ガンマナイフ手術「転移性脳腫瘍97％根絶」の虚実

ガンマナイフ手術「転移性脳腫瘍97％根絶」の本当の話

ガンマナイフは非侵襲的な脳腫瘍の治療法として医療現場に採用されている。一部の転移性脳腫瘍にガンマナイフが効果的とされる。ただ、その効果や治療成功率は個別の症例によって異なる場合がある。最新の研究結果やデータに基づいた情報を得ることが大切だ。

ガンマナイフは2021年9月現在、ガンマナイフは一種の非侵襲的な治療法であり、脳腫瘍の治療に使用されることがある。

ガンマナイフは、高エネルギーのガンマ線を非侵襲的に照射して、脳内の腫瘍を破壊することを目的としている。

一部の転移性脳腫瘍に対して、ガンマナイフ治療が効果的であるとされているが、その効果や治療成功率は個別の症例によって異なる場合がある。

具体的な根絶確率について、正確な情報を提供することはできないが、治療法や治療結果に関する情報は、科学的な研究や臨床試験に基づいた信頼性のある情報源から得ることが重要だ。

そのため、医療専門家やガンマナイフ治療の専門家に相談し、最新の研究結果やデータに基づいた情報を得ることが大切だ。

ガンマナイフは、転移性脳腫瘍の治療に用いられることがある。

国立がん研究センターによると、必要に応じて、リニアックによる全脳照射との組み合わせが検討される。

東京大学医学部脳神経外科によると、全脳照射後の再発の場合には非常に数が多くても、ガンマナイフ治療で可能な範囲で対処することができる。

また、転移性脳腫瘍に対する摘出術後に局所の再発を抑止する目的で、摘出腔にガンマナイフ治療を追加することもある。

といったことを踏まえた上で、以下をお読みいただけると幸甚である。

放射線をピンポイント的に照射するがん治療
記事は「転移性」であるかないかが曖昧

放射線をピンポイント的に照射するがん治療

ガンマナイフというのをご存知だろうか。

果物ナイフのような刃物ではない。

定位放射線治療というものを行う放射線照射装置のことである。要するに、放射線を定まった位置にピンポイント的に照射してがん細胞をやっつけるので、そう命名したということだろう。今回は、そのガンマナイフについて書いてみたい。

『東京スポーツ』（2009年5月20日付）が「転移性脳腫瘍97％根絶」とのタイトルで華々しく報じているのが「ガンマナイフ」だ。

今や国民の3人に1人が、がんで命を落とす時代。症例数5300を超え、国内外からその優れた手腕が評価されている名医、東京女子医科大学・脳神経外科の林基弘講師は次のように説明する。
「ガンマナイフとは、病巣に目がけ、ガンマ線をピンポイントで照射する方法です。その精度は最新の機器で0・1?単位。正常な細胞を傷つけることなく、悪いところだけを集中して叩くことができるのです」
開頭せずともメスと違わない”切れ味”は、まさに”手術”そのもの。神の手を発見、正確に病巣を治癒せしめる。
治療は、患者の頭部に装着したヘルメットのようなフレームに開いた201個の穴を通して、ガンマ線が1点に向かって出る。それはあたかも虫眼鏡で太陽光を集めるのに似ている。
「脳内の全体に放射線をかけるやり方では、広い範囲で脳内白質という神経線維がダメージを受け、数年後に認知症などの重い合併症が生じる可能性が高い。しかし、ガンマナイフはそうした心配がありません」（林講師）
ガンマナイフなら、転移性脳腫瘍が「97％以上の確率で治癒あるいは縮小する。その結果、以前は転移性脳腫瘍による死亡が85％以上あったが、現在は15％にまで激減した」という。
林講師は「転移性脳腫瘍での平均余命は、10か月といわれてきました。しかし、今はほとんどの人が、脳腫瘍で命を落とすことがなくなってきました。それどころか、巨大な脳腫瘍でさえ、外科手術にガンマナイフを併用することで、死のふちから生還した人が増えています。帰り先がホスピスから自宅になったという人も少なくありません。決してあきらめることはないのです。がんと闘う患者に希望を与えるガンマナイフは、まさに心を治すメスでもあるのです」と話す。

さて、今回ご紹介した記事だが、私はいつものような裏取り取材はしていない。

この記事に、成果と限界が正直に書かれているからだ。

つまり、転移性脳腫瘍に対して有効であるが、あくまでも「転移性」であるということだ。