犯人はまだ捕まってていない

飛松五男氏の著作『飛松五男の熱血事件簿 私だけが知っている不可解事件の裏側と真相』が早くも話題になっている。

同書は大きく分けて3つの柱で構成されているが、その1つは「大阪西成女医殺人容疑事件」、いわゆる「さっちゃん先生事件」だ。
“西成のマザーテレサ”といわれた矢島祥子医師が突然「失踪」し、遺体で発見された。警察は当初、自殺と断定したが、飛松五男氏はそうではないだろうと自ら現場に赴き再「捜査」、結局捜査をしなおすという結論に。ただ、犯人はまだ捕まってていない。

飛松五男氏は、「大阪西成女医殺人容疑事件」、いわゆる「さっちゃん先生事件」についてこう述べている。

「犯罪は人の仕業である。犯罪発生は犯人の警察、国民に対する挑戦である。警察、検察は正義のため真正面から対決して、必ず解決しなければならない。被害者遺族から依頼を受けた私は当然元刑事としての経験と正義のため犯人逮捕の助力をし、被害者の無念を晴らしたい。そのためには、現場に身を置き、真実追及のため現場を嘗めるようにして見分に次ぐ見分をする。関係ある者、新たな者に対して何回となく聞き、そしてさらに胸襟を開き、聞く。その結果、本当の真実を知ることができる。これが事件解決の道筋である。

人の仕業は人の力で必ず解明できる。姫路二女性バラバラ殺人事件、加西女教師殺人死体遺棄事件とも警察は当初「事件ではない」「犯人は生きている」「正直者である」「被害者は逃げている」と説明していたが、私と遺族は根気よく、一つひとつを解明、犯人逮捕の裏付けを取って全面解決した。さっちゃん事件も近い将来、必ず解決するよう、今日も釜ケ崎の現場に向かっている。」

同書では、元刑事である飛松五男氏のカンと実践が具体的に書かれている。これは見逃せない。

「大阪西成女医殺人容疑事件」、いわゆる「さっちゃん先生事件」。真犯人が出るまで飛松五男氏は「捜査」を続けるのだろう。

飛松五男の熱血事件簿―私だけが知っている不可解事件の裏側と真相

飛松五男の熱血事件簿―私だけが知っている不可解事件の裏側と真相

  • 作者: 飛松 五男
  • 出版社/メーカー: 鹿砦社
  • 発売日: 2011/06
  • メディア: 単行本