高橋留美子作品であなたが一番好きなのは?という人気投票実施中ですが、Web掲示板では圧倒的に『めぞん一刻』の呼び声が高くなっています。私も同感です。人を好きになるというのは、打算や将来性ではない。そんな深いテーマを表現したラブコメでした。
現時点では『犬夜叉』が32.9%でダントツですが……
もと記事は、ねとらぼ編集部です。
『【うる星やつら、犬夜叉など】「高橋留美子」作品であなたが一番好きなのは?【人気投票実施中】』という記事です。
先日、「あなたが一番好きな「うる星やつら」のキャラクターは?」というアンケートを現在も実施中であることをご紹介しましたが、
今回は高橋留美子作品についてのアンケートです。
ねとらぼ編集部は、『あぶない刑事』とか『高橋留美子』とか、わりとこだわってますね。
記事にはこう記されています。
1978年のデビュー以来、「うる星やつら」「めぞん一刻」「犬夜叉」など数々の名作を世に送り出してきた高橋留美子さん。ラブコメからシリアスまで幅広い作品を発表しており、その独特な世界観は「るーみっくわーるど」と呼ばれ、多くのファンに親しまれています。今回は、そんな高橋留美子さんの作品の人気投票を実施します。ぜひお気に入りの作品に投票してください!
さらに、記事では、具体的にいくつかの作品を挙げて解説しています。
『うる星やつら』『めぞん一刻』『らんま1/2』『1ポンドの福音』『犬夜叉』『境界のRINNE』『MAO』などが枚挙されています。
てっきり、『うる星やつら』が一番かなと思いきや、この記事を書いている時点では、『犬夜叉』が32.9%でダントツです。
【うる星やつら、犬夜叉など】「高橋留美子」作品であなたが一番好きなのは?【人気投票実施中】 https://t.co/NNGY1FWvfT #高橋留美子 #一番好きな高橋留美子作品おしえて #うる星やつら #犬夜叉 #らんま #めぞん一刻 #ねとらぼ調査隊
— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) May 1, 2021
ということで、Web掲示板の意見はどうでしょうか。
【漫画】「高橋留美子」作品であなたが一番好きなのは? うる星やつら、めぞん一刻、犬夜叉など… [muffin★]
https://t.co/MsBm5hDJ1Z pic.twitter.com/h0ApHksbvS— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) May 1, 2021
主なコメントを引用します。
11名無しさん@恐縮です2021/05/01(土) 20:28:42.41ID:arPsbAin0>>18
高橋留美子というか全マンガでめぞんが一位だよ12名無しさん@恐縮です2021/05/01(土) 20:29:10.98ID:RV8ExLxE0
らんま見て育ったかららんま
女らんまが可愛い14名無しさん@恐縮です2021/05/01(土) 20:30:10.58ID:DPrNXBDG0
らんま一択15名無しさん@恐縮です2021/05/01(土) 20:30:22.23ID:5ohqApYU0
11人いる16名無しさん@恐縮です2021/05/01(土) 20:30:34.40ID:WbLpOC570
めぞん一刻20名無しさん@恐縮です2021/05/01(土) 20:31:25.31ID:S8Tr3Bj60
めぞんはガキの頃ほんとにドキドキして読んでたなあ。響子さんのおっぱいが控えめに出たときはエロさより不思議な気分だった。22名無しさん@恐縮です2021/05/01(土) 20:31:34.33ID:zOjCwT3b0
めぞん一刻はアニメがいい23名無しさん@恐縮です2021/05/01(土) 20:31:36.72ID:zP8pyAYg0
めぞん一刻
と、わずか最初の20コメントで、圧倒的に『めぞん一刻』です。
なら、どうして、ねとらぼの投票では第1位ではないんでしょうね。
いや、そういう私も、『めぞん一刻』派なのですが。
人を好きになるのは打算や将来性ではない
『めぞん一刻』(1980年~1987年)は、1980年代ラブコメの金字塔といわれています。
古い木造の一刻館というアパートがあって、個性的な人々が住んでいるのですが、ある日、アパートのオーナーの亡くなった息子の妻だった音無響子が、管理人としてやってきました。
当初は、愉快な住人たちのドタバタ生活が描かれていましたが、次第に、浪人生の住人、五代裕作と音無響子のラブストーリーにシフトしていきます。
最終的には、五代裕作は大学を卒業して就職も決まり、音無響子と結婚してハッピーエンドとなります。
夫を亡くした若い女性が、個性的な住人たちの管理人という設定はコメディとして面白かったと思います。
が、やはり、ラブコメ自体にニーズがあったのではないでしょうか。
でも、その当時でもラブコメは、他にもありました。
私がこの作品が好きだったのは、五代裕作の音無響子に対する、非合理なほどのピュアな眼差しです。
つまり、わざわざ面倒な人を選んだ愛です。
五代裕作は、音無響子について、作中こう述べています。
「俺の好きな人はねぇ、こずえちゃん。ヤキモチ焼きで、早とちりで、泣いたり怒ったりだけど、その人が笑うと、俺、最高に幸せなんだ」
何の見返りも求めない純粋な愛というのは、損得勘定からすれば必ずしも合理的な選択にはならないのだなあということをこの作品で知りました。
ヒロインは、自分では何もできないくせに、ヤキモチ焼きで、思い込みが激しくて、かなりイタイ人であることが強く描かれています。
一方、ちょっと頼りないけれど、そこそこモテる五代裕作。
ガールフレンドもいたし、教育実習時代の教え子にも告白されていました。
何より就職前でしたから、社会に出れば、いろいろな出会いがあったでしょう。
しかし、それらをみーんな棒に振って、年上で前夫とは死別のイタイ女性ひとすじ……。
一般的には、お勧めできない選択肢です。
わざわざ五代は、面倒な人を選んでしまったのです。
非合理な選択です。
これは、それまでの漫画やドラマではなかった、ハンサムな王子様ときれいなお姫様のラブストーリーとは違う、ちょっとむずかしい展開です。
『めぞん一刻』の少しあとには、やはり同じように「非合理」な展開のラブコメとして、『男女7人秋物語』という人気ドラマが放送されました。
マイケル・ジャクソンを取材に行くと言いながら、アメリカで別の男と同棲してしまった桃子(大竹しのぶ)。
彼女を潔く諦めた今井(明石家さんま)は、新たに出会った女性(岩崎宏美)との関係を育んでいました。
ところが、そこでまた桃子が横恋慕して、結局今井は桃子を選ぶという、怒髪天な展開に。
そこで、脚本家の鎌田敏夫は、今井にこう言わせているのです。
「桃子のほうが面白いねん」
人を好きになるというのは、打算や将来性ではないんだ。
それどころか、ときには人を傷つける一種の狂気といっていいかもしれない。
鎌田敏夫は常々そう言っているのですが、80年代というのは、そんなラブコメが受ける時期だったのかもしれません。
そして、それが今、再評価されている。
どうしてなんでしょうねえ。
以上、高橋留美子作品であなたが一番好きなのは?という人気投票実施中ですが、Web掲示板では圧倒的に『めぞん一刻』の呼び声が高い、でした。
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