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“白装束のセックス教団”と、メディアで取り沙汰されている「リトル・ペブル同宿会」。湯沢市から上京していたことを報じる

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“白装束のセックス教団”と、メディアで取り沙汰されている「リトル・ペブル同宿会」。湯沢市から上京していたことを報じる

“白装束のセックス教団”と、メディアで取り沙汰されている「リトル・ペブル同宿会」。湯沢市から上京していたことを報じている。報じているのは『東京スポーツ』だから信用ならない?いや、団体の存在や上京したことなどはすべて事実のようだ。

白装束のセックス教団と呼ばれる団体が話題になっている。

『東京スポーツ』(2009年7月28日付)では、白装束に身を包んだ”正しいセックス”を啓蒙し続ける?団体「リトル・ペブル同宿会」が先週末、東北・秋田の湯沢市から上京していたと報じている。

“目的”はズバリ布教活動だそうだ。

同紙によると、「リトル・ペブル同宿会」とは、オーストラリアに本拠地を置くカトリック教会のグループという。

そのリーダーであるウィリアム・コステリョ氏は、自称「メシア」として信奉者から崇拝されているそうだ。

同宿会は、1977年に設立され、オーストラリアを中心に、世界中に支部を持っている。

彼らは、聖書の預言に基づいて、世界の終わりが近いと主張し、天使や聖母マリアからの啓示を信じている。

同宿会の教義には、禁欲的な生活や祈り、断食、懺悔、慈善活動などが含まれている。

また、コステリョ氏は、教会の中心的な存在として、自分自身を神に近い存在として位置づけている。

信徒たちは、コステリョ氏が天使や聖母マリアと交信していると信じ、彼の言葉や教えに従う。

まあ、宗教というのは、信じるか信じないかの世界だから、これだけでは何かを論評するものではない。

しかし、同宿会は批判的な声もあるので、新聞記事になっている。

彼らの教えや行動は、独自の解釈に基づくものであるため、カトリック教会からは異端とみなされているというのだ。

また、同宿会は、性的虐待やその他の違法行為に関与したとして、多数の告発を受けているという。

つまり、同宿会はカトリック教会の正統な教義や信仰に基づくものではなく、その活動に批判や懸念の声も多いカルト的なグループであるという点が注目されているわけだ。

正直、仏教学修者なので、「カトリック教会の正統な教義」というのはよくわからない。

しかし、後者の懸念については気になるところだ。

スケプティクスに考える。

2人はひるむことなく愛撫し合う

『東京スポーツ』(2009年7月28日付)の記事読みを続ける。

上京したのは、”正しいセックス”を行っているクララ・ヨゼファ・メネンデスこと阿部由美さん(36)と、オナニー中毒という”罪”を持つコルベ・マリーこと阿部哲朗氏(47)だ。

「セックス教団としてマスコミに紹介されたおかげで問い合わせがたくさん来ています。ならば皆さんに会いに行こう」と由美さんは同紙で上京の目的を明かす。

25日は新宿、26日は横浜を歩いた。

同紙がセックス教団を潜入取材したのは昨年3月だったという。同紙から引用しよう。

ジャン・マリーこと杉浦洋神父(48)と阿部由美さんが白装束を脱ぎ捨て、全裸で絡み合う。

フラッシュがたかれる中、2人はひるむことなく愛撫し合う。

しかし、挿入しない”素股プレー”でフィニッシュ…。セックス教団と呼ばれるのはこの儀式が原因だ。

今回、杉浦神父が同行しなかったので”正しいセックス”はナシ。

往来でヤッてるのか。

それは法律というか、公序良俗としてまずいでしょう。

ただ、不覚にも、ここを読んで、心の何処かで「なあんだ」と思ってしまった。

セックス教団とか呼ばれてても、セックスまではしてないんじゃないか。

しかし、2人がぬいぐるみを抱え、手をつないで歌舞伎町を白装束で歩く姿はインパクト十分で、通行人も目が点だ。

「あれは何ですか? 宗教ですか(選挙にでも出るんですか?」

「セックス教団!? ここでするの? しないのか、残念だ」とホストや若い女性も興味津々の様子だった。

あはは、同じこと思ってる人がいる。

「この白装束を着て生活している姿を見てもらうことが目的。それが布教につながる。ジロジロと視線をすごく感じています。選挙には出ませんが」(哲朗氏)と手応えを感じたようだ。

ああ、「本番」は見ていないところでするということかな。

神(仏)の道は、まず人の道から

「セックス」というところがアレだが、「独自の解釈に基づくもの」ということ自体は、そう騒ぐことではないと私は思った。

だって、日本の大乗仏教諸宗派だって、スッタニパータ法句経(ダンマパダ)など、阿含経(お釈迦様の言葉を反映したスートラ=仏教経典)に「架上」した、般若経や法華経、さらにはそこからまた亜流化したものばかりではないか。

日本の仏教なんて、中国の儒教のフィルターを通し、日本の家制度というイデオロギーに忖度したものだからね。

お釈迦様の教えとはぜんぜん違うんですよ。

たとえば、お釈迦様は、親孝行しろとか、感謝の気持をもて、なんて言ってない。

言ってないどころか、むしろ「それはやめろ」と戒めている。

執着は煩悩であり、業を発するからだ。

ただ、それでも同じ「仏教」を名乗っているのは、

  1. 絶対創造主(神様)を前提としない世界観
  2. 諸法無我
  3. 一切皆苦

といった、他の宗教とは明らかに違う共通項があるからだ。

だから、別に新約聖書から変容したからと言って、それだけで宗教として否定するのはおかしい。

ただ、社会の法律とか倫理との衝突があったら、それはやはり見ておかないとね。

上京した2日間で入会希望者はぜロだそうだが、「リトル・ペブル同宿会」で検索してみると、信者のサイトなのか、「リトル・ペブル同宿会は大罪人でも許してくれる」と宣伝するブログがいくつかひっかかる。

「大罪」の中身にもよるが、これは宗教に依存する者の嫌なところだ。

信仰は自由だが、「神(仏)の道は、まず人の道から」という考え方をもたないと、様々な信仰の人、また信仰のない人らと「地上」で共存できないだろう。

オウムのような教団がでてくるのは、こんな自分勝手な逃避と甘えの根性も背景にあるに違いない。

信仰があっても「地上」で生きている以上、「大罪人」でも無条件で許してもらおうというのはおかしい。

この暑いさなか、白装束でパフォーマンスをすることは別に「大罪」ではない。

が、別の見方をすれば、そんなパフォーマンスをしなければならないこの教団て何?と懐疑的に見るきっかけにはなるだろう。

以上、“白装束のセックス教団”と、メディアで取り沙汰されている「リトル・ペブル同宿会」。湯沢市から上京していたことを報じる、でした。

カルトからの脱会と回復のための手引き《改訂版》 〈必ず光が見えてくる〉本人・家族・相談者が対話を続けるために
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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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