制限のある人が、援助や配慮を必要としていることを周囲に知らせるためのマークです。
こちらは、具体的に何をしてくれ、という定めはありませんが、電車で席を譲るとか、駅のエスカレーターの横にあるエレベーターを優先的に利用できるようにするとか、などが含まれます。
もうひとつ、ヘルプカードというのもあります。
障害や難病の人が、災害時や日常生活の中で困ったときに、周囲に具体的な理解や支援を求めるためのものです。
障害名、病気の症状、配慮してほしいこと、緊急連絡先などを記載します。
みかけたら面倒がらずに、配慮してください。
だれだって、明日自分がそうならないとは限らないのですから。情けは人の為ならずです。
さて、障害者マーク、いくつわかりますか。
以上、内閣府の公式サイトが紹介している「障害者に関係するマーク」は13章。少なくともヘルプマークとヘルプカードは知ってほしい、でした。
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