テレビ朝日のドラマアンケート調査です。といっても「ベスト」ではなく「正直もう飽きた」長寿マンネリドラマを選ぶものです

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テレビ朝日のドラマアンケート調査です。といっても「ベスト」ではなく「正直もう飽きた」長寿マンネリドラマを選ぶものです

テレビ朝日のドラマアンケート調査です。といっても「ベスト」ではなく「正直もう飽きた」長寿マンネリドラマを選ぶものです。ひねくれたアンケートだと思ったらサイゾーウーマンでした。しかし、マンネリは様式美という別の価値観だってあるのです。

「正直もう飽きた」ランキング

もとの記事は、冒頭に書いたようにサイゾーウーマンです。

サイゾーといえば、一応、紙媒体で発行されているメディアです。

でも書店では見かけませんけどね。

公式アカウントによるツイートでありながら、リプライもリツイートも誰もついていません(爆)。

以前、私が書いた書籍のレビューで、「昭和の文体」とコバカにされたので、サイゾーについては決していい印象は持っていません(笑)ので、手厳しい書き方になります。

スキャンダル雑誌が何を抜かすか、とか思ったりして。

ま、そういうことは大人の対応でおいておいて、普通に「ベスト」のランキングでないのは、悪い意味ではなくスキャンダル雑誌らしい発想ですよね。

以前、ねとらぼ調査隊では「テレビ朝日の刑事・警察ドラマシリーズ』であなたが好きな作品は?」と題して、人気投票を実施しました。

『テレビ朝日刑事・警察ドラマシリーズ人気ランキング』をねとらぼ編集部が実施。平成から令和にかけての人気ドラマが投票
『テレビ朝日刑事・警察ドラマシリーズ人気ランキング』をねとらぼ編集部が実施。平成から令和にかけての人気ドラマが投票されました。いささか旧聞ですが、ひとつの局の警察ドラマだけでアンケートが成立するというのはすごいなと思います。

今回は、サイゾーウーマンが、『水谷豊『相棒』米倉涼子『ドクターX』に次ぐ“マンネリ”作品は? 「正直もう飽きた」テレビ朝日のご長寿ドラマ、トップ3【サイゾーウーマン世論調査】』というタイトルです。

ねとらぼ調査隊の「裏調査」みたいな印象がありますね。


いちいち「飽きた」ものを挙げる回答者もヒマなんだな、嫌なら見るなよと思いますが、とにかく投票結果です。

そもそも自由回答ではなく、選択肢として8作品を指定したといいますから、その点でも信憑性としてどうなのって感じです。

だって、全く自由に投票させたら、その選択肢以外のドラマが高得票するかもしれないじゃないですか。

それとも、サイゾーウーマンは、8作品になにか含むところでもあるのか。

まあ、そのへんはわかりませんが、とにかく、これらから1つを選び、回答してもらったそうです。(実施期間:2021年6月2日~6月13日、回答数:891)

  1. 『相棒』(テレビ朝日系、水谷豊主演)……25%
  2. 『科捜研の女』(テレビ朝日系、沢口靖子主演)……22%
  3. 『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系、米倉涼子主演)……15%
  4. 『特捜9』(テレビ朝日系、V6・井ノ原快彦主演)
  5. 『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系、内藤剛志主演)
  6. 『緊急取調室』(テレビ朝日系、天海祐希主演)
  7. 『遺留捜査』(テレビ朝日系、上川隆也主演)
  8. 『刑事7人』(テレビ朝日系、東山紀之主演)

ということで、まあ、よく考えれば妥当な上位ですよね。

『相棒』はseason19ですから、内容の問題ではなく、長いことについての反発というのはあるものです。

しかし、作品自体が悪いとは思えませんがねえ。

マンネリは様式美である

テレビ朝日では、『徹子の部屋』『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』『東京サイト』に続いてCMを入れずに、すぐドラマの再放送に入ります。

『スーパーJチャンネル』までに2~3本放送されますが、平成のとくに前半は、昭和のドラマから卒業できずにほとんどドラマを見なかった私が、「テレビ朝日はこんなにおもしろいドラマを放送していたのか」と、再評価する枠となりました。

私は、そういう意味で「遅れてきたファン」だからか、このランキングのベスト3は面白いと思います。

『澪つくし』で、自信のなさそうな演技だった沢口靖子が、見違えるほどよくなっているし、『ドクターX ~外科医・大門未知子~』の医師派遣業というのは、『家政婦は見た』の医師版なんだなと、これも面白く見ています。

でもやはり一番安定しているのは『相棒』ですね。

個々の回では、他に傑作があるかもしれませんが、『相棒』はキャラクターも、ストーリーのテンプレートができていて、シリーズ全体を通して安心して見ていられます。

捜査一課の伊丹憲一(川原和久)を道化にしたストーリー展開は、ついクスッと笑ってしまうシーンも。

ラスト、杉下右京(水谷豊)が相棒と事件を、というより事件関わった人について振り返るシーンに、優しさを感じます。

いずれにしても、様式美の域に来ています。

マンネリだから飽きるわけではなく、視聴者はむしろその様式美が楽しみなのです。

志村けんさんのコントだって、以前やっていたネタを、演者と設定を変えて再演していますよね。

10年以上前のストーリーを、現在用に置き換えて、別の俳優が演じれば、また新たな見どころも出てこようというものです。

『特捜9』が、ランクインしたことは失礼ながらなんとなくわかります。

脚本も役者もプロのはずですが、セリフの間とか、掛け合いによる盛り上げなどを、微妙にしくじっているような気がします。

やはり、渡瀬恒彦さんが亡くなった時に終了で良かったのではないでしょうか。

一方、『警視庁・捜査一課長』が、なぜランクインしていのかわかりません。

まだ、season5ですから、やっとコアな視聴者ができた頃ではないでしょうか。

しいて言えば、別のドラマのキャストが、そのまま出演しているので、そこに「マンネリ」感があるのかもしれません。

『科捜研の女』で、内藤剛志刑事の上司が金田明夫ですが、『警視庁・捜査一課長』では、逆に金田明夫管理官が部下になっています。

内藤剛志と金田明夫については、別に私は何の不服も不満もありません。

大変面白く拝見しています。

というわけで、みなさんによっての「もう飽きた」はどんなドラマがありますか。

以上、テレビ朝日のドラマアンケート調査です。といっても「ベスト」ではなく「正直もう飽きた」長寿マンネリドラマを選ぶものです、でした。

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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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