小沢一郎の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた元秘書3人の判決がでた。

東京地裁(登石郁朗裁判長)は、元事務担当者で衆院議員、石川知裕に禁錮2年、執行猶予3年(求刑・禁錮2年)、後任の元事務担当者、池田光智に禁錮1年、執行猶予3年(同・禁錮1年)、元公設第1秘書、大久保隆規に禁錮3年、執行猶予5年(同・禁錮3年6月)を言い渡した。
「期ズレ」(期間差異)でそこまでするか、という判決だが、ある意味、これは予想できなくもなかった。

ニュースを引用しよう。
<陸山会事件>小沢元代表の元秘書3人に有罪判決 毎日新聞 9月26日(月)13時36分配信

小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、元秘書3人が政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた事件で、東京地裁(登石郁朗裁判長)は26日、元同会事務担当者の衆院議員、石川知裕被告(38)に禁錮2年、執行猶予3年(求刑・禁錮2年)を言い渡した。後任の事務担当者、池田光智被告(34)は禁錮1年、執行猶予3年(同・禁錮1年)、中堅ゼネコン「西松建設」からの違法献金事件でも併せて起訴された元公設第1秘書、大久保隆規被告(50)は禁錮3年、執行猶予5年(同・禁錮3年6月)とした。(以下略)

地裁は6月、石川、池田両被告が大久保被告や小沢元代表に4億円を記載しないことを報告して了承を得たとする供述調書などを、「取り調べに問題があり任意性がない」として却下した。

これによって、「無罪確実」という予想が大方にあったため、それが逆に判決に影響した可能性はある。

しょせん裁判官も人間だから、「そうはいくかい」という気持ちが働かないとは言い切れないだろう。

たとえば、裁判で和解勧告を蹴ると、間違いなく蹴ったほうが敗訴することになっている。裁判とはそういうものだ。

一部の報道では、有罪にしたがる裁判官だから注意が必要、と指摘していたものもある。

今回の判決は、いずれにしても敗れたほうが控訴間違いなしの裁判なので、まだまだ続くだろうが、マスコミがここでまた「小沢一郎叩き」に熱中し、野田政権の監視を怠るようなら、この国の政治も有権者の民度もますますおかしな方向へ行ってしまうだろう。

真説! 小沢一郎謀殺事件

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  • 作者: 平野貞夫
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2013/06/10
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