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住田裕子弁護士のダイエット記事訴訟、もうひとつの視点

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ダイエット記事訴訟

住田裕子弁護士のダイエット記事訴訟をご存知だろうか。ダイエットを報じた週刊誌『女性セブン』の記事で信用を傷つけられたとして、発行元の小学館(東京)に300万円の慰謝料などを求めて提訴したが、第一審では訴えを認められなかったものの、第二審では一部勝訴したという話である。

『女性セブン』の2006年4月13日号には、「もうスブタと呼ばせない 2か月で10キロ減 激やせ5つの鉄則」との見出しで、住田裕子弁護士のダイエット記事を掲載した。その何が問題だったのか。

争ったのは、住田裕子弁護士が05年10月、番組が元日放映用に企画したダイエットに挑戦して、10.7キロの減量に成功したことをもとに作成されたとされる記事だ。

「もうスブタと呼ばせない 2か月で10キロ減 激やせ5つの鉄則」との見出しで、「大好きなお寿司も涙であきらめ」減量に成功したと書かれた。

住田裕子側は、「ご飯をきちんと食べ、筋トレで筋肉を育ててダイエットに成功したのに、“炭水化物カット”という健康上問題がある方法でやせたと虚偽の内容を掲載された」などとして名誉棄損を主張していた。

それに対して小学館は一審敗訴で控訴、上告したが昨年9月18日、最高裁第二小法廷では、『女性セブン』(06年4月13日号)に掲載されたダイエットの記事で信用を傷つけられたとして、『行列のできる法律相談所』に出演している住田裕子弁護士が、発行元の小学館に300万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審で「勝訴」した。

しかし、医学、保健学上、2ヶ月で10.7キロ減量することが健康によいのか。そんな「成功」をわざわざ有名人が講演することで、数字だけが一人歩きするのではないか。記事ではダイエットをしたがる風潮にも疑問を投げかけている。

「勝訴」の内容は賠償金10万円。

大原麗子・清原和博の訴訟以来相場が桁一つ上がったとされる名誉毀損訴訟だが、住田裕子側に「勝った」という実感はあるだろうか。

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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