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「バタバタ」「要するに」「朝イチ」「一瞬だけ」など、情報伝達にならない「ビジネス用語」をあなたは使っていませんか?

『バカほど「バタバタ」「要するに」と言う/ビジネス現場で避けるべき言葉12選』という5日付けの『PRESIDENT Online』の記事が、Facebookのタイムラインに流れてきました。『ネットのバカ』などの著書でおなじみ、ネットニュース編集者の中川淳一郎さんが著者です。

情報伝達にならない「ビジネス用語」


記事の内容をおおざっぱに述べますとー

まともな情報伝達にならないのに、しばしば使われる「ビジネス用語」を挙げて、使うことを戒めています。

媒体の性格から「ビジネス用語」としていますが、一般的なメールやLINEのやりとりなどにもあてはまることだと思います。

どうですか。

これらの言葉、使われていますか。

文脈を問わず「そのとおり」というものもあるし、ケースバイケースで一概に言えないものもあります。

ネットでは、賛否両論あるので、ツイッターのリプライを一部引用します。

>人によって嫌いな言葉はあるからね、お互い気にしないのが一番ね。ちなみに個人的に嫌いなのは「学び」「気づき」「深掘り」とか。@AMatsunoshita

>相手に理解してもらおうとしているなら専門用語なんて使うのはナンセンス。 相手も聴く努力を放棄してしまうので私は仕事ではなるべく噛み砕いて話すようにしています。 伝わらなかったら仕事にならない。 @shuenoya1040027

>いくつか使ってる言葉があるので、まずい理由を知りたいと思って読んでみたら筆者の好みや印象の話ばっかりだった…。これで人をバカだと思われるとか、良く言えたものだ。@burabura_117

>え? これ言うと馬鹿・・・? 技術者の間で情報は展開しておくし 即座に返答しちゃまずいものは「検討します」って言う 「はい、すぐにやります。 任せてください」って言わなきゃ馬鹿って事?@Siragi

>「バカほど」と言う言葉が、いちばん避けるべき言葉だと思います。(苦笑)@muuchin2002

一番下が、いちばん共鳴できたりして(笑)

もっとも、こういう反応も、中川淳一郎さんにとっては折り込み済でしょう。

異論反論の余地を残すことで、読者に考えさせたり、ネットで賛否の議論が盛り上がったりして、記事を多くの人に読ませる狙いがあるのだと思います。

そもそも、本記事を読むと、中川淳一郎さん自身、「とはいえ」という言葉を好んで何度も何度も使っていますが、それも論理構成をパターン化させる憾みがあります。

それはともかくとして、これら「12選」の言葉を使いたがる理由としては、

  1. 曖昧な表現や専門用語で逃げておきたい
  2. 他者が使っている言葉だから、自分も使ってトレンドから外れたくない

といったことが考えられます。

そういう人は、誤解や異論反論が怖くて仕方ない、もしくはそれが生じたら解決するのが面倒だと思っているんだろうなあ、と私などは受け取ります。

だから、テキトーな言葉で逃げる薄っぺらいコミュニケーションにとどまる。

集団から浮いてまで「自分だけの物言い」はしたくない、という「無難」を好む考え方ではないでしょうか。

でも、人間はみな考え方も違うし、しょせん言葉は大なり小なり曖昧さを含むものですから、誤解や異論反論はあって当然、仕方ない、と割り切って、もっと思い切ったコミュニケーションはできないものかなと思います。

ふとこんなことも考えてみた

さて、このことと関連して、さらに「深掘り」(笑)して、わたしたちが更新している日々のブログの話に拡げたいのです。

たとえば、テレビでしか見たことないような外国の旅先画像など、いわゆる「私はセレブです」記事を更新されているブログを見かけることがあります。

もちろん、個人ブログはその人の価値観で構成されるものであるし、規約違反でなければ何をアップしてもいいんですよ。

ただ、そういうブログですと、よほど誰もしらないところとか、ユニークな視点がなければ、せっかくの豪華な話でも、本当のファンはつかないのではないか、などと余計な心配をすることがあります。

人間の関心て、結局そのおおもとは「人」だからです。

だから、芸能人のスキャンダル記事が廃れないのです。

といっても、豪華旅ブログがダメだ、ということではないのです。

そうではなくて、私はかつてこんなに貧乏だった、もしくはこんなに病弱だった、もしくはこんなに引っ込み思案だった。

だからこそ、このような旅に人一倍喜びを感じる、というようなその人ならではの人生の背景を述べることで、その記事は陰翳にとんだオンリーワンになります。

その一捻りが大事なのです。

ただ建物や町並みを撮って羅列するだけなら、プロが作った既存の著作物の方が完成度が高いでしょう。

冒頭の話に戻りますが、気取らないで、誤解や異論反論を恐れず、シンプルでまっとうな表現、自分の言葉で相手に伝える姿勢を貫くことで、むしろその愚直な人間性は、(好き嫌いはわかりませんが)少なくとも信頼される人として評価されるのではないでしょうか。

以上、「バタバタ」「要するに」「朝イチ」「一瞬だけ」など、情報伝達にならない「ビジネス用語」をあなたは使っていませんか?でした。


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