マナブさんが「頑張れば報われるとかって、嘘ですよ」とツイート。そういえば、明石家さんまも別の意味で努力に懐疑的ですね。マナブさんはビジネスの成果について、明石家さんまは価値観についてとベクトルは違いますが軌を一にしている部分もありそう。
頑張ることは大切だけど……
最近、ネットでトレンド度が超右肩上がりで急上昇のマナブさんのツイートが話題になっています。
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頑張ることは大切ですが、それとセットで大切なのが「論理性」です。行動した先を常に考えておかないと、未来は明るくなりません
— マナブ@バンコク (@manabubannai) 2019年4月15日
残念なお知らせとして、今は辛いけど、きっとこの先は良くなる、という働き方もNGです。
ビジネス界だと、頑張ったから報われるとかってないですからね。頑張ることは大切だけど、論理的に売上が伸びる理由の説明ができないなら、そこで努力しても未来は明るくなりません。過去の僕はこれで失敗した— マナブ@バンコク (@manabubannai) 2019年4月1日
「嘘」というのは、センセーショナリズムで表現しているだけで、動画を見る限り、マナブさんは「頑張れば報われる」が虚偽だとは言っていません。
成果の道筋が客観的に明らかでないことを、精神論で頑張っても非合理だ、という話をされています。
まあこれは事によりけりで、たとえば、治癒の確率がない難病の人に、同じことはいえないですよね。
つまり、「合理的」にいうなら、座して死を待て、といっているようなものですから。
そういう人は、理屈も法則もなく頑張ることは否定できないでしょう。
その人が“助かった前例”になったら、それが治療や治癒の道筋になるわけです。
ビジネスでも、全くのパイオニアの場合は、とにかく進むしかないと思います。
ただ、やはりすでに成功者がいるビジネスでは、それを真似ることです。
もちろん、マナブさんがおっしゃっているのは、そういうことだと思います。
「それは早くやめた方がええね、この考え方は」
一方、明石家さんまは、精神論としての「努力懐疑」を述べています。
つまり、マナブさんとは全くベクトルが違うのですが、でもこれは実は、重なるところがあるのではないかと私は密かに思っているのです。
明石家さんまが発言したのは、2014年6月7日放送の「MBSヤングタウン土曜日」(MBSラジオ)。記事は『「努力は必ず報われる」論争に明石家さんま参戦 「そんなこと思う人はダメですね、間違い」』(J-CASTニュース 6月9日17時48分配信)というタイトルです。
有名人の「名言」や「珍言」をリスナーがメールで紹介する「名言珍言ゆとっtter」というコーナーで、この日ゲストだったアイドルグループ「アップアップガールズ(仮)」の佐藤綾乃さんがインタビューで言っていたという、こんな話が紹介された。
「努力は必ず報われる。その言葉、最初は信じなかったんですよ。そんなこと言っても、本当に努力を見てくれてるのかよって。でも、自分の経験上、努力をしていれば必ず誰かが見てくれていて、報われることがわかりました」
これに対しさんまさんは、「それは早くやめた方がええね、この考え方は」とバッサリ。佐藤さんやレギュラーメンバーのモーニング娘。道重さゆみさんが驚いていると、「努力は報われると思う人はダメですね。努力を努力だと思ってる人は大体間違い」と持論を展開した。
「好きだからやってるだけよ、で終わっといた方がええね。これが報われるんだと思うと良くない。こんだけ努力してるのに何でってなると腹が立つやろ。人は見返り求めるとろくなことないからね。見返りなしでできる人が一番素敵な人やね」
明石家さんまは、「努力」の目的や成果として、「努力をしていれば必ず誰かが見てくれていて」というところを否定しているわけです。
つまり、誰かに褒めてもらいたいという目的で努力をしてしまったら、その努力の成果という本来の目的からズレてしまうということです。
これを、マナブさんの話に戻すと、ブログやプログラミングで稼ぎたい、という目的を忘れ、その努力を知っている誰かに褒めてもらいたい、という方向に走ってしまってはならないということです。
たとえば、自分でキャリアを積むために入った会社で、上司や同僚に称賛されたいという気持ちが先行して、自己実現とは違う方向に消耗する「努力」は、決して自分に対して「報われ」ることはない、ということだとおもいます。
わたしは、マナブさんのお話をそんなふうにも解しました。
以上、マナブさんが「頑張れば報われるとかって、嘘ですよ」とツイート。そういえば、明石家さんまも別の意味で努力に懐疑的、でした。
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