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野村沙知代さんといえば、ミッチー・サッチーバトルでマスコミに叩かれましたが、行き過ぎた記事を訴えて多くは勝利しました。

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野村沙知代さんといえば、ミッチー・サッチーバトルでマスコミに叩かれましたが、行き過ぎた記事を訴えて多くは勝利しました。

野村沙知代さんといえば、ミッチー・サッチーバトルでマスコミに叩かれましたが、行き過ぎた記事を訴えて多くは勝利しました。その端緒は、塩月弥栄子さんの著書で名誉を傷つけられたとして、1100万円の損害賠償を求めた勝訴判決です。(2003,09,02)

野村沙知代さんは、野村克也さんの夫人としてだけではなく、ご自身もテレビ番組に多数出演されました。

その時は、さんざん利用したマスコミが、女剣劇の役者の「爆弾発言」が出ると、てのひらを返したように野村沙知代さん叩きを始めました。

そんな野村沙知代さんをめぐる「サッチー・ミッチー」のたたかいが、ワイドショーに派手に取り上げられたのはもう20年以上も前になります。

テレビはそれまでさんざん野村沙知代さんをもちあげておいて、いざなにか出てくると急に叩く側にまわりました。

まあ、これでテレビの視聴率が上がり、週刊誌が売れたことで、「てのひらがえし」というのは、以後マスコミの常套手段になったんですけどね。

話を戻すと、それまで何も言わなかった売名タレントたちが、急に野村沙知代たたきに参加しました。

なんとも醜悪な構図でしたが、野村沙知代さんはそこで一方的にやられるのではなく、逆襲に転じました。

その最初が、塩月弥栄子さんの著書によって名誉を傷つけられたとして、1100万円の損害賠償を求めた訴訟の勝訴判決です。

事件の経緯

剣劇女優・浅香光代さんがラジオ番組で、「あんな人はもうイヤ。ひっぱたいてやりたい」と野村沙知代さんへケンカを売ったのが1999年3月31日のことです。

そう、あとになって、元代議士のご落胤を産んだと自分から暴露した人です。

ま、そもそもこの人も、他人のことを言えたもんじゃないんですけどね。

以来、ワイドショーやスポーツ紙、週刊誌などでは、これでもかこれでもかと野村沙知代さんへのバッシングを続けました。

その後、学歴詐称疑惑の不起訴、時効が成立したことで、いったんは沈静化したように見えましたが、 今度は脱税事件で逮捕されたことで、マスコミは再び「サッチー、ザマアミロ」の論調が乱舞。

翌2002年の5月、野村沙知代さんに有罪判決が出るまで続きました。

何しろ脱税問題のはずなのに、学歴詐称問題や南海監督解任問題まで持ち出すマスコミも少なくなかったのです。

マスコミも、国民も、「推定無罪」も「一事不再理」もすっかりアタマの外においていたようである。

言論暴力の雄叫びが、これでもかこれでもかとうなり声を上げているようだった。

我が国が、いかに怖い国であるかがよく分かりました。

低劣な国民性が、わかってしまったんですよ。

当初、バッシングについてはほとんど沈黙していた野村沙知代さんでしたが、執行猶予がついた2002年5月、「もうこれ以上我慢する気はさらさらない」と、ついに堪忍袋の緒が切れたか大量提訴に踏み切りました。

訴えられた奴らは、ざまあみろだと私は快哉を叫びました。

2003年9月2日、共同通信が配信した記事の見出には、「イニシャル表記で名誉棄損 野村沙知代さんが勝訴」と出ています。

この日東京地裁は、塩月弥栄子さんに77万円の支払いを命じました。

書籍では野村沙知代さんの名前は使わずに、「Y」というイニシャルを使い、かつて塩月弥栄子さんの秘書をつとめた野村沙知代さんが「、印税の一部を自分の口座に振り替えた」などと記述していたのです。

浅香紀久雄裁判長は、「『28年前に自分の秘書をしていた人物』と特定しており、Yさんが野村さんを指すと分かる人は相当数に上る」と判断。

「印税を横領したかのような記述で社会的評価を低下させた」と名誉棄損を認めました。

書くなら堂々と書けばいいものを、姑息なイニシャルが逆に災いしたともいえるでしょうね。

野村沙知代さんの逆襲は、これだけでは終わりませんでした。

2003年5月15日の東京地裁では、「借金が10億円以上ある」「出馬した衆院選で落選後、選挙事務所から1000万円を持ち去った」などと書いた『週刊実話』の記事が、野村沙知代さんの名誉を棄損したとして、発行元の日本ジャーナル出版が220万円の支払いを命じられています。

同月22日には、「(野村沙知代は)魔女どころか毒婦以下」と発言したデヴィ夫人に、東京地裁より110万円の支払いが命じられました。

逆襲に転じた野村沙知代さんは3連勝です。

週刊誌は、『週刊実話』『週刊ポスト』『女性セブン』『女性自身』『週刊女性』『フラッシュ』『週刊朝日』などが、タレントは浅香光代、渡部絵美、杉浦正胤などが訴えられました。

名誉棄損件数は計31件、賠償請求額は合計5億円とも伝えられます。

便乗バッシングにも報復

私は先程、「訴えられた奴らは、ざまあみろだと私は快哉を叫びました」と書きましたが、一連の「野村沙知代バッシング」は、事の真偽以前に、もといそれ以上に、その「叩き方」の方が問題ではないかと思いました。

ひとつは、言い出しっぺの浅香光代さん以外は、便乗のそしりを免れないこと。

しかもそのほとんどは、「何でそのときにクリアにしなかったのか」といわざるを得ない「今さら」の話であり、しかも中にはそれが事実であったとしても、同情する気になれないものもありました。

よってたかって叩きまくる様は、人間の脆弱な本性を見る思いで、おぞましいことこの上なかったのです。

「あのサッチーなら、何を報じたって構いやしない」という狂喜の報道に疑問を抱かない人間は、オノレの心の黒さを省みた方がいいと思いますね。

何より問題なのは、そうしたバッシングショーで世間を騒がせているうちに、もっと大切なことを報じなかったり、国民の目をそこから逸らしてしまったりすることでした。

元ワイドショープロデューサーの中築間卓蔵さんは、「重要法案が審議されるとき、決まったように視聴者の目をそらせる事態が起こるのは不思議」(『しんぶん赤旗日曜版』2003年6月1日付)と指摘しています。

「ミッチー・サッチーバトル」をムキになってワイドショーが報じている1999年8月、通信傍受法、国旗国歌法、改正住民基本台帳法といった、国論を二分する重要法案が次々と成立しました。

「よってたかって」野村沙知代さんを叩きまくったマスコミには、「もっと大切なこと」を後景に退ける意図を疑わざるを得ないし、便乗したタレントや関係者たちは、意図や自覚にかかわらず、それに荷担しているということを肝に銘じるべきでしょう。

以上、野村沙知代さんといえば、ミッチー・サッチーバトルでマスコミに叩かれましたが、行き過ぎた記事を訴えて多くは勝利しました。でした。

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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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