関西弁を隠さない体当たりレポートが売り

関ジャニ∞の話である。SMAPといえば、ジャニーズ事務所で生涯セールスのもっとも多いグループと言われているが、彼らも気がついたら20周年。アラフォーになってしまった。いくらなんでも10代や20代前半のアイドルたちと一緒にはやれない。

そこで、ジャニーズ事務所でも“ポストSMAP”作りが近年の課題だったわけだが、巷間では大ブレイクした嵐がそうではないかと言われている。

ところが、SMAPの真の後継者は、先の『24時間テレビ』でメインパーソナリティをつとめた関ジャニ∞だ、と指摘する声もある。
「韓流ブームの裏でジャニーズ『異変』」
 大仰な見出しで“ポストSMAP一番手”を報じているのは『東京スポーツ』(8月4日付)だ。「昨今のジャニーズ事務所の人気グループの系譜といえばSMAP→嵐→関ジャニ∞というのが“業界の常識”となっている」という書き出しで始まる記事は、「ポストSMAPは嵐で、ポスト嵐が関ジャニ∞」というのは間違いで、嵐を挟まずストレートに関ジャニ∞こそがポストSMAPと説いている。

SMAPは、「平成のクレージーキャッツ」目指してバラエティ番組の『夢がMORIMORI』に出演。佐藤義和、荒井昭博ディレクターにみっちり仕込まれ、笑いを肌で理解し始めてブレイクした。6人がドラマ班、バラエティ班に分かれ、それぞれでブレイクすると、さらにグループとして個々のメンバーとして、その双方で活動の場を広げていったのはファンなら誰でも知っている話だ。

一方、関ジャニ∞といえば関西弁を隠さず、グループの持ち番組は“体当たりレポート”ものが多い。

個々のメンバーは、大倉忠義や錦戸亮の「ドラマ班」だけでなく、テレビやラジオにレギュラーを持つ横山裕と村上信五のヨコヒナコンビなど、SMAPにはない「グループ内ユニット」という売り方も行っている。

とくに『レコメン』(文化放送)における横山のボケと村上のツッコミは、ベテラン漫才師のそれを聞くようで実に絶妙だが、2人とも活躍の場は「漫才」だけではない。

関ジャニ∞の興味は尽きない。