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『男はつらいよ』といえば渥美清主演山田洋次原作・監督の国民的作品だが結局寅次郎の真のマドンナはさくらではないか

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『男はつらいよ』といえば渥美清主演山田洋次原作・監督の国民的作品だが結局寅次郎の真のマドンナはさくらではないか
『男はつらいよ』といえば、渥美清主演、山田洋次原作・監督の国民的作品です。テレビドラマから始まり、映画シリーズは合計49本作られました。ストーリーは、マドンナと結ばれない展開ですが、結局寅次郎の真のマドンナはさくらではと見ることもできます。

『男はつらいよ』の全49作については、BSテレビ東京で順次放送される予定ですが、10月6日から放送が始まっています。

『男はつらいよ』は、若大将シリーズと同じで、最初は3作の予定で、それが好評だったから次々作っていったというパターンですね。

ですから、最初の3作は密度が濃いので必見です。

『男はつらいよ』の車寅次郎は、なんだかんだでマドンナとは結ばれませんが、必ずしもフラれた回ばかりではありません。

まあ総じて言うなら縁がない、とともに、本当に寅さんはその人たちと結ばれたかったのか、という疑問すらわいてきます。

そして、それはいきおい、実は寅次郎の本当のマドンナというのは、実はさくら(倍賞千恵子)ではないのか、という疑問もあります。

3作目の『男はつらいよ フーテンの寅』の最初に、仲居役の悠木千帆に写真を見せて、さくらのことを妻と紹介するシーンもありました。

それで、「いくら可愛くても妹じゃしょうがねえや」とつぶやいているのです。

どうですか。さくらがマドンナではないかと思いませんか。

東宝喜劇を意識したキャスティングか

マドンナも、テレビドラマと同じで光本幸子と佐藤オリエまでは最初から決定ではなかったかとおもいます。

テレビドラマ版では、ずっと佐藤オリエが車寅次郎のあこがれの人だったのです。

注目したいのは3作目です。

新珠三千代をキャスティングしているんですね。

新珠三千代は社外出演で、出演者の表示にも「東宝」って括弧書きされていました。

当時、松竹では、フランキー堺の「旅行シリーズ」というのがありました。

フランキー堺、伴淳三郎、三木のり平など、東宝の看板喜劇である社長シリーズや、喜劇駅前シリーズの主演者をキャスティングしているのです。

『男はつらいよ』も、社長シリーズのマダムズ常連だった新珠三千代を使う一方で、ハナ肇の馬鹿シリーズに出ていたメンバーは倍賞千恵子以外は全く使ってないんですね。

東宝喜劇というのは、それだけ影響力があったとともに、馬鹿シリーズとは違うものを作りたいんだなという山田洋次監督の考えを知ることができました。

人によっては、馬鹿シリーズが『男はつらいよ』のプロトタイプのような見方をする人がいますが、やっぱり馬鹿シリーズとは違うものだとおもいます。

倍賞千恵子は、並行して「旅行シリーズ」ではフランキー堺の恋人、もしくは妻を演じていて、こっちはもっとコミカルですね。

そういう意味では、たしかにさくらは『男はつらいよ』では真のマドンナなのかもしれません。

ああそういえば「旅行シリーズ」の1作目のマドンナも新珠三千代でした。

新珠三千代は喜劇のヒロイン向きなんですかね。

男はつらいよ HDリマスター版(第1作)
男はつらいよ HDリマスター版(第1作)

続・男はつらいよ HDリマスター版(第2作)
続・男はつらいよ HDリマスター版(第2作)

男はつらいよ フーテンの寅 HDリマスター版(第3作)
男はつらいよ フーテンの寅 HDリマスター版(第3作)

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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