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救急車が通るのにお構いなしで横断する歩行者たち。救急車を無視する動画がしばしばFacebookのタイムランに流れてきます

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救急車が通るのにお構いなしで横断する歩行者たち。救急車を無視する動画がしばしばFacebookのタイムランに流れてきます

救急車が通るのにお構いなしで横断する歩行者たち。救急車を無視する動画がしばしばFacebookのタイムランに流れてきます。日本人は悪いんだ、というような反日的意図を指摘する人もいますが、動画がヤラセでない以上、そこで考えるべきことはあると思います。

改めて日本人というのはいったい何だろうと考える


最近は、こういう動画が多いですね。

直近で拝見した動画です

救急車を無視する歩行者の動画は、Facebookのタイムランにしばしば流れてきます。

同種のある動画のコメントによると、投稿者の母親が何か緊急のことで搬送された際に死にそうになって乗った際、自動車は止まってくれるのに、自転車や歩行者はお構いなしに通行した、などと書き添えられています。

投稿者が救急車に乗ったにも関わらず、このような動画があるということは、投稿者以外の人物が動画を撮影するほどそれが重大な事件、もしくは事故によるものだったのか、それとも、コメントに合うシーンを撮影した動画を使ったのか、そのあたりは明らかではありません。

予めお断りしておくと、統計があるわけではないので、この投稿をもって、「日本人は救急車を無視する」という結論は出せません。

が、少なくとも動画はヤラセではないですよね。

私も10年前、妻子が救急車で運ばれ、中でも妻は心肺停止だったので、動画のような状態が繰り返し起こったら、違う結果が出たのかもしれないなあ、などと考えさせられました。

投稿者は拡散を希望しています。

私は、少し違う意味でこの動画を話題にしたくて、今回ブログでご紹介しました。

「違う意味」とは何か。

15日~16日にかけて、津波の情報がありましたが、たとえば、3月11日とか特定の日だけ「しめやか」なふりをして、一方で救急車を平気で見殺しにする大衆のメンタリティは何なんだろうと、私は興味をもっています。

私はこの動画を契機として、たんに救急車への対応にとどまらず、改めて日本人というのはいったい何だろうと考えたのです。

日本人というのは、礼儀正しくて、外国に比べると街も清潔で、勤勉で、なんて言われていますよね。

でも、本当にそうなんでしょうか。

日本人は本当に勤勉で清潔で礼儀正しいのか

日本人は勤勉である。

なんてひところ言われましたよね。

これは私だけでなく、社会政策の学者なども指摘していますが、日本人は勤勉だから働いている(た?)のでしょうか。

労務管理の徹底や、最近は崩れてきましたが年功序列のシステムがあって労働者の身分や価値観に多様性がないから、みんなそのレールから外れることが怖いだけなんじゃないでしょうか。

そして、我が国には、私が最も忌み嫌う「家制度」の価値観も残っています。

個人的な誇りやこだわりからではなく、家柄だの血筋だのという価値観に基づいたプライドから、「大きい会社がいい」「偉いほうがいい」「フリーランスは外聞が悪い」という考え方も出てくるんじゃないかなあと思います。

機会均等が崩れてきた昨今の格差社会になったら、むしろ人々の価値観は、ある意味自由で多様化してきましたよね。

皮肉なものです。

街が綺麗できれい好きというのも、人種としての優越性とはいえないと思います。

個々には、煙草のポイ捨てだの、ゴミ投棄だのあるじゃないですか。

我が国は、水道は世界一といってもいいほど優れ、インフラが全国的にほぼできあがっている。

最近は地盤沈下していますが、科学・経済とも高度に発達した国なら、「きれい」にできる前提があります。

その上、「ねばならない」と、義務や制約を作るのが好きな国です。

私には嬉しいことですが、一部自治体の条例で歩きタバコも出来ません。

きれい好きだからでなく、きれいではない状態にできないだけのことではないでしょうか。

その意味では、なぜ「きれい」なのか、ある意味瀬戸際外交が好きなかの国と似てますよね。

冒頭の動画では、自動車はちゃんと避けてくれたとあります。

でも、それはドライバーが歩行者よりも人間的に優れているということではなく、自動車の違反はごまかしがきかないから、というだけのことではないでしょうか。

動画で、救急車を無視している歩行者でも、ハンドルを握ったら、救急車を避けるだろうと思います。

要するに、ビートたけしではありませんが、「みんなで渡れば」責任を問われないだろうというだけの話。

悪いことをしてもバレなきゃいい、というメンタリティだと思います。

つまり、日本人一般が一部外国人の振る舞いよりも「高貴」に見えるのは、そうしなければならない、もしくはそう振る舞える自他の事情や社会的背景によるもので、別に人間的に立派だからではないと思います。

よその悪口より自分たちのことをまず考えよう

昨今、隣国の人々の言動が問題になっています。

その事実に対して、異なれば異なると反論し、毅然とした態度を取ることは必要です。

しかし、そもそも彼らとは生活している環境が違うのですから、それをもって一人の人間としての尊厳や信頼まで絶望視するものではないと私は思います。

日本人だって、大したことないんでから……。そう思いませんか。

この動画を見て、そんなことを考えました。

で、この意見、反日でしょうか。

以上、救急車が通るのにお構いなしで横断する歩行者たち。救急車を無視する動画がしばしばFacebookのタイムランに流れてきます、でした。

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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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