仕事や勉強の合間の気分転換、食後のエチケットでガムを1枚噛むだけで数百個のマイクロプラスチックが!?研究が明かす驚きの事実

仕事や勉強の合間の気分転換、食後のエチケットでガムを1枚噛むだけで数百個のマイクロプラスチックが!?研究が明かす驚きの事実

仕事や勉強の合間の気分転換や、食後のエチケットとして、日常的に何気なくガムを噛む習慣をお持ちの方は多いのではないでしょうか。しかし、私たちが日常的に行っているその何気ない習慣の裏に、衝撃の事実が潜んでいることが分かりました。

2025年に査読を受け、科学誌『ジャーナル・オブ・ハザダス・マテリアルズ・レターズ』に掲載された研究において、ガムを1枚噛むだけで、数百から数千個ものマイクロプラスチックが唾液中に放出されるという結果が示されたのです。

なぜ身近な食品であるガムから、これほど多くのマイクロプラスチックが発生するのでしょうか? 今回は、私たちが普段あまり意識することのない「ガムとプラスチックの知られざる意外な関係」について、最新の研究データを交えながら分かりやすく解説していきます。

「他の食品とは違う」——なぜガムからプラスチックが出るのか?

今日の情報源です。


私たちが口にする食品の中には、製造時の加工処理や包装資材を経由して、意図せずマイクロプラスチックが「混入」してしまうものがあります。しかし、チューインガムはそうした他の食品とは決定的に異なる特徴を持っています。

ガムに含まれる「ポリマー」とは、モノマーと呼ばれる分子の繰り返し構造を持つ長い数珠状の大きな分子化合物で、耐久性と柔軟性で知られています。チューインガムには通常、舌ざわりや弾力性、そして風味の持続性を高める目的で、合成または天然のポリマーが含まれています。

科学的な定義として、マイクロプラスチックとは大きさが5ミリメートル未満から1マイクロメートルまでのポリマーの破片を指します。なお、それよりも小さいプラスチックはナノプラスチックとされ、1メートルの数十億分の1の単位で測定されます。

これまでの研究により、経口摂取や吸入によって体内に入ったマイクロプラスチックは、血液、肺、胎盤、脳、精巣など、身体のさまざまな部位や体液から検出されることが分かっています。こうした背景から、研究者たちは体内にマイクロプラスチックを取り込みうる経路やその濃度を特定しようと調査を進めました。

その際、研究対象として真っ先にガムが選ばれた理由について、研究著者らは次のように指摘しています。

「チューインガムはプラスチックポリマーが原料として使用されている唯一の食品である」

他の食品のように「外から入り込んでしまう」のではなく、「プラスチックポリマーそのものが原料として直接使われている」という点こそが、ガムからマイクロプラスチックが放出される根本的な理由なのです。

たった1枚のガムから放出されるマイクロプラスチックの圧倒的な数

市販のチューインガムから放出されるマイクロプラスチックを調査・比較した研究は、研究著者らが把握している限り、今回が世界で初めての試みとなります。

実験では、米国で人気のある10種類のガム(合成成分で作られたもの5種類、天然成分で作られたもの5種類)を対象に検証が行われました。参加者がガムを4分間噛んでいる間、30秒ごとに分泌された唾液を遠心分離管に採取して分析したところ、以下のような驚くべきデータが明らかになりました。

  • ガム1グラムあたり、平均して約100個のマイクロプラスチックが唾液中に放出された。
  • 放出量が多いガムでは、1グラムあたり637個に達した。
  • 一般的なガム1枚の重量は1グラムから数グラムに及ぶため、ガム1枚あたり数百から数千個のマイクロプラスチックが放出される計算になる。

たった4分間という短い時間の中で、これほど多くのマイクロプラスチックが口の中に放出されているという数値は、私たちの想像を超えるインパクトを持っています。

普段何気なく噛んでいるガム1枚の中にこれほどの数が潜んでいるという事実は、日頃の習慣を客観的に見つめ直すうえで非常に深い興味を惹くデータと言えます。

オーガニックなら安心?「天然成分ガム」でも結果はほぼ同じという皮肉

この研究において、研究著者ら自身を最も驚かせたのが「ガムの成分による違い」でした。

ほとんどのプラスチックが合成ポリマーを原料とする一方で、天然ポリマーには植物由来のセルロースが含まれます。「合成成分のガムからはプラスチックが出るかもしれないけれど、天然成分で作られたガムなら出ないのでは?」と考えるのが自然かもしれません。しかし、分析結果はその予想とは異なるものでした。

  • 合成成分のガム: 1グラムあたり平均 104個
  • 天然成分のガム: 1グラムあたり平均 96個

数値を見てもお分かりのように、天然成分のガムを噛んだ場合でも、マイクロプラスチックの放出量にはほとんど違いが見られなかったのです。研究著者らも、天然ガムにおいてこのような結果となったことに驚きを示しています。

「天然=マイクロプラスチックが出ない」という一般的な先入観に反するこの発見は、科学的な検証によって初めて浮かび上がった事実であり、私たちが素材や食品に対して抱くイメージと実態の関係を考えるうえで非常に興味深い事例です。

では、もうガムは食べてはならないのか

AIのGeminiによると、日常的に適量を噛む分には大きな危険はありませんが、もし気になる場合は以下の点を意識すると安心だといいます。

・1日に何個も・何時間も長時間噛み続けない
・人工甘味料で胃腸が荒れやすい方は量を控えめにする
・左右均等に噛み、顎に負担をかけすぎない

マイクロプラスチックの健康影響は、まだ人間での確実な証拠が不足しています。動物実験や細胞実験では炎症・酸化ストレスなどの可能性が指摘されていますが、FDA(米食品医薬品局)やWHOは「食品中の現在のレベルが健康リスクを示す証拠はない」としています。

ガムからの摂取量は、ボトル水・包装食品・空気中からの吸入など他の日常的な曝露源と比べると、相対的に小さい部類とされています。

研究チーム自身も「人々を過度に不安にさせたいわけではない」と述べています。

私は、抜歯以来、「歯石をふせぐ」とされるキシリトールガムを、1日に6~7粒ぐらい口にしています。

みなさんは、ガムは噛んでいますか。

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