芸能ニュースによる露出を惜しまない

AKB48のオーディションで、仮合格者が過去最多の33人に上ったことが話題になっている。

AKB48といえば、総選挙、ファンの嫌がらせ騒動、じゃんけん大会、柏木由紀のステージ衣装盗難、日中交流イベント「上海ジャパンウイーク2011」への出演等、次々メディアで取り上げられる。
芸能人は話題になってナンボといわれるが、AKB48はその典型のようなグループで、昨今の人気下降説を押し返すべく芸能ニュースによる露出を惜しまない。オーディションの大量合格にもそうした意味があることは間違いないだろう。
AKB48オーディション 過去最多33人が仮合格 スポニチアネックス 9月24日(土)17時24分配信

 アイドルグループ「AKB48」の第13期生オーディションが24日、都内で行われ、33人が第13期生/研究生として仮合格を果たした。

 AKB48の総合プロデューサー・秋元康氏(55)らが見守るなか、書類審査、2次審査をくぐり抜けて最終審査に臨んだ58人は、ダンスや歌唱の審査などを通し、思い思いの形で自身をPRした。

 今後面接などを通じて最終確認が済んだうえで研究生の仲間入りを果たす予定だが、仮合格者としては33人は過去最多となる。

秋元康のプロデュースによる人海戦術アイドルといえば、おニャン子クラブがその先輩格にあたるが、彼女たちはAKB48にとってプロトタイプといえる。

おニャン子クラブが短命だった理由のひとつには、卒業という制度を採り入れてメンバーを交代させながら、国生さゆりが卒業して以来、大物後継者が育たなかったことがある。

結成2年後には初期のメンバーとはまるで別グループのようになってしまい、グループとしてのアイデンティティを維持することが困難になったのだ。

その轍を踏まないように、という秋元康の思いがあるのではと、おニャン子クラブを知るおじさん世代が推理するのは当然だろう。これによって有望な第二の前田敦子、大島優子が誕生すれば言うことなしだ。

もっとも、立て続けの話題づくりや大量仮合格などは、人気下降を言われ始めたAKB48に対するテコ入れとしてはかなり切羽詰ったものも感じられると危機説を指摘する者もいる。

はたして、これからのAKB48はどちらに進むのだろうか。

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  • 作者: エンタテインメント編集部編
  • 出版社/メーカー: 光文社
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