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鶏卵を食べるとコレステロールを上げる、という説が従来信じられてきたが、最近はそれを否定する医学者や医師もふえてきた

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鶏卵を食べるとコレステロールを上げる、という説が従来信じられてきたが、最近はそれを否定する医学者や医師もふえてきた

鶏卵を食べるとコレステロールを上げる、という説が従来信じられてきたが、最近はそれを否定する医学者や医師もふえてきた。コレステロールの殆どは、肝臓で作っているからである。たしかに、人間の体調は食べ物で大きく影響を与えるようなら大変だ。

卵とコレステロールの関係は長年議論されてきた。

以前は、コレステロールを含む食品の摂取が高いと、血中コレステロール値が上昇し、心血管疾患などのリスクが高まると考えられていた。

しかし、近年の研究では、この説は複雑であり、卵を過剰に制限する必要はないという結論が出ている。

コレステロールは、私たちの体に必要な栄養素で、細胞膜の構成やホルモンの合成などに必要な役割がある。

ただし、過剰に摂取すると、動脈硬化や心臓病などの疾患のリスクを高めることがある。

卵には、約200mgのコレステロールが含まれている。

これは、1日に取るべきコレステロール量(300mg以下)のほぼ2/3を占めている。

つまり、卵を過剰に食べると、コレステロールの摂取量が増え、心臓病のリスクが高まる可能性があると考えられていた。

しかし、近年の研究では、卵のコレステロールの影響は限定的であることがわかってきた。

実際、卵を含む食事が高いコレステロールを含む食品を摂取しても、多くの人は血中コレステロール値に影響を受けないことが示されている。

これは、体内でコレステロールを合成する能力があるためである。

一部の人は、卵を食べた後に血中コレステロール値が上昇することがあるが、その上昇も一時的であり、長期的な健康にはほとんど影響しない。

ただし、卵を食べる場合には、健康的な食事の一部として適度に摂取することが重要だ。

鶏卵は、タンパク質、ビタミン、ミネラルなど、体に必要な栄養素を多く含んでいる。

また、卵を食べることで、食事の脂肪や糖分の量を減らすことができるため、健康的な体重管理にも役立つ。

「卵の食べ過ぎは体に良くない」といわれることがある。一方で、卵は認知症の予防に効果があり、どんどん食べなさいという意見も』という記事では、医師や研究者らが鶏卵の摂取を進めていること、青島周一氏が、「心臓病や糖尿病で治療中でなければ、1日1個程度の摂取はむしろ適量と言えるのかもしれません。」という英国循環器学会誌の電子版2018年5月21日付掲載の「卵の摂取量と健康への影響を検討した研究論文」を紹介していることなどを紹介した。

ということを踏まえた上で、以下をお読みいただきたい。

コレステロールとはなにか

コレステロールが健康の指標として取りざたされるようになったのはいつ頃からだろうか。

コレステロールが高いと不健康であるという意見がある一方で、そんなことはないという意見もある。

そもそもコレステロールとはなんだろうか。

細胞生体膜の構成物質で、リポタンパク質とで作る複合体が血中を廻っている、というのが有機化学的な説明である。もちろん、これだけでは何のことだかわからない。

ということで、具体的に見ていこう。

飽食の時代といわれるようになってからは、栄養を摂りすぎるより、控えめである方が健康によいという風潮にある。

BMI(肥満度指数)、中性脂肪、そしてコレステロール。いずれも「少なすぎる」ことを心配するよりも、「多すぎる」ことを戒める健康情報があふれていた。

ところが、最近になって「少し太っている人が長生き」「現在の基準よりも少し高いコレステロール値の総死亡率がいちばん低い」といった説が一部の医師・医学者から出始めている。過度のダイエットや節食に対する揺り戻しともいうべき傾向である。

では完全に定説が覆ったのかといえば、依然として「太ること」や「コレステロールが増えること」などを不健康とする意見もある。

そのため、ワイドショーや女性誌にはその両方の主張が混在しており、視聴者、読者はいったい何を信用すればいいのか迷ってしまう。

たとえば、『週刊女性』(3月1日号)には、「悪玉コレステロールが高い方が長生きできる」というタイトルの記事がある。

それによると、日本脂質栄養学会では、「日本人では、総コレステロール値、あるいは悪玉といわれるLDLコレステロール値が高い方が、死亡率が低下している」(東海大医学部・大櫛陽一教授)とする。

つまり、コレステロール高くて結構論だ。

90歳以上生きた森光子さんは、コレステロールを高くするといわれる鶏卵を2~6個食べることで有名だったが、「卵はレシチンというコレステロールを下げる成分が含まれていることと、コレステロールが高くなっても問題ないから「どんどん卵を食べたほうがいいということになる」などと書いてある。

そして、コレステロール値が高いと、統計上心疾患は少し増えるが総死亡率は減る。コレステロール低下薬を使っても心疾患自体は減らない。

だからコレステロールは下げる必要がない。そういう理屈になっている。

同学会では、家族性高コレステロール血症など特殊なケースを除けば、現在の医学常識を上回るコレステロール値でも低下薬は要らないという主張と、根拠となる疫学調査などを「長寿のためのコレステロールガイドライン」として発表。ネット上にも公開している。

反対意見もある

一方、日本動脈硬化学会はそれに反対している。

「科学的根拠がなく、必要な患者の治療を否定するような標記“ガイドライン”を断じて容認することはできない」としているのだ。

が、大櫛陽一教授は「『ためしてガッテン』(NHK)に出演した日本動脈硬化学会の医師も、女性はコレステロールを下げる必要がなく、次のガイドラインでは女性の基準値を変えると明言していた」ことをもって、自らの主張の正当性を強調している。

さて、あなたはどちらの立場ですか?

以上、鶏卵を食べるとコレステロールを上げる、という説が従来信じられてきたが、最近はそれを否定する医学者や医師もふえてきた。でした。

健康情報・本当の話 - 草野 直樹
健康情報・本当の話 – 草野 直樹

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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