コーヒーが健康にいいのか悪いかはしばしば議論に。〇〇病や△△がんが減ったという報告も、逆にリスクがあるという報告もある

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コーヒーが健康にいいのか悪いかはしばしば議論に。〇〇病や△△がんが減ったという報告も、逆にリスクがあるという報告もある

コーヒーが健康にいいのか悪いかはしばしば議論に。〇〇病や△△がんが減ったという報告も、逆にリスクがあるという報告もあるからです。「毒にも薬にもなる」コーヒーの後者として、コーヒーの健康効果を4つ枚挙している動画チャンネルからご紹介しましょう。

「毒にも薬にもなる」コーヒー

もとの記事は、YouTubeのあまが台ファミリークリニック(チャンネル登録者数 2.06万人)。

『【 医師解説 】コーヒー の 効果 が 凄まじい! コーヒー の 健康効果 4選』というタイトルです。


動画によると、次の4点を指摘しています。

  1. 糖尿病のリスクを下げる
  2. JAMA、Annals of Internal Medicine など、有名な海外の雑誌に発表された。

  3. 死亡率を下げる
  4. 多くの研究で、コーヒーの消費量と死亡率の間に逆の関係が示されている

  5. 痛風発作の予防
  6. コーヒーの消費量とともに痛風発作の発せ定率が減った

  7. 肝硬変のリスクを下げる
  8. メタ解析では39%もリスクが下がったという報告あり、進行したC型肝炎の低下を緩やかにした

ただし、動画では、コーヒーは飲み過ぎないように注意もしています。

400mg以上の摂取で

  1. 不整脈の誘発
  2. 心臓疾患
  3. カフェイン依存症

などのリスクがあるといいます。

それと、動画では触れていませんが、WHOは以前に、

  1. 膵臓ガン・肺ガン・膀胱ガン・前立腺ガンを引き起こす
  2. 肝臓ガンと子宮ガンになりにくくするという説に関しては証拠が乏しい

などの見解を示しながら、2016年の調査では、急に

20種類以上のガンにおいて、コーヒーとガンの相関関係を実証するには説得力に欠ける

と発表。

これまでの見解をが覆しました。

さらに、コーヒーは膀胱がんのリスクを高めるとする論文報告もあります。

じゃあ、いったいどっちなんだ、といいたくなりますが、要するに、それだけ刺激の強いもので、カフェインとポリフェノールが含まれているため、まさに「毒にも薬にもなる」ということではないでしょうか。

総死亡率は低下しても、個々のがんリスクが低下とは限らない

2016年、小倉智昭キャスターが、膀胱がんで当時担当していた番組を休んで話題になりましたが、中川恵一医師は、その要因に喫煙とコーヒーを挙げています。

『日刊ゲンダイ』(2016年5月21日付)

『日刊ゲンダイ』(2016年5月21日付)より

「小倉さんは昨年末から微量の血尿に気づき、全身をくまなく検査した結果、膀胱への内視鏡検査でがんが見つかったそうです。
 血尿や排尿時の痛み、排尿回数の増加などが膀胱がんの特徴で、痛みがなく、血尿もわずかなこともありますが、小倉さんはトイレでのわずかな変化を見逃さなかったのが幸いし、早期で見つかったのでしょう 。」


ただ、連載には、ちょっと気になることが。

膀胱がんの原因と考えられることが挙げられていますが、「喫煙が一番」なのはわかるとして、問題は、その次に「コーヒー」が挙げられ、「たばこを吸わない人の場合、ほとんどコーヒーを飲まない人の発症リスクを1とすると、毎日1杯以上飲む人は2.2倍」と書かれています。

2倍以上リスクが高まるのです。

ここを読んで、ちょっと気分が沈みました。

国立がんセンターの公式サイトでは、こういう報告があります。

「コーヒーを摂取する群において、全死亡リスク及び心疾患、脳血管疾患及び呼吸器疾患による死亡リスクが減少」

これだけ読めば、コーヒーが健康にいいような気がするではありませんか。

たしかに、死ぬときは何で死んでも同じですから、「全死亡リスク」という調査は大切です。

でも、それが低いからといって安心してはいけないということですね。

「全死亡リスク」にすると減少はしている。

でも、個々のがんによってはリスクが増加することがある、ということなんでしょうね。

『1日3杯が効く コーヒーダイエット』(主婦の友生活シリーズ)というムック。

「食事と同時にコーヒーを飲むことが、血糖値の上昇を抑えるには効率的」という話が、統計とともに書かれています。

そして、タイトル通り、コーヒーがダイエットの役に立つことが書かれています。

さらに、コーヒーを飲むと○○にいい、とこれまでメディアで発表された健康情報もまとめられています。

「1日4杯のコーヒーで痛風リスクが低下する」(2010年4月)

「コーヒーの摂取でがんリスクが低下する」(2011年3月)

「コーヒーが脳卒中の予防につながる」(2011年9月)

「コーヒーを飲む習慣は悪性の前立腺がんの予防に役立つ」(2012年6月)

「大腸がんのリスクがコーヒーによって低下する」(2012年6月)

人間の体というのは不思議ですよね、

ここに書かれている、痛風も、前立腺がんも、大腸がん、そして今回の膀胱がんも、すべてお腹より下に症状が出るもの。

つまり患部は「ご近所」なのに、同じものを飲んで、膀胱がんだけがリスクが高まり、あとは抑制効果があるというのですから……。

一方で制がん効果が言われ、もう一方で発がんリスクも言われているややこしい食べ物としては、

たとえば、漬物もそうですね。

漬物の抗菌性や、食物繊維や、発酵食品であることが、大腸ガン防止を始め人間の消化系機能調整に有効だという説がある一方で、塩分や硝酸イオンに、発がんリスクがあると云われています。

梅干しも、健康食とされる一方で、塩分ががんや高血圧のリスクがあるといわれています。

肉・肉製品や赤身の魚肉など動物性蛋白質はがんリスクがあるとされる一方で、一部の学者は、アルブミンやヘモグロビン濃度を保つために、癌になったら肉を食べろ、という説もあります。

要するに、私たちがふだん口にするものには、いいものと悪いものの両方の作用があるということでしょうね。

結論は、「コーヒーでがんを退治するぞ」などと色気を出さず、適量を美味しくいただきましょう。

以上、コーヒーが健康にいいのか悪いかはしばしば議論に。〇〇病や△△がんが減ったという報告も、逆にリスクがあるという報告もある、でした。

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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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