free web hit counter

『スター誕生!』の放送開始から47年たちましたが森昌子、桜田淳子、山口百恵の『花の中三トリオ』が象徴的存在です

この記事は約3分で読めます。

『スター誕生!』の放送開始から47周年たちましたが森昌子、桜田淳子、山口百恵の『花の中三トリオ』が象徴的存在です
『スター誕生!』(1971年10月3日~1983年9月25日、日本テレビ)の放送開始からちょうど47周年ということで、いろいろ話題なってますね。56組がデビューしましたが、やはり象徴的なのは『花の中三トリオ』だったのではないでしょうか。

『花の中三トリオ』は、デビューは森昌子が1年はやく、その翌年に桜田淳子と山口百恵がデビューしました。

森昌子は、デビュー曲の『せんせい』が、現在生涯ベストセールスとなっているヒットで、これ以上ないスタート。

桜田淳子も新人賞をとりました。

山口百恵だがちょっと出遅れましたが、青い性典路線に切り替えてからは、むしろレコードセールスでは2人をリードしていると言ってもいいぐらいに化けました。

では、『花の中三トリオ』の人気はどうだったのでしょうか。

イメージとしては、アイドルを絵に描いたような桜田淳子か、青い性典路線の個性が光る山口百恵が一番で、青春演歌の森昌子は地味なイメージで一歩後退しているように思えるかもしれません。

ところが、以外な結果があるのです。

月刊『平凡』の74年11月号に発表された「オールスターベストテン順位表」という人気投票では、森昌子が7位(9855票)、そのすぐ後の8位に桜田淳子(9144票)が入り、すでに青い性典路線があたった山口百恵は得票で2人に後れを取った10位(5274票)で、3人の中でまだ森昌子がトップだったのです。

ではレコード大賞最優秀新人賞は?

では、『花の中三トリオ』の中で、レコード大賞最優秀新人賞をとったことのある人は1人だけいるのですが、だれかわかりますか。

これはまあ、前の文章から見れば、山口百恵ははずれます。

では、森昌子と桜田淳子のどちらでしょうか。

実は桜田淳子です。

これも意外な感じがするかもしれませんね。

レコードセールス自体は、桜田淳子の『わたしの青い鳥』よりも、森昌子の『せんせい』のほうが上でした。

ところが、第14回日本レコード大賞は5人の「新人賞」にとどまり、「最優秀」は麻丘めぐみにさらわれたのです。

もっとも、もうひとつの日本歌謡大賞の方では、三善英史とともに、放送音楽新人賞に輝いています。

桜田淳子は、浅田美代子、安西マリア、あべ静江、アグネス・チャンなど、みな「あ」がつくライバルたちの中では、オリコンの最高順位はもっとも低かった(18位)のに受賞。

それだけ、アイドルとしての存在感が際立ったということでしょうね。

阿久悠氏は、桜田淳子についてこう語っています。

「神がかり的なことを言うようだが、至極平凡な少年少女の輪の中で一人だけ、浮き上がって見える、あるいは、淡い蛍光色に光るように思える少女がいた。演出を心得ているのか、白いベレー風の帽子をかぶっていて目立ったが、大人の興奮が白い帽子で誘われるものではなく、彼女自身が発散している、彼女自身も気づかぬ何かが立ちのぼっているとしか言いようがなかった。/それが桜田淳子だった」(『夢を食った男たち』)

まさにそれは慧眼だったということです。

夢を食った男たち―「スター誕生」と黄金の70年代 (道草文庫)
夢を食った男たち―「スター誕生」と黄金の70年代 (道草文庫)

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

草野直樹(かやのなおき)をフォローする
芸能
トレンド雑談

コメント