『プレイガール』(1969年4月7日~1976年3月29日、東映/12ch)といえば、お色気満載で今も語り継がれる昭和の人気テレビドラマ

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『プレイガール』(1969年4月7日~1976年3月29日、東映/12ch)といえば、お色気満載で今も語り継がれる昭和の人気テレビドラマ

『プレイガール』(1969年4月7日~1976年3月29日、東映/12ch)といえば、お色気満載で今も語り継がれる昭和の人気テレビドラマでした。水着や入浴、さらにはヌードシーンが毎回のように登場しましたが、中でも片山由美子さんの登場はドラマをぐっと華やかにしました。

『プレイガール』(1969年4月7日~1976年3月29日、東映/12ch)は、月曜21時から放送されていたテレビ映画です。

テレビ映画というのは当時の言い方で、ビデオテープではなく16ミリフィルムで撮影したということです。

今は“月9”といえば、フジテレビ月曜21時に放送される連続ドラマ枠のこと。

でも私の子供の頃の“月9”といえば、東京12チャンネルの『プレイガール』でした。

映画会社の製作で、大物映画俳優がゲスト出演。地方ロケも多い。

しかし、肝心のストーリーは何かよくわからず、アクションもしょぼくて、小学生が観るかもしれない時間帯なのにお色気シーンもあり。たぶん16ミリで撮影しているのだと思いますが、フイルム映像も東宝映画からみたら勝負にならない粗さ。

三等上映館で流れているような、ピンク映画の如きマイナー感がありました。

プレイガールとは、女性の国際秘密保険調査員たち。

名前はかっこいいですが、その実態は、生命保険会社が保険金詐欺の疑いのある事件を極秘に調査依頼する裏社会稼業です。

実際に存在する、火災保険や自動車保険の事故調査をするアジャスターとは全く別です。

保険金詐欺なら警察がいればいいと思いますが、保険会社はそう単純なものではないんですね。

なぜなら、保険会社は金融。

お金が動きます。保険会社にとって、とられたお金は取り戻すことが大事で、警察に逮捕させてもそれだけでは1円も戻りません。

何より信用が大切な業界だけに、隠密に片付けたい事件もあるでしょう。

そこで彼女たちのニーズがあるわけです。報酬は保険金の1割。

用心棒と紛争解決要員として、大手広告代理店総務課に就職した特命係長只野仁と事情は似ていますね。

裏社会稼業なのて、警察と協力して何かをするわけではありません。

保険金詐欺の高飛びや、事件の真相解明を防ぐために、アクションシーンだけでなく拳銃をうつシーンもあります。

本当なら、拳銃を持っている時点で非合法ですからね。

犯人との格闘で、なんとも間延びした蹴りで、パンティーをゆっくり見せます。

それだけでなく、事件とは何の関係もない入浴シーンで、なぜか身体は石鹸まみれなのに、そこから乳首だけ顔を出しているという、すばらしい演出です。

ドラマ開始時は6人いた保険調査員のメンバーですが、そこから加入や降板などがあり、のべ22名の調査員がお色気アクションを毎回展開してくれました。

戸川昌子、沢たまき、應蘭芳、緑魔子、真理明美、桑原幸子、八代万智子、范文雀、高鞠子、浜かおる、大信田礼子、西尾三枝子、片山由美子、深田ミミ、太田きよみ、渡辺やよい、宮園純子、八並映子、ひし美ゆり子、東三千、大堀早苗、夏樹レナ、です。

日活の青春映画に出ていた西尾三枝子や、ポスト富司純子といわれた宮園純子の出演は意外な気がしますが、やはりメンバーのキャラクターにバリエーションを持たせたかったのでしょう。

個人的には、片山由美子、ひし美ゆり子の登場は衝撃的でしたね。

片山由美子、ひし美ゆり子

とくに片山由美子には、東京12チャンネルのドラマとは思えない、トレンディな魅力がありました。

あとは、范文雀、大信田礼子、深田ミミちゃんなどが子供心には印象に残っています。

『プレイガール 男殺し裸の牝猫』片山由美子が颯爽と登場

プレイガール、男殺し裸の牝猫、片山由美子、といっても落語の三題噺ではありません。

『プレイガール』(1969年4月7日~1976年3月29日、東映/東京12チャンネル→テレビ東京)というドラマ(テレビ映画)がキーワード急上昇ですが、当時視聴していた現役世代にとって、プレイガールとくれば何と言っても片山由美子でしょう。

片山由美子

とにかく、初登場の時から群を抜いていました。

第75話『男殺し裸の牝猫』という話があります。

『プレイガール』で、当時もっとも人気のあった片山由美子がレギュラー入りした話です。

カウガールルックで馬に乗り、銃を撃つ片山代美子は、そのルックスだけでなく、活動的な佇まいが、いっぺんに男性視聴者をとりこにしたものです。

この話には、三原葉子が、遺産の話し合いで実家に戻って来た次女を演じています。

新東宝に「第一期スターレット」として入社し、以後は東宝や東映でも活躍した、肉体的魅力を惜しみなく表現した女優です。

長女とは、服をはだけた喧嘩になるのですが、まあお色気ドラマであることを考えると、おとなしいシーンです。

それはともかくとして、三原葉子は、もう50年前に新東宝という映画会社で活躍した女優なのに、彼女が全盛の頃、生まれてもない者たちが、ネットでブログなどで彼女を再評価しています。

今も、「三原葉子」で検索すると、そんなブログがぞろぞろ検索できます。

そんなマニアたちの間で、2016年になって訃報が流れました。

しかし、wikiをみると、亡くなったのは2013年というから、亡くなってからかなりたって、マニアたちはそれを知ることになったわけです。

それを明らかにしたのは、映画ジャーナリストの大高宏雄氏です。

『日刊ゲンダイ』(2016年2月22日付)の連載で、「最近死去の報が流れ、話題になっていた」と書かれています。

最近話題になっていたとしても、こういっては何ですが、三原葉子は、映画史に残る代表作があるわけでもなく、映画賞とも縁がありませんでした。

そういう女優をあえて取り上げるというのは、つまり大高宏雄さんも三原葉子のファンなのでしょう。

こう書いています。

残念ながら同時代には間に合わず、70年代に入ってから名画座で彼女の新東宝作品を多く見たクチだ。豊満な肉体を出し惜しみしない、その思いきりのよさに悩殺され、にじみ出る女の悲しさにもジーンときた。

三原葉子は、ヘアヌードもない時代に、肉体を売り物とする女優として先駆的な役割を果たしたとともに、その肉感的な体は60年代の「いい女」の典型でもあったのです。

ツィッギー来日以前の我が国は、たとえばアメリカにおけるマリリンモンローのように、膨よかな胸、腹、尻、そして白い肌などの持ち主を「いい女」としていました。

三原葉子は、まさにその要件を満たしていたのです。

このブログでは、『喜劇駅前飯店』(1963年、東京映画/東宝)という、当時人気だった“喜劇駅前シリーズ”の第4弾で、エースコックのワンタンメンが出て来るシーンで、三原葉子がワンタンメンを作るシーンがでてきます。

そして、時代は移り変わり、50年代の「いい女」である三原葉子は、服をはだけた喧嘩に止め、一方、70年代の「いい女」になりつつあった片山由美子は、初登場の『男殺し裸の牝猫』で、さっそく後ろ姿の全裸を公開しています。

その意味で、『男殺し裸の牝猫』は、「いい女」のバトンタッチが行われた記念すべき話といえるかもしれません。

あ、その話のストーリーは、DVDやネットでご確認ください。

遺産相続を巡るごたごたです。

その監視に、プレイガールがやってきたという設定ですが、その争いが一段落して、片山由美子も「私もプレイカールに入りたい」といってついてくるという展開でした。

女の色気だけでなく人としての色気もあった

『プレイガール』は、メンバーがいきなりレギュラー入りするのではなく、まずゲストとして登場。

兄弟を失ったり、その地方にいられなくなったりして、プレイガール入りするという手順を踏んでいたため、登場人物の背景が明確になっていたのです。

そして、全員愛称がつき、フレンドリーな雰囲気がありました。

前述のように、犯人との格闘シーンでは、なんとも緩慢な動きで蹴りを入れます。

最初は、女優であってスポーツ選手ではないから動作が鈍いのだと思いました。

もちろん、それもあるかもしれませんが、それだけではなく、あえてパンティーを見せるためにゆっくりけっていたんですね。

お色気そのものもさることながら、そういう「努力」が愛されて、長くつづく人気ドラマになったのではないでしょうか。

以上、『プレイガール』(1969年4月7日~1976年3月29日、東映/12ch)といえば、お色気満載で今も語り継がれる昭和の人気テレビドラマ、でした。

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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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