レトルトカレー、まあたいていの人は買い置きとして棚にあるかもしれません。ではもしそれらが賞味期限を過ぎても食べますか? というのが今日のテーマです。1日や2日なら大丈夫なような気もしますが、正確な消費期限はいったいいつまででしょうか。
レトルトカレーは未開封ならどれぐらい保存できるか
レトルトカレー。外からは見えませんし、穴などがあいていなければ、多少は賞味期限が過ぎても大丈夫のような気がします。
ただ、もったいない、という気持ちは大切ですが、お腹を壊してもよいということではありません。
レトルトカレーは多くが2年といわれています。
では、2年を1日でも過ぎたらダメなんでしょうか。
賞味期限の消費期限を調べてみました
賞味期限と消費期限の違いをまず明らかにしよう
賞味期限のきれた食品の消費期限はいつでしょう。
まず、賞味期限と、消費期限について、定義を正確にしましょう。
食品衛生法は、食品について「消費期限」と「賞味期限」を設定しています。
生鮮食品や惣菜パンなど、品質が急速に劣化しやすい食品(概ね5日以内)は、変質など品質の劣化に伴う衛生上の危害が発生する恐れがない、と認められる期限を「消費期限」として表示しています。
弁当やデザート、パンなどは、食中毒なども起こりかねませんから、「消費期限」を採用しています。
消費期限は、「日」どころか、「調理を行ってから2時間以内」(ほっかほか亭)など、時刻単位で「絶対厳守」すべき期限を区切っています。
また、カップヌードルのような品質の劣化が緩やかな食品は、品質が十分に保たれていると認められる期限を「賞味期限」と表示するようになっています。
カップヌードルは、半年間の賞味期限を設定してします。
賞味期限は、1~2日過ぎたからといってただちに悪くなるものではないので「絶対厳守」というわけではありませんが、賞味期限を過ぎると徐々に味は落ちていくそうです。
では、具体的にいつまでなら大丈夫なのか。
乳製品もカップヌードルも1.1~1.2倍か
乳製品やカップ麺などについては、「賞味期限」を1日でも過ぎたら直ちに破棄しなければならない、というわけではありませんでした。
賞味期限の設定の仕方については、
「賞味期限を設定する場合、1.5倍の日数でテストをしている」としている。つまり、2週間の賞味期限を設定している商品の場合、3週間問題がないことを確認しているそうである。「ただし、保存状態がよい環境でのテストのため、家庭では1.1~1.2倍程度の日数オーバーで考えておけばよい」(森永乳業)とのことです。
その数字をもとに計算しますと、牛乳なら非ESL製法(貯蔵期間延長処理)のもので賞味期限が8日ですから、1~2日過ぎたぐらいまでは大丈夫ということになります。
ESL製法を施したものなら、もう少し長くなり、賞味期限が14~15日として2~3日なら大丈夫という計算になります。
ヨーグルトなら2~3日、要冷蔵で70日間の賞味期限のロングライフプリンなら2~3週間、1年半(18ヶ月)の賞味期限がある粉ミルク(スキムミルク、クリープなど)なら1ヶ月は過ぎてもまだ口にできるという計算になります。
日本即席食品工業協会は、実際には8~10ヶ月間保存しても食べられる、というテスト結果は得ているそうです。
要するに、乳製品に限らず、カップヌードルなどを含めても「賞味期限1.1~1.2倍程度の日数オーバー」で見ておくのが無難ではないかと考えられます。
改めてレトルトカレーの消費期限について考える
それでは、冒頭の話しに戻り、改めて、賞味期限を超えているレトルトカレーの消費期限について考えてみます。
前述のように、賞味期限は、メーカーが一般消費者に向けたアナウンスメントとして、1.2倍ぐらいの日数は大丈夫だとして計算します。
たとえば、『新宿中村屋インドカリー・スパイシーチキン』の賞味期限は2年として
「2年間」を1.2倍すると、730×1.2=876日となります。
そこから730(2年間の日数)を引いて、146日間は賞味期限を過ぎても大丈夫か、という計算になります。
もちろん、これはメーカーが賞味期限を設定するテストで上限としている数字であり、その期間内だからといって、賞味期限を過ぎて何かあっても企業の保証外ですのでそこは誤解のないようお願いいたします。
以上、レトルトカレーが賞味期限を過ぎても1日や2日なら大丈夫なような気もしますが、では正確な消費期限はいったいいつまでか、でした。
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