あなたに障碍のある兄弟姉妹がいたら、相手にどう伝えますか。障碍者自身の愛や性はしばしば語られるのですが、その兄弟姉妹の苦悩や葛藤はあまり語られることはありません。あなたに障碍者の兄弟姉妹がいたら、結婚したい相手にどう告白しますか。
当該まとめ記事をご紹介します。

そこから抜粋しますと、障碍のある兄弟姉妹がいる人たちが、結婚する時に相手にどう伝えればよいのか、体験を語り合うイベントが東京で開かれたそうです。
たとえば、自閉症の弟を最初は隠していたものの、自分の人生がうまくいかないのを弟のせいにするのをやめ、会社などで積極的にカミングアウトしたところ、理解してくれる相手とめぐり会えましたという話。
聴覚障害のある弟のことを相手に言うか悩んだときもあったものの、30歳を過ぎたころから受け入れてくれる人と結婚すればいいと思うようになったという話。
ダウン症の兄がいても、意外と受け入れてくれる人もいるので自分で壁を作らないようにしたほうがいいという話。
などがあったそうです。
要は、その人自身が隠したり、気を回してあれこれ心配したりすることで、自分らしさを失うことがいちばんいけないのかもしれません。
Web掲示板では、その立場にある人や、障碍者自身からも様々な意見がありました。
>相手の家族の障害ってそんなに気になるか?面倒みろとか言われたら逃げるけど、そうじゃないならどうでもいい
>将来的に面倒みろって言われる可能性が高いからでしょ
>日本には超がつくほど極端な優生保護論者が少なからずいる
それこそ障害ないどころか学歴から容姿から何もかも完璧であるべき、少しでも欠ける奴がいる血縁は根絶やしにしろ、ぐらいの
>言えないって事は相手の人間性を疑ってるってことでしょ そんな関係が上手く行くわけないよ
>遺伝する可能性がある障害なら言わなければしょうがないよね あと親が亡くなったあと面倒を見なければならない場合もある
>みんな何事もなく幸せそうに暮らしてるって思うじゃん うちの狭い近所一つとっても旦那リストラで離婚、旦那泥棒で逮捕、認知症老人介護、知的障害持ちの息子、身体障害持ちの親、シングルマザーで生活保護家庭ってそりゃ色々あるわけさ 正直に話してみなよ 案外相手も持ってたりするよ
障碍ある兄弟姉妹を伝える場合の3つのポイント
結婚したらすべてわかるのだから、隠さず話すべきという意見はもっともだと思います。
ただ、最初から障碍のある兄弟姉妹の人生も将来よろしくというような言い方では、重すぎて相手が引いてしまうでしょう。
障がい者の兄弟姉妹がいたら、フィアンセに伝えるにあたって、大きく2つの問題があります。
遺伝の心配
身体障害や知的障害でも、事故による中途障害なら遺伝はしません。
一方、発達障害は、遺伝しない、とはいえません。
ただ、かりに遺伝するとしても、どの血統が該当する遺伝子があるか、なんてわかりません。
たとえば、健常者同士が結婚しても、隔世遺伝で子どもに障害が、ということはあります。
障がい者の兄弟姉妹のいる人と結婚して障がい者が生まれたとしても、それはその血統の遺伝子ではなく、実は自分の方の隠れた遺伝子由来かもしれません。
要するに、障がい児を授かる可能性は誰でもありえるし、またその原因も特定はできないのです。
日常的な配慮や将来の介護の心配
その障碍者の親が、将来のことまで考えておくべきことです。
その人は障害者年金をいくらもらえて、将来どのような施設のお世話になリ、どういった社会的サポート(介護ヘルパーなど)を受けられるか、というロードマップを明らかにしておくことです。
それ以外に、身内はどの程度のサポートが必要なのかも把握しておくべきでしょう。
それともうひとつあるのですが……
障碍者の身内ができる「外聞」の心配
個人的には、そういう心配をする人との結婚はおすすめしません。
そういう人は、障碍だけでなく、認知症の親の介護も不熱心でしょうし、あなたが脳卒中になっても放って置かれることでしょう。
いずれにせよ、結婚相手だけに背負わせるのではなく、フォーマル、インフォーマル含めた社会資源をも使って、みんなで支えるという思想を持てるかどうかでしょう。
以上、あなたに障碍ある兄弟姉妹がいたら相手にどう告白するかについては大きく3つのポインントがあると考えられている件、でした。
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