
認知症介護問題でまず大事なことはなにか
高齢の娘が、長年一人で認知症の親を介護し続け、限界を迎えて殺害に至ったものの執行猶予が付いた事件が話題になっています。これは、日本の「老老介護」問題の典型例です。ではこの場合どうすればよかったのか。一般的に言われていること「以前」の問題が私は気になります。
今日は最初から結論ですが、「どうすればよかったか」は、「限界が来る前に、遠慮なくサービスを使い、施設入所をためらわず、周囲に『もう無理』と声を上げる」ことに尽きると思います。
しかし、それを実行できる環境が整っていないことが、この種の事件が繰り返される根本原因です。
高齢者介護の対策はテンプレ化しているが……
102歳の母を
12年間ほぼ一人で介護してきた娘71歳
認知症が進んだ母は
夜中でも10分おきに
「トイレに行きたい」娘自身も腰痛
それでも介護を続け
ケアマネジャーに相談し
ついに施設への入所も決まりかけていた事件の前日には
その施設まで見学あと少しだった
翌朝
母親がベッドから転落警察や救急を頼り
再び2人きりになったあとも
トイレ介助は何度も続いたそして娘は母親を殺害
自ら110番
裁判では
「自分一人でどうにかしないとと思い詰めた」
12年間頑張って
助けを求めて
施設まで探してゴールが見えたところで壊れた
頑張りすぎた人ほど
突然限界を超えることがあるあまりにも悲しい老老介護
https://t.co/WfbzVVPoKh
— 目頭 (@Awakend_Citizen) October 7, 2026
もうこれはテンプレ化していいと思うので、Grokがまとめたことをそのまま書きます。
1.介護サービスの早期・積極的な利用
– 要介護認定を受けていても、実際にショートステイ・デイサービス・訪問介護を「我慢せず」頻繁に使うこと。 特に夜間のトイレ介助が続く場合は、夜間対応の訪問介護や施設のショートステイを定期的に入れる。
– このケースでは施設入所がほぼ決まっていたのに、転倒で延期されたのが決定打になりました。転倒や体調悪化で一時的に在宅に戻っても、「すぐ再入所できる予約」や「緊急ショートステイ」を事前に確保しておくことが重要です。
2.介護者自身の限界を早めに認める
– 「自分がやらなければ」という責任感が強い人ほど、限界が来るまで言い出せない傾向があります。
介護疲れのサイン(睡眠不足の慢性化、腰痛の悪化、イライラや無気力)が出たら、すぐにケアマネや地域包括支援センターに「もう一人では無理」と正直に伝える。
– 「施設に入れるのは親不孝」という思い込みを、周囲(親戚・友人・専門職)が積極的に否定してあげることも必要です。
3.制度・地域のサポートをフル活用する
– 地域包括支援センターや市区町村の高齢福祉課に相談すれば、緊急時の一時保護や施設の空き情報を優先的に探してもらえる場合があります。
– 介護保険の限度額を超える部分は、自治体の独自サービスや民間の有料ショートステイを併用する。
– 最近は「レスパイトケア(介護者の休息)」を重視する動きが進んでおり、定期的に数日?1週間預けることを前提に計画を立てるのが理想です。
4.周囲(家族・地域)の介入
– 一人で抱え込ませないこと。親戚が「たまに顔を出す」だけでなく、具体的に夜の介護を交代したり、施設探しを手伝ったりする。
– 近所や民生委員、かかりつけ医が「最近様子がおかしい」と気づいたら、本人の意向を待たずに行政に連絡する仕組みがもっと機能すれば防げた可能性もあります。
現実的な限界
日本では在宅介護を基本方針としているため、特に地方や施設待機者が多い地域では「すぐ施設に入れない」ケースが依然として多いです。
この事件でも「施設が決まる寸前だった」のに、わずかなタイミングのズレで悲劇が起きています。
つまり、個人が「もっと頑張れば」という話ではなく、**介護者の限界を超えないようにシステム側が強制的に介入できる仕組み(例えば、一定期間以上の重度介護で一人きりになった場合の自動的な施設優先枠など)が必要だ、というのが多くの専門家の指摘です。
先に、「それを実行できる環境が整っていない」と書きましたが、要介護3以上の高齢者が対象となる特養老人ホームが現在非常に空きが少ないとか、そういう意味での「環境が整っていない」だけでなく、それ以前のこととして、残念ながら、そもそもご家族が、該当する方を認知症と認めなくないというケースがあることが私は問題だと思っています。
家族が親の認知症という現実を受け入れられない(心理的否認)状態が続くと、結果として本人も家族も追い詰められる悪循環に陥りやすくなります。
社会の受け入れも大事だかまず自分はどうなのか
以前、あるブログで、自分の母親のことをやたら詳しく書いているものがありまして、自分がいかに甲斐甲斐しく介護しているかということを顕示したかったようなのですが、私から見るとそんなことより、明らかにその母親が認知症の所見が見られるにも関わらず、それと向き合わない様子に、正直読者として大変困惑したことがありました。
たとえば、長谷川式認知症スケール(HDS-R)という検査があり、21点とれないと認知症が疑われます。
ただし、20点だから、ただちに施設へ行け、ではなく、MRIなど他の検査もあるし、多少点数が少なくても、まだ要介護1や2(自分で着替えなど出来る)の人はいます。
ところが、その方のブログ記事によると、3点とか5点なんです。
にもかかわらず、「自分が引き取って必ず21点に戻して見せる」「長谷川式が信用ならないことを私は知っている」など記事には書いているのです。
私は医療従事者ではありませんが、さすがに3点だの5点だのではご本人のためにも病院の診断を受け入れた方が良いのではないかと進言したのですが、「だったら自分の記事はスルーしてくれ」と返答していたので、私もそんなイタイ記事は読みたくないから、おイトマしました。
私は例によってまた悪役になったわけですが、その後、やはり介護の仕事をされている別のブログユーザーに、「親の認知症の現実と向き合えない人が多い」ということを私に教えてくださり、ああそうなのかと思いました。
ですから、社会の受け入れ態勢を心配する前に、まずご自分の家族の認知症は受け入れられるか、自分自身がそうなったらどう対応するか、そこから考えられたらいいのではないかと私はこの問題については思うのです。
みなさんは、ご自身やお身内がそうだった場合の心の準備はできていますか。


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