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手軽にできる健康法として『足もみ』『爪もみ』『皮膚さすり』など継続しやすく注目されている民間療法を調べる

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手軽にできる健康法として『足もみ』『爪もみ』『皮膚さすり』など継続しやすく注目されている民間療法を調べる

手軽にできる健康法をご紹介します。健康法は、食べ物、道具、体操等、民間療法がいろいろありますが大切なのは継続できること。そのために手軽にできることが重要です。そこで注目されているのが、『足もみ』『爪もみ』『足さすり』などの健康情報です。

足もみ(リフレクソロジー)

『足の裏もみで病気が治る!痛みが消える!』

マッサージは、筋肉を解し、血流を良くするのではないか、ということはイメージできますが、足つぼに絞ってそれを行うのは、足もみ健康法です。

『足の裏もみで病気が治る!痛みが消える!』(マキノ出版)という書籍を上梓した田辺智美さんは、リフレクソロジー(反射療法)、経絡のツボ(経穴)押し、リンパマッサージという3種類のフットケアを標榜する、足健道さと足ツボ療術院を開いています。

「ツボ」も「反射区」ももむリフレクソロジー

経絡のツボ(経穴)やリンパマッサージは、これまでにも出てきたことがありますが、リフレクソロジー(reflexology)は初耳の方が多いのではないでしょうか。

主に足の裏の特定の場所は、体の特定部位と結びついているという考えに基づいて、逆にその特定部位の疲労改善などをはかるために、裏の特定の場所を刺激することがあります。

その場合、特定の場所は経絡の「ツボ」とは違い、特定部位の「反射区」と呼ばれています。

ネットのブログやYoutube動画でも、「ツボ」や「反射区」はいろいろな人から紹介されています。

著者の田辺智美さんの場合、リフレクソロジーを行うリフレクソロジストなので、“本職”のターゲットは後者ですが、ツボやリンパマッサージなども含めて、足に関するケアはすべて行っているそうです。

リフレクソロジーでむち打ち症を克服

なぜ、田辺智美さんがリフレクソロジーを始めたのか。

田辺智美さんは、大型トレーラーに追突された事故を経験。

重度のむち打ち症になってしまったそうです。

医師の治療ではどうしても治癒しなかったため、「足もみ」の情報を集めて、自力で研究して継続していくうちにむち打ち症を克服。

毎日の足もみはそれ以外にも、子供の頃から続いていた副鼻腔炎や虚弱体質も改善させ、足も細くなり、O脚も改善したというのです。

では、誰でもその「反射区」や「ツボ」は見つけられるのでしょうか。

かりに見つけられたとして、どう刺激すればいいのでしょうか。

『足の裏もみで病気が治る!痛みが消える!』(マキノ出版)では、各反射区やツボの場所や押さえ方が、全て人の写真で紹介されています。

もむ場所はもちろんのこと、それぞれ微妙にもみ方が違うことがあり、もむ指の形までも図解で示しています。

『足の裏もみで病気が治る!痛みが消える!』

『足の裏もみで病気が治る!痛みが消える!』

爪もみ(自律神経免疫療法)

『福田稔医師と安保徹教授の「免疫を高める」と健康になる』

『福田稔医師と安保徹教授の「免疫を高める」と健康になる』(マキノ出版ムック)には、自律神経免疫療法について解説されています。

新潟の温泉病院の外科部長だった福田稔医師が臨床を、新潟大学大学院の安保徹教授が理論面を担当したという治療法です。

自律神経免疫療法というと大仰ですが、要するに「爪もみ」です。

爪もみ、こと自律神経免疫療法

具体的には、両手・両足の薬指を除く各指先の、爪の生え際の門のところを押します。

それによって末梢神経を刺激し、交感神経、副交感神経の2つがある自律神経のうち、副交感神経が優位になります。

交感神経が優位なときは、白血球の中で、細胞質には殺菌作用を持つ顆粒が存在する顆粒球が主流になります。

すなわち、ウイルスなど外敵から守る免疫が活発になります。

一方、副交感神経が優位なときは、白血球の中で、ウイルスなどの小さな異物や腫瘍細胞に対峙するリンパ球が主流になります。

すなわち、体内の病気を改善する免疫が活発になります。

つまり、爪もみによって末梢神経を刺激し、副交感神経を優位にしてリンパ球をふやし、がんやパーキンソン病など「免疫の病」を治そうというものです。

指でもむ方法もありますし、電子鍼を使う方法もあります。

電子鍼を使う方法

爪もみ療法はどのような経緯で登場したか

福田稔医師が、ゴルフに行こうとすると盲腸の急患が出ることに気づいたことがきっかけだそうです。

ゴルフは晴天で行い、晴天のときは交感神経が活発になる。

交感神経(副交感神経)と、病気の関係をそこから考え、さらに免疫学の医学者であった安保徹教授が学問的裏付けを行いました。

率直に言って爪もみは効くのか

患者の背中や頭の抹消神経のツボに針をさして、「(私をインチキ呼ばわりするんだったら)大きな病院の先生方はがん患者を治せるのかっていうんですよ」と気色ばんでインタビューに答えていたのが、当時の『報道特集』(TBS)で放送されて一時話題になりました。

その後、とくに自律神経免疫療法がインチキだという話はなく、その治療法を導入している病院も関連学会も現在あります。

かといって、有名な(学術的評価の高い)雑誌にその効果を考察する論文が出たこともありません。

要するに、通常治療(いわゆるがんの三大療法)と交代できるほどの、効果実績も根拠も現在のところ存在しないということです。

ただ、侵襲性はなくお金もかからない健康法ですし、何よりこうした健康法を実践するのは、それだけ自分の健康増進に対して関心を持っているということになりますから、決して悪いことではないでしょう。

ヒートショックプロテインと同じで、これでがんを治すというよりも、健康な人ががんにならないように生体防御反応が高めればいい……といいな、という感じではないかと思います。

皮膚さすり(セルフメディケーション)

皮膚を動かせば健康になる、さすったりひねったりして皮膚を刺激

『皮膚を動かせば健康になる』(宮田トオル著、草思社)は、自分の手で自分の体の皮膚を動かします。

それによって血流を改善。関節の可動域も広げ、崩れがちな筋肉のバランスも改善するというシンプルなセルフメディケーションで身体の不調リセットを説いています。

著者、宮田トオル氏のサイトによると、「メディカルケア院長。皮膚体操友の会主宰」という肩書。

「整形外科、内科、リハビリテーションセンターなどで幅広い年代層にむけて体操療法やセルフメディケーションを指導している」と自己紹介されています。

2011年初版ですから、出版界ではロングセラーと言えるでしょう。

皮膚を動かすとはどういうことか

人間の内臓の中で、もっとも重い肝臓が1.2~2.0キロなのに比べて、皮膚は3キロ。

胃を全摘しても、肝臓を1/3切除しても人間は生きていけるのに、皮膚は1/3失うと、体液を失い命を失います。

宮田トオル氏によると、皮膚は「内臓」ならぬ「外臓」として、その重要性を説いています。

末梢神経とつながっている皮膚は、外からの細菌や化学物質、紫外線、放射線などの刺激を真っ先に受けますが、的確な反応をして体を守る能力があるといいます。

本書の前半は、そうした皮膚についての説明や著者の意見が書かれ、後半は図解で、その皮膚をよりよいコンディションにするために動かす「皮膚体操」の説明がなされています。

皮膚体操とは……

皮膚の動かし方は、5つの動作が基本です。

1.スライド……皮膚を上下左右に動かします。
2.つまむ……親指と人差指でつまみます
3.伸長……皮膚のシワをノパします
4.巧打……皮膚をトントンと叩きます
5.回す……ピンポイントで皮膚をぐるぐる回します。

各部位に対して、これらの動作を組み合わせて皮膚をマッサージすることで、コンディションを整えるとしています。

たとえば、足のむくみ、冷え症、つまずきやすい、こむらがえり、足が吊りやすい、膝痛などは、

1.膝下の上下をスライド……血行促進
2.膝下を内から外へスライド……皮膚の歪みを取る
3.膝下をスライドさせながら、つま先を上下させる……筋力強化と合わせて
4.足首を動かす……足首の関節をやわらかくする。転倒防止にもなる

これを、朝昼晩に少しずつ行うだけで効果があるというのです。

皮膚さすり

たとえば、ジョギングやウォーキングは、心臓や血圧に問題がある人にはリスクがありますが、皮膚体操なら老若男女、コンディションに関係なく誰でもできるといいます。

そのほか、腹部の不調、腰痛、肩こりなど体の各部位を、ときには手拭いを使ってマッサージする方法が書かれています。

簡単にできる健康法のまとめ

経絡のツボ&反射区押し、爪もみ、皮膚こすりなど、比較的シンプルで取り組みやすい、誰でも自分でできることを標榜した書籍をご紹介しました。

こうした療法は、どのツボや反射区をどれぐらいの力で何日何回押せば、爪を何回押せば、皮膚を何回こすれば血液の数値がこう改善する、というような定量的データはありません。

したがって、西洋医学からすると、「エビデンスがない」施術ということになり、それを突っ込む方もおられることでしょう。

しかし、だからといって、西洋医学の新薬、外科治療が万能というわけでもありません。

たとえば、今は病院・クリニックでもリハビリ科というものがあり、理学療法士や柔道整復師が、保険適用で五十肩や骨折のケアを行っている時代です。

投薬でも漢方薬に薬価がついています。

要するに、どこが調子が悪くて、どう改善してほしいのか、使い方、考え方によって、医療だけでなく、こうした施術にも助けてもらう時代になっているのです。

もちろん、施術者の手技はピンからキリまであるでしょうし、街の施術者の中にはいろいろな問題もあるかもしれませんから、技術や倫理面で信用できることが大切ですが、その意味でも自分で試せる本書は安心で有用だと思います。

いずれにしても、これで○○病を治すということではなく、日常的なセルフケアのひとつとしてだと思います。

以上、手軽にできる健康法として『足もみ』『爪もみ』『皮膚さすり』など継続しやすく注目されている民間療法を調べる、でした。

足の裏もみで病気が治る! 痛みが消える! (足の裏治療マップ&もみ方大判ポスター付き)
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免疫アップCD付き「免疫を高める」と健康になる (マキノ出版ムック)
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皮膚を動かせば健康になる
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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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