ラーメンは「悪」ではなく「栄養の宝庫」だった?医学的視点から見た驚きの健康新常識、ラーメンを食べる「罪悪感」を解き放つ

ラーメンは「悪」ではなく「栄養の宝庫」だった?医学的視点から見た驚きの健康新常識、ラーメンを食べる「罪悪感」を解き放つ

ラーメンは塩分過多で太る」「健康のためにスープは残すべき」……。私たちはいつから、この魅惑的な一杯を「背徳の象徴」として忌み嫌うようになったのでしょうか。もし、その我慢があなたの健康を損ない、老化を加速させているとしたら?

66歳にして現役医師であり、膨大な執筆や講演をこなす和田秀樹氏は、週に4〜5回はラーメンを啜る「ラーメンフリーク」です。氏は自身の活動的な日々の源泉を、まさにこの一杯に見出しています。

今回は、既存の健康観を心地よく覆す「ラーメン=最強の栄養補完食」という、知的で刺激的なパラダイムシフトをお届けします。

1杯で20種類以上の食材を摂取?「多種類食材」が救う現代人の心と体

現代のラーメンは、もはやかつての「化学調味料に頼った安価な食べ物」ではありません。現代の名店が提供するスープは、10〜15種類もの野菜、魚介、肉、鶏ガラを複雑に組み合わせ、時間をかけて滋養を抽出した「多重奏の栄養エキス」です。

和田氏が重視するのは、この「食材の多様性」です。実は、私たちの心身の健康を左右するのは、カロリーよりも「微量元素(亜鉛やミネラルなど)」の過不足なのです。

「食材の数が多いほど(子供の)成績がいいことが明らかになっています。これは年を取ったらなおさらのことなのです」(和田秀樹氏)

例えば、和田氏が診察したある患者は、ひどい味覚障害とうつ病を患っていました。その原因は意外にも「亜鉛不足」。

微量元素の欠乏は、時に精神疾患に酷似した症状さえ引き起こします。 1日30種類の食材摂取が推奨される中、ラーメンはトッピングを含めれば、1食で容易に20種類以上の食材をカバーできます。

  • そば: そば粉、小麦粉、醤油、出汁(カツオ等)の約5種類。天ぷらを添えても8種類程度。
  • 牛丼: 牛肉、米、玉ねぎ、紅生姜の約4種類。

これらと比較して、ラーメンがいかに「効率的な栄養補完システム」であるかは明白です。多種多様な栄養素を一度に摂取できるラーメンは、現代人が陥りがちな「新型栄養失調」を打破する特効薬なのです。

「減塩こそ正義」の落とし穴:自らへの「塩攻め」が命を削る

多くの人がラーメンを敬遠する最大の理由は「塩分」でしょう。しかし、医学界の最高権威『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン』が発表したデータは、過度な減塩信仰に冷や水を浴びせます。

驚くべきことに、最も死亡率が低いのは、1日の塩分摂取量が10〜15gの人たちでした。一方、日本が推奨する7.5gしか摂取していない層は、10g摂取している層に比べて、死亡率が40%も高いという残酷な事実が判明したのです。

歴史を紐解けば、塩がいかに生命の根源であるかが見えてきます。

戦国時代、海のない甲斐国の武田信玄が今川氏から「塩攻め」を受けた際、上杉謙信が塩を送って救ったのは、塩の欠乏が文字通り「死」を意味する軍事的攻撃だったからです。

現代、熱中症がこれほどまでに深刻化している背景には、暑さだけでなく、極端な減塩による体内の塩分不足、すなわち「自らへの塩攻め」があるのではないか、と和田氏は警鐘を鳴らします。

スープを飲み干すことは、生命維持に不可欠な塩分を補給する「自衛策」でもあるのです。

若々しさの秘訣は「油」にあり:不足が招く老化という「渇き」

「脂っこいものを避ける」という選択が、実はあなたの見た目を「枯れさせている」かもしれません。日本人の多くは、深刻な「脂質不足」に陥っています。

脂質は、私たちの細胞膜やホルモンを形作る重要な原料です。これを極端に避けることは、肌のみずみずしさを奪い、顔のツヤを消し去ることに直結します。

脂質を敬遠する生活は、細胞レベルでの「干ばつ」を引き起こし、老化を劇的に加速させるのです。

特に高齢になるほど、消化機能の低下から脂っこいものを敬遠しがちですが、これこそが「老化の罠」です。ラーメンのスープに適度に含まれる脂質は、美容と健康を維持するための「潤滑油」。若々しさを保つためには、この「油」を意識的に、かつ美味しく摂取する攻めの姿勢が不可欠なのです。

「食事制限」が寿命を縮める?和田医師が叫ぶ「断言」の真意

「和食=絶対的な健康食」という考えは、もはや古い神話に過ぎません。むしろ、健康を意識しすぎたストイックな食事制限が、体力を奪い、結果として寿命を縮めているというパラドックスが存在します。

和田氏自身、高血圧、高血糖、心不全といった持病を抱えていますが、それでも週に何度もラーメンを食べ、驚異的な活動量を維持しています。氏は、編集者がつけた「ラーメンは栄養補完食にできる」という控えめなタイトルに対し、怒りにも似た強いパッションを持ってこう反論します。

「『栄養補完食にできる』ではなく、『栄養補完食だ』と断言したい。健康のための食事制限が体力の低下につながる『ことがある』のではなく、確実につながるのです」

和田氏が「できる」という可能性の提示ではなく、「である」という断言にこだわるのは、食事制限が寿命を短縮させるという医学的な確信があるからです。

「守り」の健康法を捨て、ラーメンのようなエネルギーに満ちた食事で「攻める」こと。それが人生を謳歌する唯一の道だと氏は説きます。

スープを飲み干す勇気が、あなたの生命力を呼び覚ます

これまでの常識をアップデートしましょう。ラーメンを単なるジャンクフードと呼ぶのは、もはや科学的ではありません。

  • 20種類の食材を網羅: 多種多様な微量元素を一気に摂取できる。
  • 黄金の塩分摂取量: 死亡率が最も低い「10〜15g」を支えるソース。
  • 老化を防ぐ脂質: 細胞を潤し、見た目の若々しさを維持する。
  • 断言すべき栄養食: 食事制限による「体力の衰退」を防ぐ強力な味方。

ラーメンを食べることは、もはや単なる食欲の充足ではありません。それは、忙しい現代社会において、自分の体に「生命力」という名の投資を行う儀式なのです。

明日のお昼、あなたは罪悪感に苛まれながらスープを残しますか? それとも、自分の明日を創るエネルギーとして、感謝とともに最後の一滴を飲み干しますか? その決断が、あなたの人生をより活動的で、豊かなものに変えるはずと和田秀樹医師は力説します。

「塩分は10~15gが最も死亡率が少ない」は要注意

ただし、塩分の摂取について言えば、医師としては、いくらラーメンフリークだからといって、ちょっと乱暴な主張ではないかと思います。

動画で言及されている研究は、世界的大規模疫学調査(PURE研究など)での報告が根拠になっていると思われます。

研究では、「塩分摂取量と死亡率・心血管疾患リスクはU字カーブ(J型曲線)を描く。極端に多い場合だけでなく少ない場合も死亡率が上がり、もっともすくない中央値が10~15g」というデータを指しています。

しかし、このデータはツッコミどころがあります。

すでに重篤な心不全、腎臓病、フレイル(衰弱)などを抱えている人は、そもそも食欲不振や栄養不良により塩分摂取量が低く測定されるので、死亡率が高く見えている可能性があります。

つまり、塩分が少ないから亡くなるのではなく、弱っているから塩分も摂れなかっただけなのですが、それは考慮されていない、要するに信用度の低いデータなのです。

ここは、心臓や血圧や腎臓等のコンデイションが気になる方は、真に受けないほうがいいと思います。

ラーメンにもたしかにいいところはある


とはいえ、ではラーメンが「百害あって一利なし」かといえばそれも極論です。

ラーメンの脂分のコラーゲンが、アミノ酸に分解されてから栄養として吸収されます。

上掲のOGPには、「およそ6~8週間で肌の保水量が高まり、肌の柔軟性と弾力性が向上している。長期間の摂取は肌に有効」と書かれています。

家系ラーメンに限らず、低分子化された「コラーゲンペプチド」を用いた臨床試験やメタ解析(複数の研究を統合した分析)で、皮膚の水分量や弾力性の改善傾向はたしかに報告されています。

生野菜では量が食べられなくても、「野菜ラーメン」として摂取すれば多くの野菜が摂れる、という和田秀季説は、決してラーメンフリークの妄想や屁理屈ではありません。

私も色々健康に関する研究をご紹介してきましたが、どんな研究でも異論がないと気づいたのは次の2点。

歩くことと、野菜を食べることです。

体の何処かが悪い場合、その原因は遺伝や環境・外的なアクシデント以外には、この2点が欠けていると思っておいたらいいのではないかと思います。

みなさんは、ラーメンは週単位、月単位でどのくらい召し上がっていますか。

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