神田聖子が中央大学法学部の通信課程に58歳で学士入学しました。ブログやインスタグラムで「40年ぶりの大学生になりました」と報告

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神田聖子が中央大学法学部の通信課程に58歳で学士入学しました。ブログやインスタグラムで「40年ぶりの大学生になりました」と報告

神田聖子といえば、歌手・松田聖子のモノマネで知られるタレントですが、19日までにブログやインスタグラムを更新し「58歳で再び大学生になりました」と報告しています。通信課程は通学課程同様の単位数で卒業できる立派な大卒資格です。(ヘッダー画像の本人画像部分は公式サイトより)

ご本家の松田聖子ではなく、モノマネの神田聖子のニュースです。


この記事を最初に見た人は、「あれ、聖子は昨年、大学を卒業したんじゃないの? 1年前の情報をなぜ今頃話題にしているのだろう」と不思議な気持ちになったのではないでしょうか。

ただし、神田聖子は大卒なので、学士入学になります。

学士入学というのは、大卒の資格を持っている人が他大学、もしくは他学部に入る際、一般教養と保健体育と、語学の大部分の単位取得を免除され、3年から編入できるものです。

神田聖子は、自身のブログに投稿。


「58歳で再び大学生になりました♪21世紀新しい授業の在り方」というタイトル。

「21世紀の2025年の大学生活は最新!!パソコンでスクーリングやリモート授業」「あ、昨年の10月から約40年ぶりの大学生になりました♪」「大学3年生からの入学なので、私の60歳(今年58歳)還暦位に卒業出来たら良いかなって」「通学は基本必要無いけど履修登録や教科書を買いに来ました」「昭和の大学生生活は、学校行って授業出てだったね」「2024年、57歳、秋に入学したので、還暦位60歳辺りに卒業したいです♪」……

大学の通信課程とは何だ


松田聖子が、昨年、留年無しで62歳の大学卒業をしてニュースになりました。

これはもう、あっぱれの一言でしょう。

1.アラカンでの学業復帰は途方もないブランクが有る
2.「法学」という初めての分野で留年無しで卒業
3.途中でお子さんをなくす不幸がありながら挫折しなかった

この3点につきますかね。

今更説明するまでもなく、中央大学法学部は、司法試験合格者数でトップを争う名門として知られており、たぶん日本の私学の難易度10傑に入る学部だと思います。

松田聖子さんが入学したことは知らなかったのですが、デビュー40周年の新たな挑戦として、法律を学ぶことを選択したようですね。

しかし、予想はされていましたが、誹謗中傷の嵐。

「どうせ通信だから簡単に卒業できるんだろう」

「替え玉がリポート出したんだろう」

いやいや、お前ら通信課程知らないのか、という話です。

通信教育と言うと、昔作った教材をまとめて送ってよこして、あとは放ったらかし、なんてイメージを持たれる方はいませんか。

そんなの、今どき民間資格の業者でもいませんよ。

文部科学省の定めによって、通学だろうが通信だろうが、大学はすべて120~130単位の履修で卒業と決まっています。

通信教育課程は、リポート提出を中心に、インターネットを活用した講義動画の配信や、オンラインでの質問対応など、柔軟な学習環境を提供しており、社会人でも学びやすい環境が整っています。

通信課程というのは、通信「だけ」ではなく、通信「でも」履修できるということですから、教室授業で単位を取ることもできます。

その場合の教室は、通学過程の学生と同じ場合もあれば、通信課程の学生だけの場合もあります。

これは大学によって、また科目によっても様々なようです。

単位取得すれば、中央大学法学部卒業という、ハイブローな法学士です。

通学過程との違いといえば、通学課程は、有名大学ほど入るときが難しい。でも入ってからは……。

たとえば、授業に出席するだけで点数をもらえ、試験の点が悪くても救済されることがあります。

一方通信課程は、大学の場合は無試験がほとんど。ただし、リポートがむずかしいので、卒業できるのは1割以下なんて話もあります。

実は、私も大学院修士は通信だったからわかるのですが、あの小保方晴子さんのおかげで、今、大学や大学院のリポートは、チェツクがものすごく厳しいのです。

一部でも「コピペ」が発覚したら、遡ってでも単位取得は取り消す、退学させる、と再三注意されます。

私が大学学部の頃は、結構教科書そのままの内容でも単位取れましたけどね。

自分への有効な投資

今回のような、社会人が必要に応じて教育機関に戻り、学び直すことをリカレント教育というそうですね。

最近は、大学や大学院に進む芸能人が、しばしば話題になります。

なかには、高校からいきなり大学院に入れてもらう「広告塔」もいますが、私はリカレント教育自体は悪いことではないと思います。

再三書いていますが、手っ取り早く、ネットでコピペした無責任な言説で完結して知ったかぶっている昨今の風潮を、私は「嫌だなー」と思っていました。

べつに専攻はなんでもいいのです。

あるテーマについて、自分で一次資料にあたり、実証的論理的に考察する。

そのような学修を通じて、知識を獲得するとはどういうことか、を訓練する充足感。

これは、大変ですが、非常にやりがいのある営みです。

たとえば、大学院に学籍があると、知らない先生が推薦人になってくれて学会に入会でき、専門書で名前をお見かけしたことのあるひとかどの研究者から、Web懇話会のお誘いが来ることもあります。

「え?私ごときを、お仲間に入れてくれるの?」と、意気に感じて、ますます学修に力が入るわけです。

リカレント教育は、奨学金制度が貧弱で、給付どころか貸与すらほとんどないのが現状ですが、高等教育で学修することは、必ず自分への有効な投資になると思います。

いずれにしても、彼女のこの偉業は、決して大袈裟でなく、学び直しに挑戦する人々に希望と勇気を与えるものと言えます。

少なくとも私は、そのような励みと刺激を受けました。

神田聖子さんには、もうエールを送るしかないでしょう。

誹謗中傷なんて、自分のゲスな人格を自ら告白するようなもんですよ。

ヤキモチ焼く前に、あんたもチャレンジしてみろよ、という話です。

聖子―神田聖子写真集
聖子―神田聖子写真集

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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