歌より盛り上がった迷シーン続々

長渕剛が、2011年の『NHK紅白歌合戦』に8年ぶりに出場すると報じられ話題になっている。理由は、3月に起こった東日本大震災の復興支援活動を立て続けに行っていたからだそうだ。

今年の番組テーマ「あしたを歌おう。」にふさわしいから、被災地に向けて鎮魂や連帯のメッセージを放つステージが期待されているという。ただ、長渕剛と『NHK紅白歌合戦』というと、確信犯的放送事故「タコ発言」を思い出してしまう。
昨日発売の『アサヒ芸能』(12月8日号)には、「NHKスキャンダル紅白 歌より盛り上がった迷シーンを誌上再放送!」というタイトルの記事がある。タイトル通り、国民的ナマ番組ならではのアクシデントや度が過ぎた演出を振り返っている。

本木雅弘の「液体入りコンドーム」、DJ OZMAの「乳丸出しダンサー」、吉川晃司の「ギター燃やし」、加山雄三の「仮面ライダー」、森進一の「全開チャック」など、当時話題になったものを「ああ、そういえばあったな」と今更ながら思い出させてくれる。

長渕剛の場合は、90年のドイツ統一のとき、ベルリンからの中継で出演し、「こっちはタコばっかりですよ」と同行のNHKスタッフになんのひねりもない悪罵を投げつけ、17分にもわたって3曲歌ってしまった。

「2度と出ねえよって捨て台詞吐いてたんじゃないのか」
「今、そのタコに迎合している彼が哀れです」など、
当時の言動を考えれば疑問符がつく今回の出場について、ネットではさっそく突込みが入っている。

まあ、当時の長渕剛は、フォークブームが下降していた70年代後半にデビューしながら名を成せたことで、自分は何を言ってもやっても許されると調子に乗ってしまったのだろう。

もとより、売れたもの勝ち、目立った者勝ち、言った者勝ちの芸能界だから、それも「あり」なのかもしれない。

だから、その「黒歴史」をもって長渕剛の今回の出場を頭から否定するつもりはないが、復興支援という善行を大儀にした善人ヅラして出場するのなら、長渕剛は、まずその自らの不整合さについて何らかの弁明をして辻褄を合わせるべきではないのか。

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: コアマガジン
  • 発売日: 2013/11/11
  • メディア: コミック